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オア明奈のホンネ

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#人生

一生分の母の願いを叶えるには、わたしは世界の中心で愛をさけぶ、しかなかった。

7月上旬に母の手術が決まった翌日。 「入院前にみんなで旅行に行かない?」と姉が佐藤家LINE…

世界はコロナで時代の転換期を迎え、わたしは家族の病気で人生のリアルに直面している…

これは、私と家族の物語。 正直家族のリアルを公開することには葛藤も不安もあって、この記事…

人生はバランスよくは進ませてくれない。

今日、母が癌と診断された。 大きな病院で診てもらわないと詳しいことやステージはわからない…

故人を偲ぶことは、悲しみに暮れることだけじゃない。最期だからこそ人生を祝いたい。

爽やかな秋晴れの朝。 30年以上病と闘い続けた父は、まるで微笑むように綺麗な顔をして、痛が…

白でも黒でもなく、グレーな朝。

朝5時。まだ街が全く起きてないこの時間にバックパックを背負って空港行きのバスを待っている…

今この瞬間に感じている生の感情や温度を残しておかないと消え去ってしまう気がして、…

私達は今、激動な時代の変化の渦中にいる。 世界中のコロナショックに、東京オリンピックの延…

手を握るしかできないけれど。

病室にいる。 ピ、ピ、ピ、、、 無機質な機械音が鳴る。 なんて話しかけたらいいかわからなくて、だだ手だけ握って、私は病室に座っている。 ずっと闘病していた父の最期が近づいている。 ほぼ意識がなく、人工呼吸器も付いていて話せない。でも不意に目を開けて、必死になにかを伝えようとしている。 いつも人のことばかり気にかける父のことだから、どうせ「なんでいるんだ?」「仕事は?」とか言うんだろうし、しばらくすると「今日は御飯なに食べるんだ?」と御飯の心配ばかりするんだろう。