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「LIVE A LIVE」の感想文


⭐︎LIVE A LIVE(以下LAL)と僕

1994年9月2日にスーパーファミコンソフトとして発売されたRPG。
少しゲーム遍歴について記しておかなけらばならない。

僕は当時、スーパーファミコン、いわゆるスーファミは所持していた(多分所持していたつもりだったが、おそらく叔父のもの)が実家には置いておらず、父方の祖父母の家に常備されていたため頻繁には遊べなかった。それでもいくつかソフトを買ってもらっていたし、祖父母の家に行けば速攻でスーファミの前に鎮座していた記憶はある。

しかし所持していたソフトのジャンルは大半が横スクロールアクションもので、マリオだとかカービィだとかそういったものが多かった。LALが出た頃はRPGには全く興味がなく、すでにドラクエだとかFFだとか、同時期にはMOTHER2なんかも出ていて、大物は出揃っていたのに未プレイで過ごした。僕のRPGデビューはこれよりさらに先の「スーパーマリオRPG」だった。RPGという単語の意味もろくにわかっていなかった僕が、マリオだというだけで飛び込んだのがきっかけだ。そういう意味で、マリオ好きだったことは良かったなと思っているし、後に色々と因縁のあるFF7にどハマりすることにもなるのだが、それは置いておこう。

⭐︎リメイクにして初プレイ

そんなわけで、当時SFCで出ていたオリジナルのLALはプレイしていない。存在も知らなかった。こんな名作が出ていたのに、その感動をスルーしていた。だけれどあの当時、鬼のように面白いソフトが出ていて、しかもベラボーに高かったので(大体ひとつ1万円近くした)子供がホイホイ買えるものでもないし、何せ情報源というものが乏しかった。
インターネットなんてものが確立するのはもっと先の話だし、雑誌で収集する情報にも限度がある。漫画ばっかり読んでたし。

しかし、約28年の時を経てリメイクされた。とんでもない数字だ、28年とは。しかもこのリメイクが、おそらくこの作品にとって最良のリメイクだったということが今は解る。オリジナルはプレイしていないけれど、その後実況動画を見たりしたので確信している。HD-2Dバンザイ。

そんなスーパーリメイクされたLALを満を持してプレイすることになったのだ。

まるで自分で買ったみたいな書き方しているので予め記しておくと、実は誕生日プレゼントでいただきました。黒生さん( @kuronamaaa)本当にありがとう。

⭐︎各主人公編

予め記しておこうと思うのだけれど、ネタバレありきの感想文なので、もし未プレイでこの記事を読んでいる方はそっと閉じてほしい。そしてすぐにLALをプレイしてほしい。エンディングを迎えたらもう一度読みにきてもらえるとありがたい。

LALの最大の特徴は、やはりオムニバス形式で語られる物語。
ゲームを始めると7人の主人公が円で配置されていて、プレイヤーはその中から選んでスタートする。今となってはこのオムニバス形式も、多数の主人公という手法もあまり珍しくないけれど、何せこのゲームは28年前に出ているものなので、当時はきっと画期的だったに違いない。しかもどれを選んでも問題なく、その後の選択も自由だ。強いていうなら、どれを選んだかによって、多少の思い入れは変わってくるかもしれなが、結局は好みだと思う。

ここからは僕が選んだ順番に感想を書いていく。
尚、自分の体験重視で書くので、主人公名はデフォルトではなく名付け表記にすることをご容赦いただきたい。デフォルト名も記載はしておく。

・幕末編


7種類の美味しい食べ物が並んでいてどれから食べてもいい、という状況で早く選べというの方が無理だと思うんだけど、悩んで悩んで幕末編からスタート。
主人公はイチ丸(デフォ名:おぼろ丸)
記念すべき最初の物語。忍術を使いながら目指せ100人斬り、ということだったが思っていたより条件が厳しくて、最終的には58人を斬った。なんとも微妙な数字。隠れ蓑を駆使していくあたりはメタルギアソリッドのようなステルス性があって楽しかった。戦闘システムが少し特殊だったけれど、割とすぐ慣れたのは何となくスパロボなどに通ずるシステムだったからかもしれない。要するに常に自分と敵の位置関係に気を付けながら、攻撃を入れていく、と。フィールドダメージが少し戸惑った。一編がそこまで長いわけではないのでレベルもぐんぐん上がり、忍法夢幻蝶が強かったという印象。
このゲーム、仲間が増える感じではないと勝手に思い込んでいたので、途中でとらわれの男(やたらぜよぜよ言う人)が加入したのは驚いたし、普通に強かった。
カラクリ丸は最後まで連れて行けるのかと思ってたから壊れてショックだったな。こういう、本来無機質なロボとかが懐いてくるの弱いので……。

