運命の6月。

もうすぐ夏本番の6月。
自分にとって6月は毎年何故かターニングポイントになる。
そう感じるようになったのは最近だけど、物語の始まりは多分2011年。
東日本大震災があった2011年3月。
本番直前だった舞台は、余震や計画停電の影響で中止に。
エンターテイメント自粛傾向にあったこの年。
今まで人生の大半をエンターテイメントの世界で過ごしてきた自分にとって、自分の存在感を感じられなくなってしまった。
気づいたら、カンボジアにいた。

アンコールワットを眺めながら、これからどうしようかなとぼんやり考えていた。
いつまでも異国の地で生活するわけにもいかず日本に帰国してあるオーディションを受けた。
それが、チアダンサーのオーディションだった。
この年千葉県に誕生したプロバスケチーム「千葉ジェッツ」のチアダンサーのオーディションである。

男性たった1人。
オーディションに受かった彼がその後どんな道を進むかは知る由もない。
これが今から7年前の6月。
2011年のお話。
続く....

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