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システムコーチング®(ORSC®)を受けた雑記(感想?)

※登録商標用語に関しては初回の登場のみ「®」を付します
2023年10/6・10/7とCRR Global Japanのシステムコーチングトレーニングの基礎コースを受講しました。
色々な思いがある中でなかなか整理がついていない状況ではあるものの、頭を整理すべく書き始めています。ということで雑記です。

システムコーチングに関する基本の理解

ふりかえってみると、よく分かったような分かってなかったような第三の存在®、関係性システムの知性®についてふりかえっておきます。

システムをひとつ人格、第三の存在として考える

システムコーチング®(またはORSC®)では、システムは「共通の目的またはアイデンティティを持ち、相互依存する一連の要素や人から構成されるもの」であると定義されています。研修ではこのシステムを構成する人と人との関係性を理解していきます。そして、その関係性を、システムに実体として存在する人とは別の「感情や知性をもつ存在」として扱います。自分、他人、人としては存在しない場、それぞれに感情や知性があるというものです。場の感情や知性を「第三の存在」と呼びます。

ちょっとここについて、私の言葉で整理してみたいなと思います。

人は皆そこに存在する人以外の何かを感じます。いわゆる雰囲気です。肌感として誰もが感じているこの雰囲気ですが、誰しも直感的に雰囲気を感じているものだと思います。それを確かな存在とし、人格を持つものとします。その人格こそが「第三の存在」として説明されています。
・・・よく分からないですね。

とりあえず、この第三の存在こそがシステムコーチングにおけるコーチングの対象となります。

第三の存在感じ取る知性、関係性システムの知性・RSI®

そもそも、人は他人について、(もしくは自分ですらも)正しく感情や知性を認知できるものではありません。一方で、そのような状況においても人の言葉や雰囲気から何かを認識する力、自分であればEQ(感情的知性)、他者であればSI(社会的知性)になります。EQやSIは認識するだけでなく、認識したことを活かして目標達成などに生かす力も含みます。

一方で、人と人が複雑に関係し合うことによって、その場の雰囲気が実体のない姿で現れる。その「実体のない何か」は複雑に感情や知性を持ちます。この感情・知性を読み取る力がRSI(関係性システムの知性)と呼ばれるものです。

個人にフォーカスしてみます。そもそも、人間というものは多面的な感情を持っています。例えば、「太りたくない自分」、「食べたい自分」、「運動したい自分」など、瞬間の思考を切り取ったとしてもたくさんの思考(知性)が、存在します。そしてその思考にどのような感情が乗ってくるのか、例えば、眼の前のパーティーに心躍る気分になる場合もあるし、眼の前のフライドチキンの脂肪分に戦々恐々とする場合もあるかもしれません。個人を見るだけでも思考や感情は複雑に存在しています。

私はパーソナルコーチングはこの複雑な1人の人格に対して潜在意識を表出化し、1人の行動変化を促すものだと考えます。

そして、人と人が存在しているシステムでも同様に様々な人の思考や発言がシステムの人格(という実体のない存在)に対して影響し、その人格の雰囲気に影響しています。例えば、誰かが怒りをぶつける発言をすれば、場の感情は緊張感を呼ぶし、ジョークを言えば、場の感情は和んだようになります。作用される実体は存在しなくとも、誰かの思考や発言をある人のある一面としてとらえるなら、個人もシステムも変わりません。何らかの思考や感情に作用される1つの人格ととらえられます。

システムコーチングは複雑な人と人の関係性を人格、すなわち、第三の存在として捉え、RSIの力を用いて第三の存在の人格の潜在意識を表出化し、システムとしての人格の行動変容を促すものである。

と、ここまでが第三の人格やRSIに関する理解です。

システムコーチングの難しさ

なぜシステムコーチングが難しいのかについて考えたいと思います。が、正直、現時点の私は難しさを理解するに至っていないというのが基礎コースを受けた実感です。

一応、今感じていることをまとめます。ここからは今時点の私にとっての話であり、あくまで基礎コースを受けた感想です。応用コースを受けるうちに難しさへの理解が深まっていくものと考えています。

RSIを高めていくためにはEQ・SIの高さが必要

RSIを用いて場の感情を表現するには、EQ・SIの高さが基本になると思います。そもそも感情的知性や社会的知性を用いて、自分自身や他者への理解を深めることができなければ、その上に立つ関係性システムの理解し表現する力を備えることはできません。

私はEQやSIを高めるためのトレーニングをしたことはないため、応用コースに向けてはダニエル・ゴールマンの書籍を読んだり、私自身のEQ・SI・RSIを高めるトレーニングを重ねたいと思いました。

私自身、研修後まで気づいていなかったのですが、家族を含めて人といる場で人を見る習慣が少ないことに気がつきました。人の表情や仕草など、ほとんど感じることをしていなかったように思います。何が理由なのか分かりませんが、自分の目線が低いところにあるように感じました。
もしかすると、リモートワークに慣れて、声から感情を読み取る習慣が染み付いてしまったのかも知れません。
いずれにしても、基礎コースの受講中、場の感情という実体のない存在、第三の存在を読み取ろうとする時間、私はその読み取ることに莫大な労力をかけていたように感じます。ロールプレイングや研修であったとはいえ、かなりのエネルギーを消費したように感じました。前述のようにトレーニングを積むことになりますが、トレーニング方法として、人の表情や仕草を見ること、そこから感じ取れる感情を言語化してみようと思いました。

ツール群の使いこなし

これは完全に応用コースで分かることだと諦めていますが、ツールの使いこなしは正直学びきれていないと思います。
基礎コースから応用コースの間で何かしら実践を積める機会があれば社内で取り組むなどやってみようかと思っていたのですが、未熟さを実感している今だからこそ、かえって使うことを躊躇ってしまう自分がいます。私は応用コースまで受けるつもりですので、あまり深く考えずに応用コースが始まることを待とうと思います。
ただ、あまり強く対立しない関係のシステムに対してツールを使えるチャンスがあれば、チャレンジしたいです。

システムコーチングに対する期待

さて、ここからはシステムコーチングに対する期待を書き連ねていきます。

強力なツール群

いくつかのツールに触れてみて、強くはっきりと感じたのは、これらは「エモ」いツールではなく、システムが自らのシステムを認知する力、つまり(コーチの、ではなく)システム自身のRSIを高めるツールであり、それらがロジカルに働くように洗練されてます。
実際に基礎コースを受けると、対立するシステムに対するツールがあるのですが、対立するシステムがいかに向き合うように仕組みが作られているか知ることができます。
今後応用コースでこれらの使いこなしを学んでいけると思うとワクワクする感覚があります。また、それを身につけられた自分がどんな存在になっているかもとても楽しみです。

場の空気、第三の存在を感じる感覚

基礎コースを終えて、以前よりも空気感を感じ取れるようになったような気がします。あるいは、単にその存在を理解する手段を得たからそのように感じているだけかも知れません。

一方で大きく変化を感じるのは、自宅で自分が内側を向いていたか気づいたことです。あまり場の空気を感じれていない感覚は無かったのですが、前述の通り、家族の仕草や表情をあまりみていませんでした。第三の存在を感じ取るスキルを身につけたら、自分の人生の見え方も少し変わるのではないか、そんな期待を持っています。

終わりに

つらつらと思うがままに書き連ねてきました。感想なのか、何なのかよく分からないので、タイトルは雑記(感想?)とさせていただきました。

ここまで読んでいただいた方はシステムコーチングに興味を持っている方だと思います。基礎コースを受けるだけでもかなりの額ですが、興味持っている方は一度受けてみると何か得られるものがあるのではないかと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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