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深夜のロサンゼルス国際空港とzipair

チリから日本への道。今回はチリからメキシコのカンクン、カンクンからロサンゼルス、ロサンゼルスから成田というチケットをばらばらに買ってみた。
単にそれが一番安かったから。というのも、JALのローコスト飛行機Zipair が太平洋を渡るには圧倒的に安かったから。
でも、ばらばらにチケットを買うしかなかったので、日程には余裕が必要。
ロサンゼルスの空港に午後6時に着いて、翌朝10時半の成田行きを待つという、チャレンジャーなプランになった。
ロサンゼルスの空港から近いホテルは安くて25,000円くらいするし、翌朝は6時くらいに空港に行きたいことを考えると、ホテルの滞在時間もみじかいし、空港で夜を越してもいいんじゃ、となった。問題は、チェックインができないので、どんな人でも出入りできるエリアで夜を越す羽目になるということなんだけど、最終的に問題はなかった。

アメリカ系飛行機以外の国際線の出るが出るトムブラッドターミナルの夜10時。まだ人がいる。一番手前にいる人はどうみても飛行機を待っている人ではなかったので、近づかないようにする。

深夜はこんな感じ。エルサルバドルに一時帰国するはずだった家族5人組が飛行機を逃して右往左往していた。結局お母さんが翌日のチケットを手配している間、のんびりしてるお父さんと1時間くらいおしゃべりしてた。

彼らがカリフォルニアに住み始めたのは80年代で、トラックのオーナー運転手をしている。昔の暮らしぶりは良かったけど、コロナ以来物価がすごく上がって、家賃は1ヶ月2000ドル、最低賃金は1時間20ドルで、月に3000ドル稼いでもぎりぎり。牛乳1リットルが7ドルもするらしい。子供2人はアメリカで生まれ、今年大学を卒業するけど、25000ドル、日本円で400万くらいの学費返済が待っているらしい。
しかも、中国からの輸入が減って、物流の量が減ったので、トラックの仕事が減っている。
稼いでも稼いでも足りない。そうやってアメリカの人たちは働いていて、ストレスを溜めて病気になって死んでいく。だから自分はエルサルバドルに帰りたい。
でも、アメリカの年金は70才までもらえなくなるし、貰えても1ヶ月700ドル。それじゃあ全然足りない。

私が47才だと言ったら、家族みんなから見られた。20代だと思ったー。本当にアジアの人は若く見えるね!やっぱり食べてるものが違うんだよね、と言われた。
今回は長男の彼女も初めて一緒にエルサルバドルに行くということで、5人組。彼女はカリフォルニアを出るのが初めてなんだって。

一眠りして目が覚めたら5人組はいなくなっていた。最終的にホテルを取ったのか、家に帰って翌日また来るのか。(空港まで車で40分とか言ってた)

びくびくしていたオーバーナイトロサンゼルス空港だったけど、夜中中、係員や警備員の人たちがいたし、私のように夜を越す旅人もいたので、危ない感じは全然しなかった。

さて、乗り換え待ち、15時間というかつてない空港での滞在時間を経験して、乗ったZIPAIR !中に入ったら日本だった。日本語のアナウンスに、日本の対応。ローコスト飛行機で、画面はないけど、ケータイを置ける台があって、インターネットが繋がるので、好きなものが見れる。別に座席も普通で、何の問題もない。
食事やら水は有料だけど、別に良い。
どこの空港も、水のペットボトルを買ったら500円くらいする時代、飛行機の中の水が250円、カップうどんが300円。ワッフルが250円。しかも、倒れないように紙の台に置かれて、届けてくれた。

おしぼり付き!
ここまで書いて、残りの飛行時間はあと7時間。また寝ようかな。

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