何度かボス戦のようなものはあるものの、正直最後のガマヘビが一番楽だったな。きっと覚える術がある程度揃っちゃうと対策できるからなんだろうけど、なんともまぁ。初めてボス戦のBGMを聴くことになるんだけど、めちゃくちゃ格好良い。なにこれ。一発で頭に残る。テンションも上がる。

エンディングは何種類かあるみたいだけど、100人斬りよりも無殺の0人斬りの方が大変そうだ。個人的に初プレイで攻略を覗くのはナンセンスなので、いいのだ58人斬りで。

・原始編


無事にLALデビューを果たし、システムにも慣れた。しかし2番手に選ぶべきものはどれか、悩ましい所。
結局、全然どんな話になるのか一番読めなかった原始編を選択。
主人公はニカ(デフォ名:ポゴ)
いや、凄いよね原始編。何がって、一切台詞がないんだもの。元々、ファミコンくらいだったら主人公が喋らないパターンっていうのは珍しくないというか、容量の関係とかで削ったりしてる部分も少なからずあると思うけれど、これに関しては原始時代ということで言葉が存在しない。なんとなく表情や行動でこういうことが起きてるんだろうな、で遊ばせるのは凄いと思う。そしてこれを最初に選んだ人は少し不安にもなったんじゃないだろうかと思いを馳せる。仲間もゴリラだし
ここでの特殊なシステムは匂いを嗅ぎ分けて場所を特定するニカの鼻。これも一切説明文なしっていうのも徹底してて良い。合成的なシステムは、素材が集まればもっと強いもの作れたのかなって思うけど、結局そこまで活用はしなかったな。あんまり戦闘で苦労しなかった。特にべるちゃんが加入してからは回復がとても便利で。

最後のボスであるお〜でぃ〜お〜の姿が、戦闘に入るまで見えない演出なのも良かったし、そこでざきが味方に加入するのも良かった。言葉はないけれど、助け合う意思が見て取れて。
あとクレジット見てびっくりしたんだけど、ニカのCVが緒方恵美さん。どういう経緯の起用なんだろうという謎だけが残った。

・近未来編


幕末、原始と終えてみてゲームそのものにも慣れた。3番目は少し文明が進んだ感じも見たかったこともあり、とはいえSFまで行っちゃうと行き過ぎな感じもあり、間を取って近未来編。
しかしここで名前問題が発生。
勘の良い方はお気付きかもしれないが、幕末のイチ丸(1)、原始のニカ(2)と数字を交えながら名付けていこうと思っていたので、当然サン何某とかそういう名前を考えながら選んだら、なんと主人公は「アキラ」だと。うーむ、アキラと付いているものをわざわざ変えるのもどうなんだ、だって自分もアキラだし。と言うわけで、近未来編主人公のみデフォ名のアキラで行くことに。
人の心を読む超能力を駆使して進んでいく展開。アキラの生い立ち、クルセイダーズとの因縁、無法松の過去、液体人間など直前の原始編に比べると人間ドラマが重いし濃いしで(原始編はあれはあれで好きだよ)、特に最後のブリキ大王に乗ってからの戦闘が熱いこと。ブリキ大王に乗ってから気づいたんだけど、CVの赤羽根健治さんはマジンガーZの兜甲児もやっていて、多分それきっかけかな、言い回しが完全に兜甲児のそれだったもの。そういう演技リクエストがあったんだと思われる。

