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【#ざっくりレビュー】2019 J1リーグ戦第26節 サンフレッチェ広島戦

akira(@akiras21_)です。
今回はいろんな部分でかなり実験的にしてみました。いわゆるラボ回です。

【前節の振り返り】

【vs広島 前回対戦の振り返り】

仲川の令和J1初ゴールで話題になりましたが、当時好調だった渡大生をまた相手にするとはなかなか奇遇ですね。ということで今節のメンバーは以下。

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広瀬陸斗が練習中に負傷したとのことで、ついに松原健がスタメンで登場。実力を認められながらもなかなか出番がなかった雌伏の時を経て、いよいよマリノスサポーターの前に帰ってきました。

そして、朴一圭が負傷離脱し、中林洋次が契約上の関係で出場できなかったため、特別指定選手であるオビ=ワン・ケノービじゃなくてオビ・パウエル・オビンナがサブメンバーに名を連ねました。アップの時の様子は見れなかったんですが、どうやらフォースの導きのままにセービングしてたみたいですね。知らんけど。

では「フォースと共にあらんことを」ということで、愛すべき八塚浩アナウンサーの実況と一緒に、今節もざっくりいってみましょう!

ざっくり総括:「今季ベストゲーム」

前半はどーなることかと思ったけど3発快勝!そして祝・1400ゴール!やったね!

最初のゴールが決まるまでは「攻めるマリノス、引く広島」といった構図で進む時間帯がそこそこにあった印象。ただし意図が感じられるプレーは多く見られたので、1点決まってからはケチャップドバドバでした。

ほいじゃその意図って何やねん!ということについてはこの後触れていくとして、多くの人々が今節の広島戦を「今季ベストゲーム」と評していますよね。僕もそう思います。では何故そのように思ったか?それはきっと“あの試合”と重なる部分が多かったからじゃないかな…と思うのです。

ロックンローラーと3つの大筋

1点目を簡単に振り返ってみると、

① 左ウィンガーの遠藤がニアサイドを目掛けてグラウンダーのクロス
② それに反応した仲川がワンタッチで決める

という流れ。この「左WGがグラウンダーのクロス→他のアタッカーがニアで詰めに行く」という形ですが、実はこの試合で何度か似たようなものが見られました。

たとえば、開始早々の8分。こちらは仲川が裏抜けの準備を行っていたものの、最終的に遠藤がシュートを選択。

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はたまた試合最終盤の90分にはマテウスが似たようなことをやってたりと、この形が試合中に度々見られました。それぞれちょいちょい状況は異なりますが、大筋はほぼ同じです。忌野清志郎とザ・タイマーズのZERRYぐらい同じです。

話を戻しましょう。ここでいう「大筋」とは大きく3つ。

① 左ウィンガーがスプリントして相手のウィングバックを振り切る
② クロスを上げるときはグラウンダー、狙うのはニア(手前)サイド
③ クロスボールにアタッカーが詰めてワンタッチシュート

ちなみに、②がなかなか大事なポイントです。ここで時間が掛かっちゃうと広島はブロックを固めてくるので、クロスはおろかドリブルのコースすら塞がれてしまうからです。

とはいえ、ただとにかく早けりゃいいってもんでもなければ、闇雲にクロスを上げちゃえばいいってわけでもありません。そこで次のチャプターです。

時代/中島みゆき

まわるーまーわるーのは時代ではなく選手のポジションです。これが言いたかっただけです。人はこれを仕合わせと呼びます。ええ、呼びません。

「ポジションが回る」と書きましたが、実際は回ってなんかいないんです。残像です。回ってるように見えるのはそこにスペースがあるからで、だから右ウィンガー扇原とかインサイドハーフ松原が見られたんですね。

とはいえスペースが野生のポケモンみたいに草むらから突然現れるわけもなく、その前段としてまず自分たちが動いてたりするんですよね。動かすために動くんです。ここで改めて1点目のシーンを見てみましょう。

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まずはこれを、

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こうして、

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こんなふうにしてから左サイドを使う崩しに移行します(この先の展開の図は心が折れたので割愛させてください…)。

スペースの作り方はいろいろありますが、単純に人数が多いほうが有利というわけでもなければ、人数が少ないから不利とも限りません。上の66分40秒の図における広島の最終ライン付近もその例のひとつなのですが、その他にこちらのシーンをば。

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ちなみに、このあと遠藤はゴールライン際までドリブル。ニアサイドに詰めていたエリキに向けてグラウンダーのスピードボールを当てました。前述の「左WGがグラウンダーのクロス→他のアタッカーがニアで詰めに行く」形ですね。

