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海外旅行に行く前に読むnote vol.2

海外旅行のご相談うけたまわります
このnoteを投稿して約1年、多くの方から海外旅行に関するご相談をいただきました。
🎁記事をサポートしてくださった皆さま、ありがとうございます。
複数の方からご質問いただくことに重点をおいて、海外旅行前に読むと役立ちそうなことをnoteしています。


パスポート(旅券)

旅行前の準備

私は海外旅行に行く時はパスポートをコピーした紙を2枚は持って行っています。
1枚は常にスーツケースの中に入れています。
もう1枚は旅行中ずっと携行して、なるべくパスポート原本とは別のカバンで管理するようにしています。

海外旅行中に有効な身分証明証(identification)はパスポートだけという方が多いと思います。海外旅行中に身分証を常に携行することを義務付けている国はたくさんあります。

スペインではパスポートを常時携行

旅行先でのパスポート常時携行を義務かどうかは、外務省のWebサイトから検索できます。

「目的別 海外旅行」をクリック
右下の検索ボックスに旅行先の国・地域名を入力
ポルトガルで検索した例
安全対策基礎データ>滞在時の留意事項>身分証やパスポートの項目を確認

海外旅行中の管理方法

パスポートはホテルの金庫に入れておく人もいると思いますが、ホテルの金庫はホテルスタッフは簡単に開けられます。私は高級ホテルに宿泊するわけではなく、あまりホテルを信頼していません。

私はパスポート原本を常に持ち歩いていますが、盗難の不安がある時はセキュリティーポーチに入れて、首から下げて服の下に隠しています。
私が使っているのはJTBのセキュリティーポーチです。
足首や腰に巻き付けるタイプのセキュリティーポーチがありますが、取り出すときに若干恥ずかしいので避けてきました。その点、首から下げるタイプはあまり恥ずかしくないので、おススメです。

旅行中にパスポートを提示するように求められることは滅多にないです。
まれに警察官に扮装した悪い人が、観光客にパスポート提示を求め、パスポートを盗むこともあります。外務省が公表している犯罪例はこちら

旅行先でパスポート提示を求められたときはまずはコピーを提示しています。コピーではダメと言われた時は、本当に原本提示が必要かどうかをよく確認してから原本を提示するようにしています。
パスポート原本はなるべく出し入れしないように心がけています。

多くはないですが、美術館や教会を観光する際にパスポート原本提示が必須のケースもありますので、自分が行く観光スポットの情報は事前に確認しておいた方がスムーズに旅行が楽しめると思います。

海外ショッピングでの免税にはパスポート原本が必要になりますので、高額な買い物をする日はスムーズにパスポートが取り出せるようにしておいた方がいいですね。

念には念をということで、私はパスポートをスマホでスキャンしてPDFファイルにしたデータを家族とクラウドで共有するようにしています。
万が一、カバンも何もかも盗難にあってしまった場合に、デジタルで保管しておくと安心です。


海外でパスポートを紛失したら

もし旅行先でパスポートを紛失・盗難にあった場合、パスポートの再発行に必要なものは顔写真と戸籍謄本又は抄本(原本)です。
長期旅行や盗難が懸念されるような行き先の場合は、念のため戸籍謄本などを持参した方がいいです。
再発行手続きは日本大使館・総領事館で行いますが、日本大使館等がない国もありますので、気になる方は再発行する場合の公館の場所も旅行前に調べておくことをおススメします。

旅行先でパスポートを再発行した場合、パスポート番号が変更になることがあります。
Aという国で盗難にあってパスポートを再発行した場合、Aに入国した時のパスポート番号(AB123456)と、Aを出国するときのパスポート番号(CD987654)が異なるため、A国のデータベースに「A国滞在中にパスポート番号が変更された(要注意)人物」として登録されることがあります。
私の知人の実経験なのですが、A国滞在中に再発行したパスポート(CD987654)を使って、数年後に再びA国に入国しようとすると、入国審査で別室で長時間質問されていました。

パスポートの更新とパスポート番号

パスポートは有効期限内でも更新することができます。
外務省では有効期間が1年を切った時点での更新を推奨しています。
例えば、2024年12月まで有効なパスポートを保持している場合に、
2024年2月に残りの有効期間を捨てて、更新することもできます。
更新後は新しいパスポート番号となります。従来のパスポート番号は引き継がれません。

飛行機のチケットを予約する際、パスポート番号を登録するケースがあります。
購入前にパスポート番号を登録するか、購入後に登録するかは航空会社によってタイミングが異なりますが、これまでの経験では購入前にパスポート番号を登録するケースが多いと思います。
海外旅行に行くことを決めたらまずはパスポートを取得。もしくはパスポートの有効期限を確認して、期限間近の場合は更新した方がいいです。

