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日本一の旅嫌いを旅好きに変えた旅とは?キッカケは自由な旅への誘いであった

今日はちょっと白状します。

今でこそ旅が好きで1人で世界を駆け回っている僕ですが、10年以上前はまったくの真逆でした。

むしろ旅が大嫌いで、たとえば社員旅行で訪れたゴールドコーストでは、ずっとカジノに引きこもっていたほど。滞在期間中、やったアクティビティはせいぜい実弾射撃くらいでした。

またその翌年、社員旅行で訪れた沖縄では、部内で申し込んだアクティビティに参加せず、もう1人のはぐれ者と共に那覇の街をほつき歩いていました。本当は暑いのでホテルにいたかったのですが、さすがに気まずかったので外には行きました。

こんな感じでなぜ、みんな観光するのか理解できなかったので、当時一緒に旅行する相手は、僕のことを「空気の読めない痛いやつ」だと感じていたでしょう。

はじめての北海道一人旅へ

そんな僕が旅行にハマるキッカケは、10年前に行った2泊3日の北海道一人旅。ちょうど前の職場から独立して、ある程度生活が安定した頃でした。

当時働き詰めだった僕は、ふと「なんか息抜きしてえな〜」と思ったのです。そしたら、たまたま北海道に住んでいる後輩から連絡が入り、「ヒマなら遊びに来てくださいよ」と。まぁそれなら「食べ物うまそうだし行くか」となったわけです。

そこから初めて自分で航空券を買って、1人で空港へ。空港に着くと今まで感じたことがないワクワク感が、体を充満していたことを覚えています。

もちろん旅の計画なんて立てたことないので無計画。後輩と飲むことしか予定に入れていません。ですので、現地に着いた初日の夜に後輩と飲んだので、旅行の予定はすべて終了してしまいました……。

後輩と行ったススキノにあるジンギスカン屋

ノリでバイクを借りることに

「うわ〜どうしよ」と嘆いていたら、後輩が「単車の免許持ってるなら、バイク借りてツーリング行くのどうっすか?」と勧めてきました。

「ヒマだしそれでいっか」と軽い気持ちで翌日、片っぱしからバイク屋に連絡すると、1軒のバイク屋が最終日に1台余っていると。バイクはアメリカンタイプ。このタイプは乗ったことがなかったけど、これで北海道を走ったら気持ちよさそうだなと挑戦してみることにしました。

最終日、札幌駅からバスで20分ほど南に下ったバイク屋へ。事務手続きが終わり、バイクに跨りました。北海道の道がまったくわからなかったので、ものすごく緊張しました。

レンタルしたアメリカンタイプのバイク

夜に羽田行きの飛行機に乗る必要があったので、タイムリミットは6時間ほど。バイク屋に6時間で行けるおすすめスポットを尋ねたら、「積丹半島」がいいと。「じゃそれで」と行き先を決めました。

北海道ツーリングでなにかが目覚めた

正直、積丹半島がどこにあって、どういった場所なのか当時知りませんでした。「ウニ食べれて、景色きれいだよ〜」とスタッフの言葉のみでバイクを走らせました。

その当時、Google Mapが普及していなかったので、バイク屋でA4用紙1枚の手書き地図をもらい、それを見て積丹半島の神威岬まで向かいました。

海沿いで撮った一枚

しかし、その地図には交差点や建物まで細かく書かれていません。とてもじゃないけど、それだけでは神威岬に着くのは不可能でした。ということで迷うたびに農家の人やその辺に歩いている人に道を尋ねました。

積丹半島名物のウニ丼

そんなこんなで神威岬を往復して無事、札幌へ到着し、バイクから降りた瞬間、今まで味わったことがない達成感がありました。

「あ〜なんか気持ちいいかも」

緊張と緩和です。このとき、はじめて旅は楽しいものだと感じました。おそらく、地図が不明瞭で困難の中、自分で模索して道を作るということに「旅の真価」を見出したのだと思います。

この北海道旅行がキッカケで旅にハマった僕は、それからさまざまな場所へ1人で行くことになりました。

今だからわかることは「決まりきったレールの上だけでは見えないことがあり、自身で行動してから見えるものがある」ということ。

これが僕の旅の原体験です。

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