さて、上のシーンでは人数こそ広島のほうが多いですが、それによって広島は選択肢とそれに伴うリスクも多くなっています。しかも、マリノスのアタッカーが大きく動かず、距離感を保ちながらジリジリと近づいてきてるもんで、広島のディフェンス的には悩ましい状況なんです。

この場面で考えられる対応は大きく2つありますが、まずそのうちのひとつを考えてみると、

▼ボールを取りに行く
=陣形が崩れる・最終ラインの人数が減る
=ギャップが生まれる→空いたスペースを相手に使われる可能性がある

わけですし、この反対を考えてみても、

▼ 陣形を保つ
=相手のアタッカーはドリブルで上がってくる
① そのままポジションを保つ→裏のスペースを使われる可能性がある
② ラインの高さを下げる→相手ゴールから遠ざかる=カウンターが決まる可能性が低くなる

となります。端的に言えば、動かないことで動かすこともできるわけですね。今節はこの「動いて動かす」「動かないで動かす」という意識がテーマのひとつだったと言えるでしょう。そして、これこそが「ざっくり総括」チャプターで言ってた“意図”です。

課長、来週有給いただきます

さてそんなこんなで試合終盤に3-0という大きなアドバンテージを得たマリノスでしたが、ここで今後に影響するエラーが起こってしまいます。そう、未来のトリコロール・バンディエラこと喜田拓也が累積4枚目となるイエローカードを受けてしまいました。喜田係長は溜まりに溜まった代休をいよいよ来週取ることになってしまったようです。

それじゃ次節の仙台出張はどうすんのよ?ということでポステコグルー課長は考えました。「業務も比較的余裕が出てきた(3-0)し、別の誰かにタスクを任せてみてひと通り回るかどうか試してみよう」と。そこで目を付けたのが、他の課から異動してきたばかりながら物覚えが早いマルチプレイヤーと評判の渡辺主任でした。

てなわけで、喜田→大津と交代策を打った86分ごろから、それまで喜田が担っていた2ボランチの一角を渡辺主任ことナベ・コウタが務めることとなりました。こういう事態にも備えて、これからも業務は早めに片付けといてからいろいろ試せるようにしたいですね。

さて、ここまで来ると図示するのも大変なんでざっくりと結論から言いましょう。僕的にはアリです。試合の流れ的にもプレーエリア的にも、いわゆるボランチっぽい守備的なプレーをする機会はそこまで多くなかったですが、それどころかグイグイとペナルティエリアに侵入していったり、はたまたバランスを取って後ろから2列目に残って扇原をガシガシ競らせたりと、だいたい10分間でしたが黒子からグレ子まで幅広くこなしていました。最早ひとりコサキン状態ですよ。ほんと俺いくつなんだよ。

おわりに:7ヶ月ぶりの感覚

カンのいいみなさまならそろそろお気付きでしょうが、試合展開こそ厳密には違えど、なんとなーく今季開幕節のガンバ大阪戦っぽかったんです。スペースを軸にしたポジショニングで、スペースがなければ動いて作ったり動かずに作らせたり。おまけに無失点クリーンシートで終えられたんですから、そりゃボスも「今季ベストゲーム」と言いたくなりますよね。

ただ、敢えて詳説は控えますが、それでも守備には改善できる点がまだまだあると思います。最終ラインの上げ下げだったり、ファーストディフェンスに関するプレス強度の基準だったり。後者はともかく、前者はたびたび言われてきてることですし。

しかしながら全体的には良くなっていた部分が多いので、「勝って兜の緒を締めよ」ということにしましょう!またしばらく間が空きますし、今節に至るまでも中断期間を挟みつつ前節と比べてかなり良くなってましたから。

上で触れた喜田に加えティーラトンも累積停止で次節欠場が決まっている中、ミッドウィークは天皇杯ラウンド16で鹿島アントラーズと、そしてそこから中2日でベガルタ仙台とそれぞれ対戦するにあたって、果たしてポステコグルー課長はどこまで、どのように準備してくるのか。日々の動向からも目が離せません。

とにかく、これで首位・FC東京との勝ち点差は4まで詰まりました。残り8試合、これまで以上にガンガン勝ちにいきましょう!勝ち点3奪取はミッション、勝ち点1確保はマストです!

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akira

横浜F・マリノスサポーター。映画、音楽、デザインに興味あり。

【ほぼ週刊】横浜F・マリノス ざっくりレビュー

毎度おなじみ! 名前とは裏腹にむしろどっしゃりしてると話題の「ざっくりレビュー」。低い意識と深い愛情でトリコロールの行く先を追いかけます。 ※対象試合は主にリーグ戦となります。
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