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「今日の1曲」2024.01.06 - 01.12

1月6日(土)

今日の1曲 は1980年代半ばごろに出たアメリカのR&B/ソウル・シンガーソングライターによる全米No.1ヒット曲……のカバーです。オリジナルの翌年にはリリースされてるんですが。

オリジナルを歌ったモータウンのアーティストはこの曲を、シュープリームスの「恋はあせらず」などの曲を意識して書いたといっているそうです。まあ、歌詞としては不倫の歌なんですが。

今日のバージョンは、その曲をプエルトリコ出身のサルサ・ミュージシャンとそのバンドがカバーしているもので、シングル化もされているようです。

1986年リリースのバージョンを、19時ごろに。

【Part Time Lover (1986)】
オリジナルはもちろんスティービー・ワンダー1985年の全米No.1ヒット・ナンバー。ボビー・ヴァレンティンはプエルトリコ出身のサルサ・ミュージシャンで、自らのオーケストラを率いてこの曲をカバーし、ラテン・チャート23位まで上っています。


1月7日(日) 

今日の1曲 は1980年代中盤のブリティッシュ・ニューウェイヴ系の人気バンドによるヒット曲の1つです。本国イギリスやアメリカだけでなく世界的にチャート上位に上るヒットになりました。

今日の曲は、彼らのライブ・アルバムに収録されているのですが、この曲だけはライブ・レコーディングでなくスタジオ収録されものでした。バンドのメンバーがある作家の小説にインスパイアされて書かれた曲だそうです。

この曲のプロデュースは、当時人気だったアメリカのR&B系アーティストが担当しています。1つ前のこのバンドのシングルのリミックスを担当した縁でこの曲のプロデュースも担当したようです。

1984年から翌年にかけてのヒット曲を、19時ごろに。

【Wild Boys (1984-5)】
ライブ・アルバムだった『アリーナ』の中で唯一のスタジオ・レコーディング曲でプロデュースはナイル・ロジャーズ。デュラン・デュランの12枚目のシングルで、4週連続全米2位というヒットになっています。MVの制作には100万ポンド以上かかったとか。


1月8日(月・祝)

今日の1曲 は1980年代に出た、アメリカ、シカゴ出身のロック・バンドによるヒット曲の1つです。彼らの5枚目のアルバムからのシングル・カットでした。

当時「産業ロック」などといわれたりもしたジャンルのグループで、特に大ヒットした映画の主題歌を歌ったことでいちばん有名ですが、他にもいくつもの全米トップ10入りした曲を生んでいます。

今日の曲もその1つで、全米トップ10上位にまで上りました。バラード系のナンバーで、アダルト・コンテンポラリー・チャートでもヒットを記録しています。

1985年のヒット曲を、19時ごろに。

【The Search Is Over (1985)】
サバイバーの5枚目のアルバム “Vital Signs” からシングル・カットされた、いわゆるパワー・バラード・ナンバー。全米4位、アダルト・コンテンポラリー・チャートでは4週連続1位となるヒットになりました。当時の来日公演の映像でどうぞ。


1月9日(火)

今日の1曲 は、1980年代の中盤にヒットしたアメリカのアニメーション映画のサントラで使われてこちらもヒットした曲……のカバー・バージョンです。

オリジナルは男女のシンガーによるデュエットだった曲で、全米トップ10上位に上るヒットになりましたが、今日のバージョンは女性歌手がソロで歌っています。

このバージョンはその女性歌手が3週間にわたってニューヨークのカーネギー・ホールで行われたコンサートで歌われたもので、そのパフォーマンスを収録したライブ・アルバムに収められているものです。

1987年リリースのアルバムから、19時ごろに。

【Somewhere Out There (1987)】
オリジナルは映画『アメリカ物語』のサントラにレコーディングされてヒットした、リンダ・ロンシュタットとジェイムズ・イングラムによるデュエット曲。ライザ・ミネリが翌年のカーネギー・ホールでのコンサートで歌ったバージョンがこちら。


1月10日(水)

今日の1曲 は1980年代後半から90年代前半にかけて数々のヒットを生んだ、アメリカの男性ロック・シンガーソングライターのデビュー曲です。

彼は、1980年代前半、ライオネル・リッチーやケニー・ロジャーズといったスターの裏方としてコラボしたりして認められ、その後ソロ・デビューを果たしますがその最初の曲が今日の曲です。

この曲が全米トップ10入りするヒットとなり、彼は一気にスターの地位を獲得しました。ロック・アーティストとして彼の憧れのバンドのメンバーだった人たちがゲストとして参加しています。

1987年のヒット曲でした。19時ごろに

【Don’t Mean Nothing (1987)】
リチャード・マークスのデビュー・シングルで全米3位に上るヒットになった曲。マークスはイーグルズのファンだったそうで、ジョー・ウォルシュがスライド・ギター、ランディ・マイズナーとティモシー・シュミットがコーラスで参加しています。


1月11日(木)

今日の1曲 は1970年代前半にリリースされたアメリカの男性ロック・アーティストのセカンド・ソロ・アルバムに収録された曲です。同じアルバムから生れたヒット曲のB面としてシングル化されました。

その後、1990年代になってヒットしたイギリス映画のサントラに使われたことなどもあって再評価され、リバイバルして、数々のカバーも生れています。

映画がヘロイン中毒の男が主人公なために、曲の方もドラッグの影響があるといわれるのですが、歌った当人は否定しているようです。最近公開されたあの日独合作のサントラ映画でも使われていました。

1972年リリースのアルバムからの1曲。19時すぎに。

【Perfect Day (1972)】
「ワイルド・サイドを歩け」のB面としてリリースされたルー・リードの曲ですが、その後映画『トレイン・スポッティング』に使われ再評価され、いくつものカバーもある曲。ヴィム・ベンダーズ監督の新作『パーフェクト・デイズ』でも使われました。


1月12日(金)

今日の1曲 は、1980年代の前半にヒットしたアメリカの男性シンガーソングライターの曲……のカバー・バージョンです。不況の街で生きていく労働者の姿を歌う、このアーティストの曲としては、社会派的な内容の曲でしたが。

今日のバージョンはその曲を、別のアメリカの男性シンガーソングライターが歌っているバージョンです。アコギのみで歌っていることもあり、よりルーツ・ロック的なスタイルになっています。

オリジナルを歌ったアーティストへのワシントンDCでのトリビュート・コンサートで歌われた、ライブ・バージョンでどうぞ。

2014年のコンサートからの映像で、19時ごろに。

【Allentown (2014)】
オリジナルはビリー・ジョエルの1982-3年のヒット曲。このジョン・メレンキャンプによるカバーは、ワシントンDCのケネディ・センターでのビリー・ジョエル・トリビュート・イベントでのもの。「ビリー・ジョエルはプロテスト・シンガー」だそうです。

好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。