そうだろ、松!!」は超絶熱かった、泣ける。
話の締め方として、最後日常に戻っていくのも良かったなぁ。たい焼き屋を続けていると。

・功夫編


3つ終えて、いよいよ折り返し。選んだのは功夫編。功夫と言えばジャッキー・チェン。先に触れておくと、リメイク版の老師の声が思いっきり石丸博さんで、ジャッキー・チェンの吹き替えその人というのはもう狙っている以外ない。だけれどこれがまた良い感じにハマっている。
功夫編は少し特殊で、名前は人物名というより拳法の名前なんだけど、自分ルールに従って前回抜けてしまった番号も絡めて
拳法名はスァン・シー拳(デフォ名:心山拳)
これこの編の内容からしてもう心山拳以外ないなって感じなんだけど……ご容赦。もはやちょっと意味わかんない名前だしな。ここではスァン・シー拳を継がせたい老師に3人の弟子がつくのだけど、この中から最終的には一人になると。レイ・クウゴ、サモ・ハッカ、ユン・ジョウという3人。これもプレイヤーによって誰になるか変動するというのは本当にすごいと思う。どこまで分岐あるんだこれ。修行を誰に振るかという選択肢があった時点で、僕はもうレイに注ぎ込みました。キャラ的にも、名前的にも、レイ・クウゴ(095)しかないので。展開的にはユンが熱い感じはあったけど。レイは普段老師のことをジジイ呼びしてて尊敬というよりは、いつか超えてやるという目標になっているのも個人的に好き。
ただまぁ、終盤残り2人死んじゃう展開になるとは思わなんだ。だからこそオディワンの所に乗り込むのが熱いんだけどさ。最後に奥義・旋牙連山拳を習得してぶっ飛ばす展開激アツ。

最後にはレイの名前がスァン・シー拳師範になっててよかったなぁ。選択画面も老師から師範へ。
全編のお話の内容としては、この功夫編が一番好きだった。
心じゃよ!

あと流石にここまで来て、各ラスボスの名前が気になってた。何となく似てるなぁって。

・現代編


残り少なくなってきた、次に選んだのが現代編。例の如く数字に絡めて命名するんだけど、今回は名字もあった方が良さそうなので、そちらにも「5」を入れることに。
主人公名は五十嵐ゴウ(デフォ名:高原日勝)
これやってる頃には終わってたけど、仮面ライダーリバイスの主人公が丁度五十嵐だったもので(こちらは仮面ライダー50周年と掛かってる)、ちょっとあやかっている。
それは良いとして、始まったら始まったで、現代編は戦闘のみというシンプル性。俺より強いやつに会いにいく的な、あれこれ、ストリート何某じゃない?そんで各対戦相手の技を習得していくという、それはそれで同じ会社の別のゲーム性入ってるような、あの青いサイボーグの……まぁ面白いからいいんですけどね。どれからいっても良い感じだったけど、大人しく左から倒していきました。
他はともかく森部戦、声的にGガンダム始まってちょっと面白かったな。ドモンと東方不敗じゃん。
全て倒したら、やっぱり名前がそれっぽいラスボス、オディ・オブライトとの対戦。こいつ今までの対戦相手を殺してきたらしい。許されない。あいつらの技でお前を倒すぜ!的な展開よろしくで、攻略的には間違ってるかもしれないけど、全員の技を一回ずつぶち当て、最後はゴウの技で仕留めた!やったぜお前ら。

しかし、ゴウの部屋広くね?ナンバリングタイトル6作目で判明してたけど、ストリート何某の、俺より強いやつに会いに行ってるあの人も、あんなでもめちゃくちゃ金持ってるみたいだったから、もしかして格闘家ってお金持ちなんですか?それとも使わないだけ?

・西部編


残すところ2つ。この時点で、名前の法則を加味して順番は決まっていた。
主人公名はガンロック・キッド(デフォ名:サンダウン・キッド)
西部劇だし、そこそこ名前は気に入っている。ガンロックはお尋ね者で、マッドドッグは賞金稼ぎ。さらっと一騎打ちに勝ってたどり着いた村はなんか問題を抱えている。クレイジーバンチの人に奢ってもらったミルク、普通に飲んじゃったよ!(牛乳好き)白い口髭を生やしつつ、2杯目をクールに返してボコボコにしたら用心棒を依頼されてしまう。いいんですか、こんな牛乳好きに任せても。とか思ってたらマッドドッグが追いついてきた。徒歩で来たらしい。根性あるな。
一騎打ちからのズドンでクレイジーバンチ撃つのかっこよすぎでしょ。一時休戦で罠を仕掛けるタイムアタック開始。一応、それなりに設置はできたと思う。マスターにポスター渡したし。でも完璧にしたら一人も残らないのかな?最終的には手下2人とディオだった。というかこいつがまさかの馬で、戦闘終了後に変化するとは。結構超展開。
ガンロックは実は元保安官で、強すぎるから自らがお尋ね者になって放浪することになったっていうのが渋くて良かったなぁ。声も大塚明夫さんだし。

