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The Year of Hibernation 2024 #9

2024年の日記を1週間単位で記していきます。
#9は、2024年2月26日〜3月3日。

◯2月26日 mon. / 「例えば甘やかしてくれるなら それはもうダメにしてくれ もしくは隠してるナイフを突き立ててくれ 突き立ててくれ あなたが賢い人ならば」と思う。カネコアヤノさんの『窓辺』。
晩ごはん、シュウマイ、ピーマン焼いたの、かぼちゃのサラダ、切り干し大根、長芋の梅肉和え、スナップエンドウとにんじんとしめじのナムル。

◯2月27日 tue. / 午前中、ごはんポートレートの企画で人とお会いした。カオマンガイを食べながらお話しして、ポートレートをぱしゃり。わたしは自分の手持ちの機材のことを全然よく分かっていないなと反省。作品を撮るのとポートレートを撮るのは全然違う。当たり前だけれど。
晩ごはん、塩だれ砂ずり、ししゃも、切り干し大根、長芋の梅肉和え、スナップエンドウとにんじんとしめじのナムル。

◯2月28日 wed. / 朝吹真理子さんのTIMELESSが文庫化された。さっそくゲット。人生で一番影響を受けた本。わたしはこの本を読む前と読んだ後とで、世界の見え方ががらっと変わった。そんな本をこれからは持ち歩いて読めるなんて…。江國香織さんの解説も素晴らしくて。この小説のすばらしいところは、問いの大きさよりもむしろ返答の小ささなのだ、という言葉が。
晩ごはん、白菜と豚肉の炒め物、かぼちゃのサラダ、切り干し大根、長芋の梅肉和え、スナップエンドウとにんじんとしめじのナムル。

◯2月29日 thu. / ふと、実はふくさんと過ごせる時間はもう半分くらいすぎてしまってるんじゃないか、ということに気がついて、朝仕事に行く前にはらはら泣いてしまった。ふくさん、一年ほど前から明らかに吐く回数が増え、最近は食欲もあったりなかったりで、体重も減ってしまい、それを見ていると辛い。泣いたせいかコンタクトレンズがまったく入らず、眼鏡で仕事へ。今日は17:00までの短縮営業で、夜からeさんとプロレス会。ウィル・オスプレイ退団前ラストマッチと、上村優也vs辻陽太の敗者髪切りデスマッチ。酒が進み進み、うっかり飲み過ぎ、明確に潰れた。風呂にも入らず、化粧も落とさず、そのまま布団で寝てしまった。
晩ごはん、水炊き、お惣菜数品、ワインと日本酒をそれぞれ1/3本。

◯3月1日 fri. / 昨日は飲みすぎた。朝起きてとりあえずドロドロの顔と身体を洗い、洗濯やら掃除機がけやらいつも通りこなすものの、ぼんやり頭が痛い。大したことはないが、外に出るやる気も削がれ、一日中布団で寝て過ごす。起きた頃には夫が帰ってきている。
晩ごはん、豆腐カツ弁当。久しぶりに。

◯3月2日 sat. / 店で仕込みやら何やら。火曜日のお話の内容を書き起こす。楽しかったなぁと振り返りながら。お会いしたのは今回で5人目。文量にして100ページ弱になるのだけれど、これを人はどう読むのだろう。ただお会いしてお話してポートレートを撮っているだけ、という着地点の無さ。どんな本だと感じるのだろう。書きながら、この着地点のない作品に無理くり意味を見出そうとする弱さから、徹底的に逃げなければならない、と思った。ドラマチックに仕立てなくて良い。ドラマがあるとすれば、向こうから勝手にやってくるのだから。
ただ、自分の撮ったポートレートたちは結構好きだ。ポートレートのセオリーに則ってはいないが。見栄を張らず、正直さを大事にしたい。結局自分にとって一番大切なのは、写真なのだと思う。わたしはエッセイストじゃない。
晩ごはん、かぶの葉のパスタ。

◯3月3日 sun. / 様々な憂さを晴らすために食べすぎた。晴らしたい憂さが多すぎる。
晩ごはん、長芋と鶏肉のうま煮、ひじき、小松菜とにんじんのナムル、ブロッコリーの胡麻和え、糸こんにゃくときのこの炒り煮。

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