飛行機のチケット購入後にパスポートを更新した場合は、新しいパスポート番号を把握でき次第、早めに航空会社にパスポート番号の修正手続きを行った方がいいです。アプリで簡単に修正できる航空会社もありますが、手続きに時間がかかるケースもあるかもしれません。

パスポートの氏名

パスポートに記載された氏名アルファベットと飛行機のチケット予約した際の名前が一文字でも異なると飛行機に乗れません。
Webやアプリを使って自分で飛行機のチケットを購入する際には、氏名の入力は慎重に行った方がいいです。
パスポート番号は修正できますが、氏名は修正できません。購入済みのチケットを捨てて新たに買いなおすことになります。
私は仕事で上司や同僚の海外出張飛行機チケットを手配していましたが、氏名はしつこいくらい何度も確認してから購入手続きを進めていました。
海外旅行で友だちのチケットも一緒に買うようなシチュエーションではくれぐれも氏名表記にご注意ください。

パスポートの有効期限

パスポートの有効期間は日本政府が有効としている期間です。
有効期間中ならば世界中のどの国にも行けるというわけではないです。

たとえば、シンガポールは入国時点で有効残存期間が6か月以上必要です。
2024年12月にパスポート有効期間が終了する場合、2024年10月にシンガポールに行こうとしても有効残存期間6か月以上ないためシンガポールに入国できません。
実際には日本の空港でシンガポール行きの飛行機に乗せてもらえません。

別の例としては、シェンゲン協定加盟国の場合はシェンゲンエリアから出国する日からパスポート有効残存期間が3か月以上ある必要があります。

この様に行き先によってパスポートの有効残存期間のルールは様々ですので、海外旅行前にきちんと旅行先の渡航情報を調べておくことをおススメします。
駐日各国大使館のサイトで調べるのがベストですが、前述の外務省のサイトでも検索ができます。
重要なことなので個人ブログなどで調べずに必ず公的機関の情報を確認するようにしてください。

マレーシアは入国時残存有効期間が6か月以上

書き込みはNG

海外旅行先で友だちになった日本の方にパスポートを見せてもらって、びっくりした経験があります。
パスポートに押される出入国スタンプは、雑に押されることもあります。その方はスタンプの文字が読み取りづらい個所に「〇〇年〇〇旅行」と書き添えていらっしゃいました。
日本をはじめ、多くの国でパスポートへの書き込みはNGです。
「パスポート 落書き」で検索するとトラブル事例がたくさん出てきます。笑えるトラブルもあるので、検索してみてください。

ビザ(査証)

他国に入国するには原則としてパスポートとビザが必要です。
でも日本のパスポートは「世界最強」と言われることがあるくらい、パスポートだけで多くの国へ旅行できます。
原則としてはビザも必要なのですが、日本のパスポート保持者は多くの国で海外旅行のビザが免除されています。

海外旅行のビザが必要な国の例としては、インド、カンボジア、エジプトなどがあります。

ビザの取得は日本にいるときから手続きが必要なケースもあれば、その国に到着した時に申請できるアライバルビザもあります。

また政治情勢などで急にビザルールが変更になることもありますから、旅行先のビザの最新情報については旅行が決まってから出発するまで適宜チェックするようにした方がいいです。
事前通告なしに唐突にビザルールを変更する国もあります。

ビザについてはパスポートの残存期間同様に、駐日各国大使館のWebサイトで確認するのがベストです。
ご相談者さんで在海外の日本大使館のサイトを検索した方がいらっしゃったのですが、それは間違った検索となります。例えば在フランス日本大使館は日本の政府機関であって、フランスの政府機関ではないので、フランスのビザルールについてはご担当外となります。在日フランス大使館のサイトで検索するようにしてください。

オンライン申請

ビザは免除されていても、事前オンライン入国手続が義務付けられている国・地域もあります。

アメリカ:ESTA
カナダ:eTA
オーストラリア:ETA
ニュージーランド:NZeTA
ヨーロッパ:ETIAS 
コロナ禍で延期されていたETIASが2025年から始まります。

どの国も簡単に手続きできますが、出発直前では間に合わないこともありますので、余裕をもって手続きしておいた方がいいです。

国によって異なりますが、数ドルの申請費用が必要な国もあります。支払いはクレジットカードで行うのが一般的です。

最近は見かけないですが、昔は偽サイトもありました。必ず公的機関のサイトであることを確認してから事前申請するようにしてください。


*disclaimer
パスポートとビザに関することはとっても重要なことなので、ご相談いただいても私から回答することはしておりません。必ず公的機関にご確認いただくように返答しております。

*amazonアソシエイトプログラムに参加しています。このnoteで紹介している旅行グッズ等をリンクからご購入いただくことで、紹介料を得ています。

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