そんで、そんでね。
最後のマッドドッグ戦なんだけど、普通に倒してしまった。後から知ったんだけど、この戦闘は逃げられたんだね……初見は攻略などは見ないからこそ、やってしまった感はあったけど、いいキャラだったんだよなぁマッドドッグ。
てことで一応仕切り直して逃げてみたら、最後にディオ乗りこなして現れて笑った。いいわーマッドドッグ。そしていよいよ最後の物語へ。

・SF編


最後はSF!SFってもうなんか、何も予想つかないもんね!何も予想つかないって予想が出来るもんね!なんか主人公も人間じゃないし!
主人公名はナーナ(デフォ名:キューブ)
このナーナっていう名前を思いついた時、文字列がそもそも顔文字っぽくてこれはもう最後しかないなと。それで始まったら始まったでまたコレ、基本的にはナーナが戦闘するというわけでもなく、なんか怪しい雰囲気の船内を散策していくと話が展開していくという軸があって、全然他と違う。
というかこれ、最初にSF編行った人挫折しませんか?

いや怖いじゃん、なんか。

コールドスリープてSFにありがちだけど、なんか怖いんだよなぁ。だって仮死状態で眠って、もし機械壊れたら終わりじゃん。そういうの考えるとゾッとするし、そういうニュアンスもこのSF編には含まれてるんだろうなって思う。人間関係がギクシャクしてるんだけど、ナーナには関係ないので淡々と進む。でもプレイヤーはあくまで人間なのでそれなりに考えさせられるという。
宇宙船のマップが分かりにくいのも作為的というか、後に納得したんだけど、ベヒーモスが逃げ出してからどこから来るかという不安要素でもあるんだなぁ。元ネタはなんだろう、個人的に思い浮かんだのは『エイリアン』だったんだけど。ていうか戦闘ロボではないからベヒーモスに関しては逃げるしかなくてマジで出会った時の恐怖と言ったらない。それとは別に乗組員どんどん死んでいくし……他の物語と違って、割と後半まで明確な敵が解らないから怖い。
戦闘に関しては途中で遊べるキャプテン・スクウェアしかなくて、あとはラスボス戦だった。マザーコンピューターがOD-10っていう展開はゾッしたけど、これ最後に選んだから気づけるポイントでもあるな、ううむ、よくできている。船長の映像がループしてるのもゾッとしたなぁ。ゾッとしかしてないなSF編!一応キャプテン・スクウェアは最後までやりました。メモリーカードも取った。
伍長が機械嫌いだけど最終的にいい人で、死なないか心配だったけど最後までいてくれてよかった。コーヒーを運んで終わるっていうのは、粋。

さて、これで全ての主人公のお話が終了
でもここで終わらないのがLAL。当時これってちゃんと公開されてたんだろうか。

⭐︎現れる8つ目の物語、中世編

全てが終わったあとに遊べるようになる中世編。
8番目で、ちょっと特殊なので名前はここまでとは少し趣向を変えてつけました。
主人公名はアハト(デフォ名:オルステッド)
ドイツ語で8。まぁオルステッドだけデフォでも良いかなって感じもしたんだけど、デフォはアキラでやってしまったし、気持ちを入れたいので変更。
中世ってことで、お城!お姫様!魔王!勇者!っていう、王道中の王道。アハトもろくに喋らないのも、ドラクエ的な勇者像を敢えて利用しているような流れ。かつての賢者や勇者が出てきたりして、魔王を倒しに行くという、もう本当に王道。ここまでの7つの物語が色々と良い意味で変わっていたから、こんなにも王道いかれると逆に新鮮っていうか、変な感じだなぁって……思ってたら

やっぱり全然王道じゃなかった!!

