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俺の戦略性と慎重さは、どこに

とあるアメリカの会社で
自分の本質となる『強み』を見極め
それだけをその人の業務としたら
あらびっくり、会社の業績が上がった

その会社の社員のデスクの名札立てには
肩書きではなく
自分の『強み』が表記されていると言うのだ

社員たちは、その『強み』を見て
この仕事はこの人が適任だ
この仕事はあの人にお願いしよう
と、なるらしい

ほぉ

そんなこと言われたら
その強みとやら
知りたくなるじゃないか

そうだろう、人間とはそういうもんだ
何せこの世で1番わからない存在は

自分自身なのだから

ビジネス書を買う日がくるなんて
さぁ、俺、目覚めよ


と、言うことでこの本を購入した
同僚S子とS子の旦那
俺の友達3人、合わせて6冊買った

買いすぎだ、自分で買え

パラパラと流し読みすると
この本で言う『強み』は、34項目
人によって全部ある人もいるし
いち部しかない人もいて

その中で
どの項目が濃厚にその人を表しているのかを
教えてくれるらしい

強み34項目がこちら


本の最後のページのシールをはがすと
コードナンバーがついていて
このホームページをネットで検索して
コードナンバーを入れる

そうすると
かなりの数の質問に回答を要求され
その結果
『強み』上位5位
導き出してくれるのだ

何だか丸裸にされた気分で
恥ずかしいのだが
山ちゃんの『強み』を発表いたします

1位 戦略性
2位 責任感
3位 慎重さ
4位 着想
5位 収集心

律儀にプリントアウトまでできる


正直なところ
1位と3位が意外すぎて拍子抜けした
慎重さがなさすぎて
今まで散々痛い目にあってきたと思っていた

がしかし

この慎重さで、このくらいで済んだ?
と思うと

恐ろしさしかない

今頃、ボロ雑巾のように生きていたかも

次は俺のナンバー1でもある
戦略性だ

全くもって身に覚えがない、、、
なんて思っていたら

そういえば
ファミコンウォーズが大好きで
大得意だった、とポンと手のひらを小突いた

このターンで自走砲
このターンで戦車A
すすめるマスの数を計算して
効率よく相手を全滅させた

特に歩兵の使い方で
このゲームは戦況が変わるのだ

懐かしすぎて
当時のCMをはっつけた

がしかし

実際にこれまでの人生で
戦略性などあっただろうか

いささか疑問である

つまり、俺は使っていなかった
だけなのかもしれない

戦略性にはこうある

『他の人には
複雑さとしか見えない時でも
あなたにはこの資質によって
パターンが見えます』

『問いかけ、選抜し、行動するのです』

ぬぅぅぅ

強いて言えば

物事とは、小物をたくさん入れる
和箪笥だと思っている節はある
ひとつひとつの戸棚には
まったく別のものが入っているんだけど
結局、箪笥はひとつ

すべての大元は一緒なんだろうな
という何とも言えない理論があるのだ

抽象性と具体性だけじゃない
何か

この独自の理論があるからと言って
特別何かいいことがあったわけでもなく

悲しいことに
B子の相談にのれる程度だ

この件を機会に
B子の相談にのるのは
もうやめようと思う

たくあんは白い方がいいよね
とか、もうたくさんだ

あぁ、世界よ
もしも俺に戦略性と慎重さがあるのなら
発揮させる場を提供してくれないか

経験せずに死んでゆくなんて
悲しすぎる

ハイジがクララをただのヒステリだと
見切ったように
あの患者は詐病だ、と勘づいた俺が
みんなに言いふらしたら

すでに、みんなそんなこと知っていた
みたいな現実はもう嫌だ

バケツの底に穴が空いていたら
どんなにどんなに水を汲んでも
決して満たされることは
ない
(怖)


調べてみたら
この本にも、同じコードがついてくるらしい

ちなみに同僚の『強み』は
どれもこれも実用性のないものばかりで
ガッカリしていた

S子:
わたし、なんなの?

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