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The Year of Hibernation 2024 #14

2024年の日記を1週間単位で記していきます。
#14は、2024年4月1日〜4月7日。

◯4月1日 mon. / 新入社員と思しき男女が街にちらほら。眩しいな。お互い頑張ろうね、と思う。無理しない程度にね。
新年度、このままじゃ駄目だ!生まれ変わらなきゃ!という気持ちと、変化したくない!落ち着きたい!という気持ちが拮抗していて、心は焦りっぱなしだ。それも悪くないと思う。前向きな証拠だから。
晩ごはん、のどぐろのお味噌汁(お客さんがくださったインスタントの。美味!)、高野豆腐の卵とじ、もやしとにんじんのナムル、小松菜と油揚げの胡麻和え、糸こんにゃくときのこの炒り煮。

◯4月2日 tue. / 昨日は何の嘘も吐かなかった。高校時代、その当時お付き合いしていた人とグルになって「わたしたち別れました」と嘘を吐いたら友人が号泣してしまった(そしてその後激怒されてしまった)という苦い経験があり、嘘を吐くのが怖くなっている。わたしは良い塩梅の嘘、優しい嘘、誰も傷つかない嘘、というものがどんなものなのか、よく分かっていない。高校生の時の嘘だって、まさか友人がそんなに自分のことを真剣に思っていてくれたなんて思わず、笑って許してくれると思っていた。さすがに離婚しましたと嘘を吐くのは憚れるが。周りの人は案外、自分の言ったことを真剣に受け取ってくれるのだということを肝に銘じておきたい。
晩ごはん、にんじんのしりしり、高野豆腐の卵とじ、もやしとにんじんのナムル、小松菜と油揚げの胡麻和え、糸こんにゃくときのこの炒り煮。

◯4月3日 wed. / 雨。
このまま夫婦同性婚が続き、少子化が進み続けたら2446年には日本人のうち半分が、2531年には全員が「佐藤さん」になる(!)という話を夫から聞く。ちょっと面白いなそれ、と無責任に笑ったすぐ後で、物凄く恐ろしくなる。
晩ごはん、餃子、高野豆腐の卵とじ、もやしとにんじんのナムル、小松菜と油揚げの胡麻和え、糸こんにゃくときのこの炒り煮。

◯4月4日 thu. / この1ヶ月ほどにあった色々を思い返し、嫌だ嫌だ…と思いながら晩ごはんを作ったら失敗した。
晩ごはん、オクラとウインナーのバジル炒めをごはんに乗せて。

◯4月5日 fri. / すっきりとした晴れ。しかも休み。にも関わらず気分は曇り気味。(なんでわたしがこんな思いを…)と思うが、だいたいみんな(なんでわたしがこんな思いを…)という気持ちを抱えながら生きているんだろうなと思う。だからと言って気が楽になるわけではないが。
皮膚科に行く予定を先送りにして、一先ず布団に入り直して、眠る。目が覚めたら15:00。このままずっとじっとしていたい気持ちだったが、それはそれで不健康だと思い、勇気を出してえいっと外へ。展示をひとつ観て、写真集を2冊買って帰る。行きと帰りでチューリップと椿の写真を撮る。何となく桜の写真に興味を持てず、例年あまり撮らないが、今年も例に漏れず。
晩ごはん、カリカリ豚と梅とひじきのチャーハン、ほうれん草の胡麻和え、サンラータン。

◯4月6日 sat. / 朝から急いで仕込みを済ませ、午後から桜を見に蹴上インクラインへ。人混みを覚悟して向かったが、時刻が16:00過ぎだったからか、思ったほどでもなく。桜はちょうど見頃で、こんなベストタイミングに、こんな観光名所で桜を見るなんて初めてだなと思う。京都に住んでいると逆にそうしたことを避けてしまう。が、良い経験をした。人が集まる場所にはそれ相応の理由があるのだ。
とは言え、インクラインへ向かう前に見た、団地の桜はとても美しかった。ほとんど人は居なかったけれど。明日店へ来るお客さんたちが見てくれたら良いなぁと思う。春、浮かれた街を背にひとり静かに過ごしたい人へ。
晩ごはん、順正の湯豆腐懐石。何から何まで美味しかったし、豪華すぎて満腹になった。

◯4月7日 sun. / 春が来るとカネコアヤノの季節が来たな、と思う。年がら年中聞いているくせにやっぱり春はカネコアヤノだ。
最高気温25℃予報のため、扉を開け放して営業。やっぱり春だなぁ。春の匂い、春の日差し、春の気分。こんなに気持ちが良いのに、急にこれからも返し続ける奨学金という名の借金の額が頭に過り、働きながらきゅーっと首を絞められているような気分になる。(あとにひゃくまんくらいある…)と死にたくなる。気分を暗くさせるための落とし穴はどこにでもある。
晩ごはん、冬瓜の炊いたん、切り干し大根、長芋の梅しそ和え、ほうれん草とえのきのおひたし、トマトとわかめの和え物。

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