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30代、人生最初で最後のブリーチに挑戦

一生で一度くらいはブリーチをしてみたい。顔に似合うかどうかわからないし、根暗女がブリーチをしたらイキってると思われるのでは...イキリさながらの夢と豆腐メンタルを抱いたまま30に突入し、あれやこれやと言う間にコロナがやってきて暇になった。

「そうだ、どうせ誰にも会わないしブリーチやったろ。」

心の準備

さあ染めるぞ!今度こそやるぞ!と意気込む私。

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YouCamメイクというアプリを使って自分のヘアカラーをシミュレートした。

どうせ一生に一度なのだから、周りがドン引きするくらいの色がいい。そうだな...緑や紫なんてのはどうだろうかと、アプリの色相バーを上下に振りまくり妄想を展開する。パートナーにも相談し、そうだねー緑色とかいいかもねーとざっくり緑系にしようと決めたところで新たな懸念が浮かび上がる。

速やかにクローゼットのある寝室に行き(私は移動の際、靴下にすり足だ)、改めて手持ちの洋服を凝視した。手持ちはリネンの白シャツが多い。この白シャツに緑の頭部を合わせ、オーディナリーフィッツのバルーンパンツを履き、イルビゾンテのショルダーバッグを手に持てばそう、国産天然記念物のナチュランマリモおばさんが爆誕である。

ベージュ寄りの金髪にしよう。私は加工フィルターアプリのメモリ負荷によって熱くなった携帯を再び手に持ち、予約画面へと進んだ。

美容院へ

ホットペッパービューティーで手頃な価格の美容院を選び、渋谷区内にある美容院へと徒歩で向かう。担当の美容師さんは関東の元ヤンキーで、初ブリーチは高校の頃に経験、現在はベテランのブリーチおじさんである。次の休日は友人たちとバーベキューに行くらしい。

仕上がった

ブリーチの薬剤を塗る際、今までに感じたことのない強い刺激を頭皮に感じた。特にダブルカラーの際は、すべての毛母細胞と頭皮に謝罪の気持ちでいっぱいだった。美容師さんいわく、痛みに敏感な男性はここで断念してしまうらしい。

写真だと割と普通の茶髪に見えるが、アッシュっぽい金色になった。

美容師さんに眉毛がちょっと浮いてますね、と指摘されたので、市販の脱色剤で眉毛ブリーチも行った。(自己責任)

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ムラサキシャンプーを買いに行く

美容師さんにブリーチをしてもらうまで、ムラサキシャンプーという存在を知らなかった。金色に仕上げた日本人は、日が経つごとにオレンジ色に退色していくらしく、それを防ぐために紫色の色素の入ったシャンプーを使う必要があるらしい。区内ドンキまで徒歩で歩き、その日のうちにソマルカというブランドのシャンプーを購入した。少量で購入できるのがこれくらいだった。

似合う服、似合わなくなった服

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金髪になってからの評判は悪くない。そもそも金髪にいきなりアップデートした私の英断に駄目出しするほど、鉄の心臓を持つ知り合いはいない。パートナーは「そういう美容師、いそう」と言ってくれたし、「最初から金髪だった人みたいにめちゃくちゃ馴染んでる」と言ってくれた人もいた。60歳くらいの知り合いには「大変見事な色ですね!」とか「バイクでも盗んだんですか!?」とか語彙がめちゃくちゃなリアクションされた。普段は誰からも話しかけられない陰キャ故、ちょこちょこ人が話しかけてくれて脇がむず痒い。

少しだけ困ったのは洋服で、ベージュやブラウンなどのスキンカラーの難易度があがり、お気に入りのカットソーがベンチ入りしてしまったこと。ハイトーンカラーには、基本的に明度対比効果の大きい黒もしくは、レフ板効果のある白が馴染みがいい。リネンの白シャツはひとまずそのまま着ても大丈夫そうだが、シュッと感がほしいので、大きめのピアスをつけておきたい。

ネイルやアクセサリーについては、顔周りにパステルカラーを持ってきやすくなったのが収穫。目元周りも光が反射して明るくぼやけるようになり、前よりもぽわんとした雰囲気が出やすくなった気がする。UZUのカラーマスカラで遊んでみたいなあ、せっかくだし。

ブリーチ、自分の見方や見え方が変わってまあまあ楽しいから、同世代の人は是非やってみてくださ〜い!

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