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海外旅行先で配車アプリを使うには

日本では街中どこでも手を挙げてタクシーを止めることができますが、都市によっては、流しのタクシーがなくて、必ずタクシースタンドから乗車しないといけないことがあります。
配車アプリがあれば、車を一時停車できる場所であれば、どこからでも乗車できるので便利です。

急な雨の時とか、電車やバスがストライキで動かない時とか、想定外のことが発生した場合に備えて、海外旅行前に配車アプリの設定はしておいた方がいいです。

どの配車アプリをスマホに入れておくか

Googleマップで適当なルート検索をしてみて、タクシータブを見れば、どの配車アプリがその都市で使われているかを旅行前に確認することができます。
例としてロンドンを検索してみます。
ヒースロー空港からピカデリーサーカスまで。

カバンを持って片手をあげているのがタクシータブです。
左下に配車アプリのBolt(ボルト)が表示されています。
23~26ポンドかかる見込みと表示されています。
*この画面は日本時間の21時ごろ、ロンドン時間の正午ごろに検索した結果です。曜日や時間帯で料金は変動しますので、その点はご留意ください。

次に中央に表示されているFREENOW(フリーナウ)をタップしてみます。FREENOWは選択肢がたくさん出てくるので、ロンドンではメジャーな配車アプリと分かります。

次に右側に表示されているSIXTride(シクストライド)をタップしてみます。この配車アプリの場合は料金が高めですね。待ち時間も他と比べると長めなので、おそらく登録台数が少ないのだと思われます。

ということで、私だったらFREENOWとBoltをロンドン旅行に向けてスマホに入れておきます。

配車アプリの設定

アプリをダウンロードしたら、日本にいるうちにアカウント登録とクレジットカード登録を済ませておきます。旅行先でクレジットカードの登録作業をするのは、カード盗難被害にあう可能性や、通信状況が悪くてスムーズに登録できない可能性もあるので、できれば日本にいるうちに済ませておいた方がいいです。

支払方法について

必ずしもクレジットカードで支払う必要はなく、現金で支払うことも可能です。でも旅行先で何があるか分からないので、クレジットカードの登録は済ませておいた方がいいです。備えあれば憂いなし、です。

Boltの支払方法登録画面 現金も選べます


FREENOW支払登録方法 現金は選べないです

配車を依頼する

引き続き、ヒースロー空港からピカデリーサーカスへ行く例で説明します。
ヒースロー空港でアプリを立ち上げます。Wi-Fiがあって、位置情報をちゃんとスマホが認識していれば、乗車位置はアプリが自動表示してくれます。
行先目的地をアプリの地図にピンを立てて特定するか、ホテル名や住所を入力して特定します。
付近の車が候補としていくつか画面に現れるので、どの車を依頼するかを選択します。電気自動車だったり、大人数で乗れる車だったり、その時々で選択肢の中からご自身のスタイルにあった車を選択してください。

上から2番目の白いRide4シート、4分後到着予定、41.35ポンドをタップして詳細を確認します。

特に問題なさそうなので、前画面に戻って「Order」をタップすれば、ドライバー側に私の情報が行き、ドライバー側もOKであれば、マッチング成立です。
アプリ画面に車のナンバープレート、何分後に乗車位置に到着するか、ドライバーさんの名前などが表示されます。

ここでの注意点は、車が停めやすい場所で、かつ、バスなどの邪魔にならない場所を乗車位置にすることです。
空港は特定の登録済みの車しかタクシーレーンに入れないことがあり、空港の建物から出た場所を乗車位置にできないことがあります。
その場合は、乗車できる位置まで徒歩移動してから乗車するか、配車アプリは使わずに目の前に停まっているタクシーに乗るか、です。
また、空港によっては、「Uberに乗りたい人はここから乗車してください」と場所指定していることがあります。肌感覚としては、場所を指定している空港の方が多いです。

ウーバーとリフト 配車アプリの乗車位置はあっち
フィラデルフィア空港案内看板



ドライバーさんと合流して移動する

都市によって、配車アプリを使った時に、タクシー会社のタクシーが来るケースと、ガチの一般の方が来るケースがあります。
これまでの乗車経験を振り返ると、先進国はタクシーが来て、新興国は一般の方が来ることが多いです。
Uberなどの配車アプリの導入は既存のタクシー会社の存続を脅かすことにもなるので、配車アプリ反対のストがあったり、行政へ要望書が提出されたり、各地でいろいろあって、配車アプリをつかってもタクシーが来ることがあります。

各国・各都市いろいろ事情があるので、タクシーが来るかもしれないし、一般の方が来るかもしれない、ということを知っておけば、配車アプリを使った時に驚かずに済むと思います。

