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本科 課題「窓」:傍観していただけなのに

よ。

シナリオセンター本科の課題の読み直しですが、今日までにハンカチマッチ帽子写真時計すすきの7つが終わりました。

本科カリキュラムではこの7つを「小道具の研究」として区切っています。
これまで読まれてきた方はいかがですかね、僕のホンにおける小道具の使い方は。

ほいで残り3つが本日の窓、湖、軽井沢。これらが「場所の魅力づけ」で合わせて10の課題が前期カリキュラムということになっているわけですね。

読む

例えば4pの

 「今日で引きこもって7年だけど質問ある?」という文字が打ち込まれていき、

「今日で引きこもって7年だけど質問ある?」という文字。

で良いと先生にペケされています。個人的にはここを映像にする際、文字列がカタカタと打ち込まれていく感じでやってほしいのですが、確かにそれは後者の表現でも十分伝わるんですね。

どういう脚本か

引きこもりの加藤が、映画の撮影に巻き込まれる話。

講師の評価

この課題ではなんと好評だったおかげで、2枚に渡って添削をしてくださいました。大好きです原田先生。大好きなんです。


・引きこもりの果糖にとっては、部屋の窓から見える人の様子や状況が唯一家族以外の人を感じる時です。それを撮影の声や撮影の現場にせってしたエピソードはおもしろい!
・少しずつ好奇心が生じていく加藤の変化を上手に描いています。
・加藤家の庭のイチョウの木のそばで撮ることができる田中の疑問(p10)が伏線になっていて(p20)明美がきっと(息子を外の世界が気になるように?)中山に頼んだのでしょうね。
・ストーリの構成良い。
・(p18)田中のカメラがズームして窓を映して加藤の姿が入る映像がおもしろい。


・(p20)ごはんも一人で部屋の中で食べているけっこう重症な引きこもりの加藤が玄関で中山と向き合っていることは納得いきません。
・中山と母が結託して芝居して、中山が母に文句を言って困らせているとか、ちょっとケンカ(対立)になっているとかのシーンにしては。母の窮地に加藤が部屋から出てくるにしては。葛藤やちゅうちょも見せながら。

人物表にゃ、加藤の隣に大学生の中山が書かれているから本当はもっとこの二人を絡ませないといけないのですが、この10pだけでは二人の絡みがとても薄いんですよね。母との辛みが多いというか。家の中と外とで話は進んではいるので、それを良しとすればありっちゃありなんですが。

実は加藤の母というのは、中山たちが通っている大学の大先輩なんですね。この10枚の中では書いていないのですが、そういう設定にしておくことで、中山たちが加藤家の前でうるさく撮影することができたんです。そのテキトーな設定がまさかの大ウケ。淡々としつつもじわじわ話が進んでいくのが良いと言われました。

個人的に狙っていたのは、中山たちの撮影中に加藤が写り込んでしまうシーンなのですが、これは狙い的中でお気に入りマークをゲットすることができました。

終わり

今読み返してみても素敵感ありますね。中山の映画クルーもなんかウケるし。劇中劇への憧れは脚本を始めた当初からあるのですが、この課題ではそれのテストも見えますね。ビンタしたり、泣きわめいたりしてるし。

出てくるシーンも少ないので、この10枚だけで撮影するのもありかもしれませんね。

とまぁ、窓の課題はこんな感じですね。

noteにゃシナリオセンター勢がいるようには見受けられないのですが、これから脚本を始める方などの参考になれば幸いです。

感想などレターポットでいただけたら感謝感謝です。

ではまた次回!🤤

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