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akiracafe.はアキラとアキラ、男女ふたりのユニットで運営しています。エッセイ、小説。医療、介護、理学療法、鍼灸、ケアマネ、リハビリテーション、小児リハ、呑み歩きなどなど。ブログも書いています。→ http://akiragoyou.hatenablog.com/

マガジン

  • 小説「ふたりぼっち」

  • ヨキカナ。

    エッセイ「ただの人列伝」

最近の記事

為末大さんの「按摩・マッサージ免許なんてなくして誰でも使えるようにした方がいい」って話について

マッサージは利権化しているので、誰でも使えるようにしたほうがいい。すでに現場の選手たちは免許あるなしに技能の違いを感じていない ポジティブスターヨガがキャバクラヨガで無ければ林芳正大臣に、文部科学大臣としての資格が無い。 - びんぼっちゃまのブログ https://t.co/1bd6pGoGjG — 為末 大 (@daijapan) 2018年4月28日 400mハードル日本記録保持者で、現在はスポーツコメンテーターの為末大さんのTwitterである。 マッサージは言葉の

    • 世のなかの不条理を教えてくれたスミコちゃん。

       スミコちゃんは、小さいころから賢くて物覚えが良くてスポーツもできた。保育園のころは何冊分かの絵本を一字一句間違えずに空で読めたし、小学生の低学年ですでに犬棒かるたと百人一首は全部覚えていたと思う。たまにTV番組に出てくるもの凄い記憶力の持ち主の小学生みたいに。  習字は上手で書初めではよく入選していたし、普段書く字も大人みたいに(行書だった)奇麗だった。  ピアノも小さいころから習っていて、小学生の高学年の時は、ピアノの苦手な担任の先生に代わって音楽の時間はずっとピアノ

      • コニシ営業部長ゴメンナサイ。

        数年前に営業の仕事をやったことがあった。なかなか面白い仕事で面白い職場にいたのだが、如何せん飽き性なもので数年で辞めてしまったが。 その職場に50代後半の上司がいた。名前をコニシ営業次長としておく。 まぁものすごくおしゃれな人で見た目も雰囲気も岡田真澄にそっくりだった。日本の片田舎の普通の農家で育ったはずなのにやることなすことがおしゃれ。フランス人の血でも混じっているのかと思うくらいだ。 というのも、貧乏な学生の時はフランスパンとワインで飢えをしのいだというし、ランチ

        • ゴウさんの水虫

          水虫治療は凄まじい進化をとげたと言っても過言でない。テルビナフィン(ラミシール)の登場で、カサカサ水虫から果てはウェッティーなものまで、この特効薬のおかげで最近の水虫はなりを潜めることとなった。完治の難しかった爪水虫までもが、飲み薬が開発されてひとたまりもない状態だ。  そんな水虫日照りの折も折、いまだに水虫に悩まされている男がいる。  夏になるとまぁ足の甲まで広がって見るも無残なことになるので、こちらも見るに見かねて「今、良い水虫の薬あるよ」と言うのだけれど、「これは水

        為末大さんの「按摩・マッサージ免許なんてなくして誰でも使えるようにした方がいい」って話について

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        記事

          幼なじみのモッチャン

          幼なじみのモッチャンは、美容師だ。 昔は東京の名だたる名店で働いていたけれど、今は自分の母親がやっていた街の美容室を継いでいる。おしゃれな美容室がたくさん増えたのに、頑固なモッチャンは改装もせずに母親のやっていた昔の美容室の内装そのままにしている。 モッチャンの美容室に行くと、モッチャンは決まってヒマそうにスタイリングチェアに腰かけて煙草を吸いながらテレビなんか観ている。くるくる坊主頭に真っ白なタオルを巻いて、「おう」と気だるげに振り向いた無精ヒゲ面は竹原ピストルそっくり

          幼なじみのモッチャン

          コトシノナツハ 。

          コトシノナツハ 。

          世のなかの不条理を教えてくれたスミコちゃん。

           スミコちゃんは、小さいころから賢くて物覚えが良くてスポーツもできた。保育園のころは何冊分かの絵本を一字一句間違えずに空で読めたし、小学生の低学年ですでに犬棒かるたと百人一首は全部覚えていたと思う。たまにTV番組に出てくるもの凄い記憶力の持ち主の小学生みたいに。  習字は上手で書初めではよく入選していたし、普段書く字も大人みたいに(行書だった)奇麗だった。  ピアノも小さいころから習っていて、小学生の高学年の時は、ピアノの苦手な担任の先生に代わって音楽の時間はずっとピアノの担

          世のなかの不条理を教えてくれたスミコちゃん。

          コニシ営業部長ゴメンナサイ。

           数年前に営業の仕事をやったことがあった。なかなか面白い仕事で面白い職場にいたのだが、如何せん飽き性なもので数年で辞めてしまったが。 その職場に50代後半の上司がいた。名前をコニシ営業次長としておく。まぁものすごくおしゃれな人で見た目も雰囲気も岡田真澄にそっくりだった。日本の片田舎の普通の農家で育ったはずなのにやることなすことがおしゃれ。フランス人の血でも混じっているのかと思うくらいだ。 というのも、貧乏な学生の時はフランスパンとワインで飢えをしのいだというし、ランチミーテ

          コニシ営業部長ゴメンナサイ。

          ゴウさんの水虫。

           水虫治療は凄まじい進化をとげたと言っても過言でない。テルビナフィン(ラミシール)の登場で、カサカサ水虫から果てはウェッティーなものまで、この特効薬のおかげで最近の水虫はなりを潜めることとなった。完治の難しかった爪水虫までもが、飲み薬が開発されてひとたまりもない状態だ。  そんな水虫日照りの折も折、いまだに水虫に悩まされている男がいる。  夏になるとまぁ足の甲まで広がって見るも無残なことになるので、こちらも見るに見かねて「今、良い水虫の薬あるよ」と言うのだけれど、「これは

          ゴウさんの水虫。

          幼なじみのモッチャン。

          幼なじみのモッチャンは、美容師だ。 昔は東京の名だたる名店で働いていたけれど、今は自分の母親がやっていた街の美容室を継いでいる。おしゃれな美容室がたくさん増えたのに、頑固なモッチャンは改装もせずに母親のやっていた昔の美容室の内装そのままにしている。 モッチャンの美容室に行くと、モッチャンは決まってヒマそうにスタイリングチェアに腰かけて煙草を吸いながらテレビなんか観ている。くるくる坊主頭に真っ白なタオルを巻いて、「おう」と気だるげに振り向いた無精ヒゲ面は竹原ピストルそっくり

          幼なじみのモッチャン。