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あきらがAKIRAを見てトラウマ再燃した、という話

世界に認められたアニメの名作
『AKIRA』をご存じでしょうか

5年前、新宿を歩いていたら
街の1ブロックがAKIRAで埋め尽くされていて
この時点で、この映画が公開されてから
30年過ぎてましたから
その人気は衰えてないんだな、と感じました

山ちゃんがはじめてAKIRAを見たのは
中学校の時だった覚えがあります

兄の部屋のVHSビデオが並んでいる本棚
ラベルにAKIRAと書かれているテープがあって
ずっと気になってはいたのです

なぜって

山ちゃん、名前がAKIRAなんです

俺という人間は
もともとアニメや漫画に
それほど興味が強い方ではなく
当時の同級生が夢中だった
少年ジャンプも早々に
飽きていたくらいでした

がしかし

俺の名前が、タイトルになっていて
そこそこヒットしたらしい、アニメAKIRA

レンタルビデオ店で
2つか3つ並んでいた
パッケージの1つを手に取って
見るべきか、そっと棚に戻すべきか
相当悩んだ結果
レンタルすることにしたのでした

わざわざレンタルしなくても
兄に借りればいいのでは?
と思うかもしれませんが

色々と、面倒くさいのです

主人公 金田正太郎の友人 鉄雄
スーパーサイヤ人みたい

物語の概要を簡単に

時は近未来
場所は世界第3次大戦終了後のネオ東京
数年後にオリンピックの開催が予定されており
急ピッチで工事が進んでいる

暴走族の高校生、金田とその仲間は
暴走族同士の抗争に明け暮れていた

ある夜、いつものごとく
街中で抗争を繰り広げていたら
おじいちゃんみたいな子供に遭遇
轢いてしまいそうになった鉄雄は
ハンドルを切り横転

おじいちゃんみたいな子供と鉄雄は
そのまま謎の組織に
連れてゆかれてしまったのだった

一方、国内ではAKIRAという超人の噂が
一部の左翼の民衆たちを狂信させており
各地で、反政府デモが起こっている状況だった

連れ去られた鉄雄の脳は
謎の組織に手を加えられ
超人的な能力を得ることを知る

昔からいじめられっ子だった鉄雄は
その力をいいことに次々と復讐を果たす
ビルを壊し、橋を崩し
高まる自身の力に酔いしれ
自分を虫けら扱いした社会にまでも
その力を行使するようになるのだった

AKIRAに狂信していた左翼の団体は
その騒ぎをAKIRAの復活だと騒ぎ立て
オリンピックの開催予定地はカオスと化した

鉄雄はオリンピック会場の地下に眠る
AKIRAを目覚めさせたのだが
AKIRAはパーツごとに切り離され
試験管に保管されていたことに落胆する

無敵の強さを誇る鉄雄に
日本軍は衛星兵器を使うが
鉄雄は右手を失う程度で
鉄雄が空を飛び宇宙までおもむき
衛生自体を破壊してしまうのだった
制御を失った衛星は東京をランダムに攻撃し
街中、火の海と化してしまう

万事休す、と思った矢先

今度は鉄雄が試験管のAKIRAにのみ込まれ
制御を失ってしまった
鉄雄の暴走は、もう誰にも止められない

AKIRAと同じく能力者の研究対象者だった
たかし、きよこ、まさるが力を合わせて

鉄雄の暴走に巻き込まれた
主人公の金田を助け出し
鉄雄もAKIRAもそしてこの3人も
この世から消えてなくなったのであった

キーマンとなる年寄りみたいな子供
たかし きよこ まさる

話を戻して

はじめてこのアニメを見た時
このルパンのミモーみたいな輩が鮮烈すぎて
AKIRAもこのミモーだとばっかり思いこんでました

どうして
こんなヨボヨボで気味が悪いの?

これで、子供みたいな寝言を言う

↑これは、反則だと思うのです
人形を見てください、この対比が気持ちが悪すぎる
人形もさして可愛くないという雑な感じ

この映像が記憶に焼き付いてしまい
AKIRAの物語を正しく
理解できなくなってしまったのです

当時の感想は
ただただ、世界のAKIRA君、さんに謝ってほしい
だったのでした

(笑) これ本気で思いました

そして、48歳になった今
何の気まぐれか
もう一度、見直してみたのです

率直な感想ですが
よくもこんなに破壊的な物語を作ったな
でした

衛星兵器が無秩序に地上を攻撃し
鉄雄は暴走、左翼たちも一緒にお陀仏
軍も役に立たないし、東京はボロッボロです

この勢いのある感じ
そりゃアメリカにウケますね
映像がマーベルっぽいんです

空き缶はポイ捨てするし、物に当たる
人の言うことは聞かず、声がうるさい

なのになぜ
人情だけ人一倍ある主人公

白人のクォーターバックみたい

話がそれました

建設中のスタジアムがめちゃくちゃになるのですが
こんなにぶっ壊れたら
オリンピックどうすんのよ、って不安になって

あーそうか

IOC、腐ってるから
オリンピックなんて取り潰せばいいんだよ
あんな平和の祭典いらんいらん
そうかそれなら納得

とか、山ちゃんの時系列で
勝手に解釈しだしたりすると
その思惑通りには物語は進まないので
結局、歪みが生じるのです

こういう物語にリアル軸を求めるのは
あかんですね
ハウルの動く城に、誰も現実を投影しないのに
舞台が東京というだけで
不安に駆られてしまうんです

でも

あの年寄りみたいな子供が
AKIRAではなった、ということが分かり
ホッとしました
(トラウマが解消されたと思った矢先)

鉄雄がAKIRAにのっとられて
巨大でグロテスクな赤ん坊に大変身
(年寄り子供のレベルじゃないキモさ)

うわ、気持ちワル

結局はAKIRAキモかった
何なんでしょう、この後味の悪さ

結局

AKIRAは、俺のアンテナに合ってなかったのだ
ということが分かったのでした

神経質なあきらは、このAKIRA
見ない方がいいかも
いや、世界中の鉄雄も見ない方が
いいかもしれません

あきらと鉄雄
自己責任で


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