なんだ最後の展開、ストレイボウさん?!いやあんためっちゃ怖いよ、嫉妬心の塊だよ!王まで殺しちゃってさぁ!いや、まぁ、うん、可哀想でもあるんだけどさ、だからこそこうなっちゃったんだなっていうのもあって、複雑すぎた。しかし凄いセリフだな「あの世で俺に詫び続けろ」って。
そんで助けにきたのにアリシアには死なれちゃうし、救いがどこにもない。そう、救いが何処にもない結果、アハトは……。

なんというシナリオ。

最後の展開で主人公(勇者)であるアハトが喋り出すことで勇者ではなくなってしまったという演出でもあるのかなぁ。いやー、凄い話だった。
まさか魔王オディオ誕生の話になるなんて誰が予想できるの。

⭐︎最終編

とんでもない終わり方しといてゲームがここで終わるわけもなく、最終編が登場。
最終編の主人公を選べ、だと。何故かこの中にアハトまで居て、かなり悩む選択肢ではあったんだけど、ここにきてこの人を選ばない理由がありませんでした。

そう、アキラですよ。

いやだってさ、なんていうか、たまたまだけど自分と同じ名前のキャラで、最後を飾る手段にしないってのも変な話でしょうよ。あと単に攻守揃ってるキャラだし、そういう意味でも向いてるかなって。熱い男だしね。
そんでアキラを選択したら、なんと近未来編のエンディングの続きが!というか、これ各キャラそれぞれ終わったところからスタートなのかな。なんて粋な演出なんだ!たまんないよな。
異空間に飛ばされて、気付けばあの中世編の中に居るアキラ。でもなんか様子がおかしい。人が誰も居ないし、看板は血塗られてる。どうもあの後の時系列であるらしく。
何となしに雪山に入っていき、何となしに墓まで行ってみたらなんとそこには死んだ勇者の霊……ではなくレイが!なんやかんや戦闘になって、倒したら仲間になった!

おいこれ全キャラ来てんの!?

それはテンション上がる!!山小屋にはガンロック居るし(そしてどっか行くし)、ゴウはなぜか牢屋で鍛錬してるし、その他のキャラもそれぞれそれっぽい所に居た!すごい!
ただ察してはいたけど、5人目仲間にした時点で入れ替えが発生。やはり全員でゾロゾロ歩く感じではないのだなぁ。うーん、それは悩むぞ。

アキラは主人公なので固定。唯一女の子だから、レイは入れたい。そうなるとあと二人かぁ……遠距離攻撃可能なガンロックも欲しい。うーんうーん。

とか思いながらちょっと面倒になった戦闘をアキラでワープしたら

「!?」

な、なんか知らん所に飛ばされた!!!
心のダンジョンってなにそれコワイ(後から知ったけどどうやら確率で飛ばされるダンジョンらしい) 至る所に石像があって、アキラだと心が読めるから何を考えてるのかが分かる。中でもウラヌスの言葉が辛いな……気にかけてたもんね。

てことで心のダンジョンを踏破した後、アキラの武器が手に入って無事に元の場所には戻れたんだけど、強い専用武器が手に入ったということはこれもしかして全キャラ分あるのか?それは、やるしかなくないか?
全員を仲間に入れ、全てのダンジョンを踏破し、しっかりと全員分の武器も手に入れた。(時のダンジョン、初見怖すぎ)

あとは魔王山に乗り込むだけ。
選抜メンバーは、アキラ・レイ・ガンロック・ニカとした。いや、選べないんだけどさぁ本当は。でも4人だけ。もういいじゃん、全員居るんだから全員で戦おうよ〜。

魔王山の中身は地形が変わってるということはなかったので、特に苦労することもなく最奥まで辿り着いてしまい、あっという間にアハトの所まで辿り着いてしまった。というかやはり、アハトと戦うことになってしまうんだな。
と思いきや、各世界のボスとタイマンするボスラッシュ的なものが発生。ゴウとナーナ以外、タイマン初めてなんですけどー!って思ったが、こちらもそれなりに戦ってきてレベルも上がっていたのであまり苦労することはなく。やはり全てはアハトから繋がっていて、それをもう一度打ち砕く。
ピュアオディオ戦は少しばかし苦戦してしまったものの、アキラがヒール、ガンロックは遠距離、レイとニカの火力で押していき撃破。哀しいけれど、こうするしかなかった。しかしここで、アハトに止めを刺すかどうかが選択できる。

