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躍起になって探す鍋

 何か「お題」的なものがないかなあとトップページを下に辿ると、「山奥」というカテゴリーがあった。
気になる、気になる。

 さて、きょうは台所、使うものを残そうぜの活動です。
あまりにも使わなかったから捨てようと決意していた、いや捨てたかもしれない小さな圧力鍋。今回の案件はこれです。

 確かに日本での生活で圧力鍋というものはあまり登場しないよね。ブラジルではハバーダという牛のテールをトマト味で煮込む料理やら、日常の豆料理 フェジョンを作るのに圧力鍋は必需品だった。
現地で大きな圧力鍋を使っていたものだから、引き上げるときに持ち帰ったけれど、それほど大量のものを圧力かけて料理作らんし・・と眠らせていた。肝心のパッキンも少しヘタれてきていて、この替えを買うには「CAMICADO」へ行かないとダメだし と遠ざかる理由はいくらでもあったんだよね。 カミカド:それは現地のショッピングセンターなどによく入っていた台所用品屋さん。お皿なども高級なものを中心として置いてあったっけ。

 その大型圧力鍋に加えて、なぜか新聞の集金のおばちゃんがくださったミニ圧力鍋がうちにはあったんだ。集金に来てくださるのに大抵留守で、毎日仕事から帰ってくるのが遅くてごはん作りも大変でしょ と。
よき時代、新聞の集金のおばちゃんはよく物をくれた。遊園地のチケットは当然として、通勤で使えるやろとカバンまで。鞄は残念ながらちょっと使えなかったけれど。

 で、そのミニ圧力鍋。先ほどの流れの通りほとんど出番がなく、鍋の長期置き場であるレンジ下の奥にそっと押し込まれていた。はず。
でもね、今回山小屋でご飯を炊くときに必ず圧力鍋を使っていたんだーー
なんか「同士」としての意識が圧力鍋に生まれてしまったのだ。
ああ、また今なら使い勝手がいいサイズと思える、あの圧力鍋を復活させたいなあ。 捨てたのかーい?私 と探す目でレンジ下を探った。

ない。
息子の下宿からやってきた妙な形の取っ手のポッテリ鍋に座を譲ってしまったようだ。残念な気持ちでいっぱいになる。
きっと整理マインドに火がついた際に勢いに任せて一掃してしまったんだね。

 ところが、さっき別の場所に床に直置きにされてる「奴」を発見した。
「奇跡の捨てられなかったもの」だよ
中を見ると案外使っていたような形跡。蓋もしっかりしている。
おお、ちゃちゃっとぜんざい程度は作れそうな予感が。。。
再会しました。めでたしです。

 モノを整理したくなったり、懐かしく引っ張りだしたり、最近の私の頭の中は複雑で理解できない。要るもの要らないもの。新しくしたいもの、復刻させたいもの。基準はなんだ?
・お米にまつわるもの
・高地でも、不便な環境でも使えるもの
・丁寧さが求められるときの相棒たるもの

このあたりか? 地球にやさしい石鹸なんかにも走っているしな。
圧力鍋の次には自己満足の「石鹸」の話題が登場しそうだ。
お後がよろしいようで。



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