連帯保証人になった人、諦めないでください。

連帯保証の判をついてしまったばっかりに、借金を肩代わりする羽目になった人。取り返す方法を私の経験からお話します。

私の場合は、賃貸住宅の契約の連帯保証でした。本人が家賃を滞納し続けたため、代わって払う日々が続き、それは地獄でした。

しかしあるとき、督促の電話がぴたりと来なくなり、支払ったお金を本人に請求する裁判で勝ったのです。支払うべき本人に支払わせることができます。

では、順を追って解説していきます。


1.(部屋の借主が)家賃を滞納

 元々はこれが原因。こういうことをしさえしなければ、関わる人たちすべてが嫌な思いをしなくて済むのに。「家賃払えないなぁ」なんて、気軽に口にしてほしくないです。滞納後の処理に無駄な時間と余計な費用、そして虚しい感情がどれだけ発生することか。

2.(家賃保証会社が)未払い分を立替えて家主に払う

 まぁこの人たちはこれが仕事ですからね。でも本当の仕事は、立替えた後に始まるのかもしれません。回収という仕事が。

3.(家賃保証会社が借主に)立替えた分を支払えと連絡

 これも当然。本来は借主が払うべき家賃を一時的に立替えているだけですから。しかしここですんなり払えるようなら、借主も滞納なんかしないわけです。というわけで、ここからが本題。

4.(部屋の借主が家賃保証会社からの連絡を)無視・着信拒否

 滞納した借主がだいたい次に起こす行動が、これ。家賃保証会社からは矢のように督促の電話が掛かってきますから、それを無視して出なかったり、番号を着信拒否したりします。

 連絡が取れなくなった保証会社としては、直接訪問したりドアや郵便受けにメモを挟んだりしそうなものですが、そういったことはしないようにしているそうです(保証会社の担当者から聞きました)。ということで、発信番号を変えたりしてしつこく借主に電話するそうですが、それと同時に連帯保証人にも連絡してきます。

5.(家賃保証会社が連帯保証人に)借主が滞納した家賃を払えと連絡

 当然してきますよね。保証会社としては、取りやすいところから取ろうとしますから、払おうとしない借主に代わって連帯保証人が電話一本で払ってくれれば、これは楽なものです。

6.(連帯保証人が家賃保証会社の申し出を)拒否

 そりゃあ誰だって払いたくないですよ。月々の収入と支出を計算してバランスを取りながら生活しているところに、いきなりポン、と何万円かの請求が来るわけですから。冗談じゃない、となりますよね。

 当然、どうなってるんや、と借主に問いただそうとします。ところがそこで、相手がこちらの電話も拒否したり払えないとゴネたり開き直ったりしたら……今度は連帯保証人であるこちらと家賃保証会社とのバトル、いや交渉に入るわけです。

7.(家賃保証会社が連帯保証人に)矢のような督促

「連帯保証人のあなたには支払い義務があります」という内容を、いろんな表現で伝えてきます。それは事実ですから、向こうも強気ですよね。連帯保証人として賃貸契約書にハンコを押したのはあなたでしょ、と。こちらとしては頷くしかないわけです。しかしながら向こうも内規があるようで、家まで押しかけてチャイムを鳴らしたり、ドアにメモを挟んだりはしないようです(会社によって差があるのかもしれませんが)。

 従って、毎日のようにじゃんじゃん電話が掛かってきます。多くの人は、この攻勢でダメージを受けて、肩代わりして払うようですね。さて、大事なのはここからです。

連帯保証人が逃れる方法 ボカシ

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