スタートライン

自分のスタートラインからの学習

自分のスタートラインから学習すれば、みんな算数ができる子になれる。
私はこのことを疑いもなく信じています。

なぜなら、これまで多くの会員のお子さんがそのことを証明してくれたからです。

学習障害の影響もあって、小学4年生で小学2年生の九九がしっかりできていなかった子が、小学6年生のとき、整数計算、異分母のたし算、ひき算までできるようになりました。

脳に障害があって、小学5年生で1ケタのたし算、ひき算までしかできなかった子が、中学3年生のときには、1次方程式の文章題まで解けるようになりました。

小学3年生で、小学1年生の「くり上がり、くり下がり」もできていなかかった子が、小学5年生で学校の授業に追いつくことができました。

算数が大好きで、小学6年生のときに、中学3年生の平方根まで学習してしまう子もいました。

数え上げたらきりがありませんが、子どもは「自分のスタートライン」から学習を進めていけば、必ず自分の能力を成長させていくことができます。

でも、なかなかこの「自分のスタートライン」からの学習ができる環境を、私たち大人は子どもたちに用意してあげることができていないように思います。

では、どうすれば子どもひとり一人が「自分のスタートライン」から学習できる環境を整えることができるのでしょうか。

それにはまず、私たちが当たり前だと思って信じてきたことを、もう一度疑ってみること。そこから始まると思います。

小学3年生が、「3+8」の計算がスラスラできないからといって、それは本当に能力的に劣っているということなのでしょうか。


私たちひとり一人の顔の形が違うように、私たちひとり一人、成長のステップは様々です。

とすれば、小学3年生のときに「3+8」という計算がスラスラできないという人もいてもおかしくはないはずです。

たまたま日本という国に生まれて、その日本に学年枠という基準があるために、私たちはその人を「能力が低い人」と決めつけているだけではないでしょうか。

当たり前だと思って信じてきたこと。
そういったことから私たちが囚われなくなることで、子どもが自分のスタートラインから学習できる環境を用意する第一歩が始まるように思います。

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