2年生で学習する「時間と時こく」
公立の小学2年生では「時間と時こく」という単元を学習します。
学校によっては、4月中旬くらいに学習する予定のようですが、私どものこれまでの実践経験から、小学2年生の時期に「時間と時こく」を学習させるのは少し無理があります。
この「時間と時こく」という単元は、子どもの精神発達状況とも深く関係しており、学習する時期をしっかり考えてあげる必要があります。その時期を見誤ると、子どもに余分な苦手意識を植え付けてしまうことになります。
2〜3歳の子どもに「今、何時ですか?」という質問をしてもたいていのお子さんはまともな返答はできまえん。2〜3歳の子どもに、長い針がひとまわりしたら1時間という概念や、長針や短針の見方を説明しても、なかなかその概念は理解できないのです。
しかし、子どもも小学3年生の9月を過ぎてくると「時間と時こく」の概念を理解できるようになってきます。(これもあくまで目安ですので、奥手なお子さんはもう少し時期があとになります)
2〜3歳のころはさっぱりわからなかった時計の見方も「時間と時こく」も、時期がくれば「なんだ、そんなことか!」というように、だれでも理解できるようになってくるのです。
その意味では、小学2年生の時期に「時間と時こく」が理解できないことがあっても、それは学力的に問題があるというわけではありません。
ただ「時間と時こく」の概念を理解できる時期がきていないだけなのです。
「時間と時こく」は、何か特別な事情がない限り、時期がくればだれもが必ず理解できるようになる単元です。
ですから、今その概念が理解できないからといって、全く心配する必要はありません。
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