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【洋楽】The Rolling Stones/Hackney Diamonds


The Rolling Stones、18年ぶりの新作です。発表イベントは世界中で流れ、ファーストシングル日本のドラマの主題歌にもなるとか相変わらず話題にはなりますが果たしてどれくらいの人が聴いているのか気になります。


チャーリーワッツがなくなり、ミックジャガー、キースリチャーズ、ロンウッドの3人になってしまったストーンズ、どうなるのか心配していたのですが、いざ蓋を開けてみれば(CDを買ってプレイした途端!)、紛れもないストーンズ、いやThe Rolling Stonesの圧の強い音とメロディ、歌声、ギター、リズムがそこにはありました。

GRRR…を買って聴いていましたし、その前はON AIRとかBLUE&LONESOMEとかもちゃんと買って聴いていましたが、オリジナルとしては2005年のA BIGGER BANGから18年ぶり…デフレパートがその昔オリンピックバンドとかって言われて4、5年に一回しかアルバム出さないって言われてましたが18年ですよ、18年。子供がいきなり高校3年生になっちゃうんですよ。でも何も変わらず、いや変わらないどころか今も前に前に進んでいるのが凄すぎる。

曲紹介&感想

ノリの良いファーストシングルANGRYでテンション上げて始まるやいなや、
2曲目のGET CLOSEで”お前と一緒にいたい、近くにいたい〜”というねちっこい歌に腰を揺らされまくり。
3曲目、シンプルなギターリフで始まるカントリー調の DEPENDING ON YOUでは”お前に依存しまくっていたよ〜”と嘆くミックの上手い歌に聴き込んでしまったと思ったら、4曲目のBITE MY HEAD OFFでまたのりのり。ヘビーなギターリフの後キレの良いギターソロをガツンと聴かせてくれます。

一体この人たちのエネルギーはどこから出てくるのでしょう。もう70後半、80ですよ、そろそろ。

5曲目はキレの良いミッドテンポのリズムで始まるWHOLE WIDE WORLDはメロディー・サビがよく、いい曲だね、と思いました。
ここまできて感じたのはチャーリーワッツ、きっとそこにいるやろ、という感覚。乾いたドラムやリズムセクションの感じ、本当にそこにいても不思議なくらいいい塩梅。

ここまで一気に熱く盛り上がったきましたが6曲目はDREAMY SKIES。一休み。スライドギター。優しいヴォーカル。癒されますね。

7曲目は MESS IT UP。じゃあもう一回行こうか、という感じでまたアップテンポな曲です。スタジオ盤なのにライブ盤を聴いているかのような構成。これを聴いていてよくこうしたベテランバンドで感じさせられることなのですが、新曲なのに昔からあったような曲、でも古さはなくて、新しく感じるこのマジックはなんでしょうか。すぐに覚えられて、ライブでも一緒に歌えそうです。語呂も良くサビも覚えやすい。


メディアに出てきた時の3人。かっこいい!
ポップなアルバムジャケ。

8曲目はLIVE BY THE SWORD。ミックのヴォーカルで引っ張る曲。ミックのソロ作で聴けそうな感じの曲だけど、後ろが違っていて音はやっぱりロニーとキースのギターでバッキングされているのがいい。I am gonna treat you right, I am gonna treat you good…が耳に残る。

9曲目はDRIVING ME TOO HARD。このクオリティの曲がまだ出てくるってやばい。何も言えない。いい曲。

10曲目はTELL ME STRAIGHT。キースヴォーカルの出番。味わい深いウィスキー・バーボンのような曲ですな。しっとりじっくり聴くのに良い。

11曲目はアルバムの目玉でセカンドシングルにもなったSWEET SOUNDS OFHEAVEN。LADY GAGAが元々いい歌い手だったと思いますが、何か一つ二つ上の世界にジャンプしたような気がしました。何か能力を引き出されたのかもしれません。すごい、鳥肌ヴォーカルの掛け合いでこれはいい。

12曲目はRolling Stone Blues。2:48の短い曲ですが、ハーモニカを聴かせてくれますね。ブルースです。締めにもってこいの一曲ではないでしょうか。

13曲目は無粋という人もいますが、日本版ボーナストラックとしてコロナの時にリリースされたシングル。これはチャーリーがいた時の最後の曲としてアルバムコンセプトとは異なるかもしれないけど貴重な一曲なので僕はいいと思ってます。

いや〜、最後まで一気に聴いてしまいました。全体を通して音が分厚く、圧もあり、かといって化粧が重たいわけでもないすっきりしたつくりなので小さいボリュームでも大きなボリュームでもどちらでも楽しめるのではないかと思います。ヘッドフォンで没入してライブ感を味わってもいいし、スピーカーで曲の良さを聴くのも良い。A Bigger Bangよりもこっちの方が好きだな。

収録曲

  1. ANGRY

  2. GET CLOSE

  3. DEPENDING ON YOU

  4. WHOLE WIDE WORLD

  5. DREAM SKIES

  6. MESS IT UP

  7. LIVE BY THE SWORD

  8. DRIVING ME TOO HARD

  9. TELL ME STRAIGHT

  10. SWEET SOUND OF HEAVEN (FT. LADY GAGA)

  11. ROLLING STONE BLUES

  12. LIVING IN A GHOST TOWN (JAPANESE BONUS TRACK)

おすすめ度:★★★★★(The Rolling Stonesがどんな存在なのかを思い出させてくれた。2023年マストハブの一枚)

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