乗車する予定の車が来たら、必ずナンバープレートを確認して、自分が依頼した車であることを確認します。
ナンバープレートを確認できたら、「Hello, I'm Akiko.  How's it going?」と名乗って、挨拶をします。
英語はちょっと、、、という場合は黙っていれば、ドライバーさんの方から「Are you Akiko?」と聞いてきてくれるので、「Yes」と答えればOKです。

スーツケースを持っていれば、ドライバーさんは車から降りて来てスーツケースをトランクに載せてくれます。これは私が女性だからかもしれないですが、これまでの経験では100%ドライバーさんが載せてくれました。

スーツケースを持っている時は、乗る時に先に現金でチップを手渡ししていました。2ユーロとかほんの少額ですが、重たいスーツケースを載せてくれたお礼の気持ちです。
アプリを経由してチップをお支払いすると、きっとUberなど運営会社が数%吸い上げると思うので、手渡しした方が喜ばれると信じています。
また、降りてからチップを支払うより、先に渡しておけば、お互い気分よく移動できると思います。

乗車する時は日本のタクシーのように後部座席に座ります。

乗車したら、配車アプリの画面をみながら、適切なルートで走行しているかどうかを確認します。
アプリ内に自分の位置情報を家族とシェアする機能もついています。初めて乗車するときや、夜間に女性だけで乗車するときなどは、念のため位置情報を誰かとシェアしておいた方がいいと思います。

ドライバーさんによってはおしゃべりが好きな方もいるので、車内でコミュニケーションを楽しむのがいいと思います。
中には「明日の観光の時も僕の車にのってよ」とWhatsAppでの連絡先を教えてくれるドライバーさんもいます。

支払・フィードバックする

目的地に到着したら、「Thank you」と言って車を降りてOKです。
乗車時にクレジットカード支払いを選択しておけば、下車時に画面に表示される項目を確認するだけで支払手続きが進みます。
支払いの際にチップを上乗せすることも可能です。

私はアプリ経由でクレジットカードでしか支払ったことがないです。
現金をあまり使わない国だったら、お釣りをドライバーさんがもっているかどうか分からないので、現金での支払いは何かとトラブルにつながりそうな気がします。クレジットカードで支払うことをおススメします。

サービス改善のために、フィードバックは送信した方がいいと思います。

それから、利用者側もドライバーさんから点数をつけられています。点数が低いとマッチングが成立しない可能性があります。車内を汚したり、ゴミを残すのはもちろんダメで、飲食もドライバーさんによい印象は与えないと思います。ドライバーさんに話しかけられて、言葉が通じない場合でも無視はせずに、コミュニケーションする姿勢は見せた方がいいと思います。
ちなみに私のUberの点数は5点満点中の4.87点です。世界平均は4.5らしいですが、日本では4.9を切ると低い方に分類されてしまいます。
一度、ドライバーさんとうまく合流できず、大きな交差点を渡って車のところまで行くのに5分くらい待たせてしまったことがあったので、あの時に低い点数付けられたのかなぁと思います。そんなに頻繁に乗らないので、点数を上げるのは相当時間がかかりそうです。

これまでに配車アプリを利用した国

スマホに入れている配車アプリを見てみると、2018年から海外旅行先でUberとBoltを使っていました。FREENOWとGrabも使った記憶があるのですが、アプリ内で過去の履歴が確認できませんでした。

Uber:オーストラリア、ポーランド、エストニア、クロアチア、ポルトガル
Bolt:ハンガリー、スロバキア

Boltの乗車履歴画面

配車アプリを利用する時に気を付けたいこと

都市によっては日曜日は乗車利用金が1.5倍になったり、夜間は追加料金が発生したりします。旅行前にGoogleマップでおおよその乗車料金を確認する時は、乗車予定と同じ曜日・同時間帯で検索してみてください。

以前は海外旅行先で配車アプリをめちゃ頻繁に使っていたのですが、事件・事故が多いというニュースを見てからは、配車アプリをあまり使わなくなりました。

空港のWi-Fiを使って乗車して、現金で支払いをすればスマホがオフラインでも配車アプリを使うことができるかもしれません。
でも、もしもの時に行動しやすいよう、海外旅行の際には無料Wi-Fiだけで旅行せずに、現地SIMカードを買うなどして常にオンライン状態にしておいた方がいいと思います。


配車アプリはとっても手軽に利用できて、これまであちこちで便利に使わせてもらったし、私は大きなトラブルにあっていません。
海外旅行前に配車アプリの設定をしておくことはおススメしますが、旅行先で積極的に利用することをおススメしているわけではないので、ご自身の旅行スタイルに合わせて活用されてみてください。


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