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わたしのまりが明るい理由

こんにちは。秋田県由利本荘市でごてんまりを作っています〈ゆりてまり〉です。

市内に自分の他にもごてんまり作家が現れたことにより、〈ゆりてまり〉の特徴をはっきりさせる必要があるなと思いました。
わたしのまりの特徴とは何だろうと考えたときに、「明るい」ということがあるなと思ったんです。

〈ゆりてまり〉のまりが明るい理由①白と金

わたしはまりに必ず金糸を使います。
秋田にUターンする直前、ちょうどクリスマスの時期で、都会の華やかなクリスマス風景をたっぷり見ながら帰ってきました。
そこで見たクリスマスのオーナメントみたいにキラキラしたまりを作りたいという思いがあり、必ず金糸を使うようにしています。

金糸ほど全てのまりに使っているわけではないけれど、次によく使う色糸は白です。
清潔感があり、他の色を邪魔しない白は大変ありがたい存在です。
金よりも使う頻度は低いですが、一度に使う量が多いので、一番減りが早いのが白の糸です。
たとえばこちらの写真をご覧下さい。

半球虹色きっちり

紫、水色、緑、黄色、ピンク、赤…いろいろな色のまりがある中で、全てに白と金が使われています。
金は一周、白は二周して使っています。
おかげで先日まりの写真を撮って下さった方から「白飛びする」と言われました。
これだけ白と金を使っていれば、白飛びもしますよね。明るいですからね。

この間はオールホワイトのまりも作りました。
わたしはよほど白と金が好きなようです。

白いブローチとイヤリング 味のある紙

〈ゆりてまり〉のまりが明るい理由②色数が少ない

まりを作るとき、意識的に色数を絞るようにしています。
2018年の昼市からのことです。
昼市で出会った地元の大学に通う女子大生とお話ししていたとき、「アイテムの色数を3色以内に収めるのがお洒落の鉄則ですよ」と教えてもらいました。

そのときわたしは派手なピンクのセーターに色とりどりのお花が全面に散ったフレアスカートを合わせていました。
自分の格好を見て愕然としました。
そして思ったんです。
「このままじゃダメだ。自分のセンスはすでに古い。若い人に受け入れてもらいたかったら、もっと若い人のセンスを勉強しなくちゃ」

それからまりに使う色数を絞るようになり、黄色×白×金の三色だけのまり(前掲の写真)を作るようになったり、最近ではさらに絞って二色だけのまりも作るようになりました。

6月 ネット用ミニごてんまり教室始めます!

6月の教室のテーマ、星のまりは全て二色だけで作られています。
全て明るい色と暗い色の組み合わせです。

よく知られていることですが、色は混ぜる色数を増やすほど暗く濁った色になります。
これを「減色混合」といいます。
色数が増えれば増えるほど、濁ったり暗い灰色になってしまいます。

だから色数が少ない〈ゆりてまり〉のまりは必然的に明るいのです。

明るいまりを作りたいと思って作っていたわけではないのですが、二つの要因が重なって結果的に明るいまりが生まれました。
見る人にもそれが伝わっているのか、他のごてんまり作家の方から「〈ゆりてまり〉さんのまりは色が明るいね」と褒めていただいたこともあります。
自分の特徴を大事にしながら、さらに作品の幅を広げていきたいと思います。

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