THINK TWICE 20210912-0918
9月12日(日) Imaginary Animals
今日のサンデーソングブックのテーマは「架空の動物で棚からひとつかみ」。EL&Pの『タルカス』の次にピーター・ポール&マリー「Puff, the Magic Dragon」が流れ、そのあとスウェーデンのヘヴィーメタルバンド、タッド・モローズ……と、じつにカオスな構成。
架空の動物といえば、ひと月ほど前に紹介したアメリカのアニメーション映画『CRYPTZOO』を思い出します。
海外ではとっくに配信が始まってるのですが、日本ではまだ観る方法がなく、filmarksにもベルリン国際映画祭で観た人のレビューが上がってるのみ。どこかの奇特な配給会社が目をつけてくれないもんだろうか。
このところTHINK TWICE RADIOの更新もできてないから、誰にも頼まれてないけれど「架空の動物で棚からわしづかみ」を達郎さんの選曲と同じく7曲ほどセレクトしてみました(ヒマなのか?)。
1 - Martin Denny & Si Zentner / Demons and Dragons (1962年)
まずは、龍。エキゾティック・サウンドの王様、マーティン・デニーと、サイ・ゼントナー&ヒズ・オーケストラの共作アルバム『Exotica Suite』より「悪魔と龍たち」。作曲は名匠レス・バクスター。
サイ・ゼントナーは戦前から活躍したアメリカのジャズ・トロンボーン奏者。自身のビッグ・バンドを率いて、気楽に聞けるスウィンギーでモッドなアルバムをたくさん発表しています。1959年にMGMと契約し、映画『雨に唄えば』や『スター誕生』といった名作のサウンドトラックにも参加してるらしいです。ちなみにこのアルバムのレコジャケの左半分は、本物の麻布が貼り付けてありました。物珍しさもあってか、むかし働いていたレコード屋でもよく売れていた印象があるな。
2 - Prefab Sprout / Dragons (1997年)
もういっちょドラゴンで昔からすごく好きな曲。プリファブ・スプラウトの6枚目のアルバム『Andromeda Heights』からシングルカットされたEP「Electric Guitars」にカップリングとして収録。
もともとはイギリスの歌手/俳優のジミー・ネイルが1994年に出したアルバム『Crocodile Shoes』のために書かれた曲。プリファブ・ヴァージョンはデモテープだったのかもしれません。
3 - Dizzy Gillespie / Unicorn (1977年)
次はユニコーン。『燃えよドラゴン』でおなじみラロ・シフリンとディジーの共演盤『Free Ride』に収録されたクールなファンクナンバー。原曲も最高なんですが、1981年のモントリオールでのライヴ・ヴァージョンがおすすめ。ディジーのソロパートにミーターズの「Cissy Strut」のフレーズをかぶせてくる部分(2分14秒〜)が聞きどころ。
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