こんにちは。アキスケです。

よく無印良品で洋服の買い物をするのですが
ここ数年で「ヘンプ」という素材を
目にするようになりました。

でも「ヘンプ」ってなんでしょう？
使った商品を見て触ってをした限りでは
麻みたいな感じなのかなぁ、と
ふわっとした感じで思っていました。

いっぽうでリネン素材のものはリネン素材のもので
販売されているものがあります。

んー、なんだかそれぞれにどういう特徴があって
どう違うのか気になってきました…
というわけでちょっと調べてみました。

ヘンプもリネンも「麻」の一種

結論からいうとヘンプもリネンも「麻」の一種です。

なので素材の特徴としては
・吸水性が早く
・吸った水分は早く蒸発し
・丈夫
・光沢がある
・使うほどふわっとした質感になる
というところがあります。

あれ？でもリネンって麻じゃないの？
ヘンプも麻ってどういうことだろう…
と思ったのでそのあたり深堀っていきたいと思います。

ヘンプとは”大麻”　だけど危なくはないんだ。

まずは最近無印良品で見かけるようになった
「ヘンプ」から調べてみました。

ヘンプは漢字にすると”大麻”と書きます。

「え、大麻って麻薬じゃん大丈夫なのそれ」
と思うかもしれませんね。

でも麻薬でいうところの大麻と
衣類に使う大麻って異なる品種らしいです。

これちょっとややこしいんですけど
大麻は大きいくくりで”カンナビス”と呼ぶらしいんですが

カンナビスには含有する成分の違いで
２つの品種に分かれていて、
そのひとつがマリファナで
もうひとつがヘンプです。

その成分というのは
テトラヒドロカンナビノール(THC)
という名前の成分で、
気分の高揚を促す効果があるそうです。

そしてTHC成分が0.3%以下の品種をヘンプ、
20%を超えるものをマリファナとしているそうです。

成分の違いからそれぞれは用途もはっきり区別されているそうです。

ちょっと長くなりましたけれど
まとめるとヘンプとは麻の一種で
漢字で書くと大麻だけど、麻薬の大麻とは違うよ
ということです。

リネンとは

次にリネンについてです。
麻の一種であることは先に挙げたとおりですけれど

新ファッションビジネス基礎用語辞典によると
リネンは「アマ科に属する亜麻植物の茎から採取した繊維」とありました。

リネンは漢字にすると「亜麻」とも書きます。

あれ？”亜”って亜種とかの”亜”ですよね。

このことからもリネンって
「麻」とイコールではないことが
うっすらと伝わってきます。

麻にはたくさんの種類がある

調べてみるとそのとおりで
「麻=リネン」ではありません。

そもそも麻とは、
植物の茎の"靭皮(じんぴ)”という部分から採る繊維のことです。

その植物には
黄麻(おうま、ジュートと言ったほうが少し馴染みがあります)や苧麻(ちょま)、先に書いた大麻など20ほどの種類があります。

そしてその中のひとつに、亜麻(リネン)があります。

つまり僕たちが良く知っている「リネン」は
いっぱいある麻の種類のひとつ、ということです。

どうしてヘンプを見るようになったのか

いろんな側面があるようです。
ざっとネットで調べたところ

紡績技術の発展によって衣類に用いることが
できるようになってきたという面があるようです。

ヘンプの繊維はリネン繊維にくらべ固いのだそうです。

なのでこれまでは衣類として加工するには難があった。
けれども技術が発展して
糸を細くして紡げるようになって
柔らかい布地をつくることができるようになってきた
という背景があるようです。

また、ヘンプは害虫に強く
生育に農薬や化学肥料が不要であること、
100日程度で3,4mまで育つ成長の早さがあるため
環境負荷が少ない、などの特徴があります。

つまりサステナブルな視点で見ても優れているので
注目されているようです。

でも生育の早さを活かしてガンガン作ったら
土壌に悪そう…とか考えちゃうのですが
むしろヘンプ収穫後の土壌はふかふかになるのだそうです。

この特性を活かして、日本では昔から
痩せた土地の改良のためにヘンプを植えることがあるそうです。

まとめ

今回は最近見かけるようになったヘンプ素材について調べてみました。

まとめると
・ヘンプは麻の一種
・漢字で書くと”大麻”だけど麻薬のほうじゃない
　└麻薬のほうは”マリファナ”、成分が違う
・紡績技術の発展とサステナブル観点から注目されている

また、ヘンプと関連して

・麻=リネンではない
・麻は植物の靭皮から採る繊維のこと
　└20種類ぐらいの植物がある
・リネンは麻の一種で”亜麻”という植物

上記のことも調べてみました。

それなりに普段見慣れた素材であっても
調べてみるといろいろでてきますね。

今回は以上です。それでは、また。