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足立康史議員の「セルフ領収書」は現行の運用体制で最も透明性が高い旧文通費の取扱方法だと思う @adachiyasushi

元ネタは2021年9月のことで、今更ですがこの件で思うことを書き残します。


前提

まず、「調査研究広報滞在費」(旧文通費)が毎月100万円、歳費に加えて一緒に国会議員に支給されています。

もちろん原資は公費なので、領収書付きで使途を公開すべきだろうという話になるでしょう。

そこで日本維新の会は自主的に旧文通費の使途を公開しています。

ただ、公開していたら万事解決とはいかないと私は思っていて、人によっては赤字になったり(歳費から持ち出し?)余ったりする問題が残ります。

精算していないので赤字の場合に補填されない問題もありますが、余る場合、HP上では次月繰越として浮いたお金を理論上フリーハンドで使えることになります。

そもそも、旧文通費に該当する用途がハッキリしないので、どこまで旧文通費の支出として報告するか各議員によって解釈が分かれることもあるでしょう。
※一応、法律に名目が書いてありますが「等」ってどこまでやねん問題がありハッキリしない

第九条 各議院の議長、副議長及び議員は、国政に関する調査研究、広報、国民との交流、滞在の議員活動を行うため、調査研究広報滞在費として月額百万円を受ける。

国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律

また、余った旧文通費を国庫に返納する法律は無いそうなので、使わなかったら返せばええやんとはならないようです。

足立康史議員のやり方

では、足立さんはどのように処理しているか。

冒頭の議員のnoteから引用します。

政党支部や資金管理団体の活動との一体性の低い備品・消耗品費、滞在費、組織活動費等については文通費の使途として日本維新の会HPに領収書を公開するとともに、両政治団体の活動と一体性の高い支出は両団体に寄付し両団体それぞれの収支報告書を通じて「国民の不断の監視と批判の下に」(同法1条)置くようにしているのです。

とのことで、①旧文通費の使途として維新HPで公開、②政党支部と資金管理団体の活動費として収支報告書で公開、の2通りの方法で全額公開する形をとっているものだと個人的には理解しました。

②の方法で公開するためには、一度国会議員個人の口座に入った旧文通費を政党支部または資金管理団体に移動させる必要があるので、これが「セルフ領収書」として残るわけです。

まとめと感想

足立さんとその他の国会議員の主な違いまとめると、

このように整理できるのではないでしょうか。

昔から政治と金問題が取り沙汰されているのに、各議員の良心によって旧文通費の使い方が委ねられている状況は色々危険だと思うので、普通の民間と同じように立替精算方式で使った分だけ貰えるようにすべきだと思います。

先払いにするにしても、一定期間または失職時に精算する形にしないと、過不足分の説明がつかないと思います。

足立さんのやり方であったとしても、旧文通費の流用になるのであまり健全ではないと思います。
ただ、私的に流用するわけでなく政治活動として使っているので、現状では最良の方法の一つとも思います。

以上、感想でした。

参考

国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律

調査研究広報滞在費


るんるーん♪