刺せるわけがない。
だってさ、アハトは何も悪くなかったじゃん。そりゃね、人を恨んでしまったことで魔王になったのかもしれないけど、その原因はアハトにはなかったわけで。などと書いてて気付いたが、それが解るのはプレイヤー視点だからであってアキラ達にしてみればきっと魔王は魔王だったんだろうなとも思う。奥が深い。

でも止めは刺せなかったな。
もし、このLIVE A LIVE という物語にもう一つ追加するとしたら僕は「現実編」として、自分を投影するからね。現実からの視点を加味してもいいと思うんだよ。

止めを刺さなかったらアハトが更に闇にのまれていって、更なるボス・Sinオディオに。罪の権化ということなのか。

しかしここからの展開が、まーーーー熱いこと
選抜メンバーで図体の大きいSinオディオと激闘、両腕を破壊し、本体を殴る!するとイベントが発生してなんと全員行動不能。え、なに、まさか負けイベント……

と思ったら、残りの3人きたー!!!

やったぜ、これよこれ、やっぱこうじゃなきゃ!魔王山の前で「え〜全員で行こうよ〜」なんて犬系女子みたいにキャンキャン言ってすみませんでした
しかし、しかしよ、流石に残りの3人が来ても結構辛い戦いになるんじゃないか?と思いつつ頑張ってたらなんと動けなかった4人も解放され、とうとう全員が同じフィールドに立つ!

ここからはもう、本当にすごくて。全員揃ってからボスをぶっ倒す、というよりは全員でアハトを救おうとしてるんだ。攻撃していく度に、Sinオディオの中に囚われているアハトが露出していく。が、あともう少しというところで全員が再起不能になり……もはやこれまで。

が、ここでアハトが自分を取り戻す!自らオディオを振り払って!
8人目の仲間として、そこに立つ姿。まさに魔王を前にして立つ勇者じゃないか。

アハトの手によって、Sinオディオは打ち砕かれる。

⭐︎感動のED

全てが終わって、自分を取り戻したアハトにアキラが言う。
正直細部までは覚えてない(展開熱すぎて興奮のあまりついていけてない)のだけど、「人間である以上、人間を嫌になったら終わり」ということを言ってた。いい事言うな、アキラ。当然、ここは主人公にしたキャラが喋るんだろうから、それぞれいいこと言うんだろうな。ニカとナーナはちょっと想像できないけど

せっかく自分を取り戻したのに、アハトは消えてしまうらしい。救われて欲しかったけど、他のみんなを元の世界に戻すにはそれしかないのかもしれない。それでも、最後に自分を取り戻せたのは幸せな事なのかもしれないな。

『オディオ』とはラテン語で憎しみ。
誰しもが憎しみに呑まれて、魔王になってしまう可能性はある。それを深く心に刻んで、それぞれの世界に帰っていく。

タイトルに戻ると最後に選んだメンバーが少し高い位置に来てるのいいな。こういう部分にプレイヤーの影響が出るの好き。ゲームやった感ある。

⭐︎あとがき

はい、てーことでLALの感想でした。なんか上手くまとまらず、ダラダラと書いたんけど、これでも結構整理したつもり。
最終編だってさ、隠しボスが居るみたいなんだけど、100回逃げるっていうのはやってないんだよな。100回逃げるなんて普通にやってたらやらないもんね。そこがいいんだけど。

後から知ったんだけど、Sinオディオ戦は元のSFC版にはないのか。え、じゃあ、アハトことオルステッドは当時あんまり救われない感じだったんだろうか。それを考えると、このリメイクって本当に凄いことだな。元が面白いので普通に知らなくてプレイしてもいいし、当時やってた人は全てにおいて懐かしみを感じられた上で、新しい要素、しかも救済されているわけで。

少し違ったベクトルにはなるけど、僕はこういうリメイク体験をファイナルファンタジー7リメイクに期待していて、あちらはあちらで新しい体験も待っているようなので、LALのリメイクくらいいいものになったら嬉しいな〜。

うん、素晴らしいゲーム体験だった。
改めて黒生さんに感謝いたします。

ここまで拝読いただきまして、誠にありがとうございました。

次回、また何かの感想で。

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