3月30日(土)

怒涛の三月が終わろうとしている。今月は仕事があまりにも立て込んで、ちょっと精神的に追い込まれていたけど、それも今日で一段落。ひとまず終わってよかった。

気温も安定して暖かくなってきたし、季節ももう春になったと言っていいだろう。やっぱり春はいいなあ。気持ちが前向きになる。

明日は休みだ。何をしようかなあ。ひとまず買い物に行こうかなあ。

冬の間に太ってしまったから運動したい。でも先月の頭にもそう思っていきなりビリーズブートキャンプをやったら腰を痛めた。今度はあまり無理しないようにしないと。久しぶりにプールにでも行こうか。気付けば卓球ももう何ヶ月もしていない。

先日の強風で、外に出していた荷物が吹き飛んで庭が荒れてしまった。時間があるときに直さないと。家の中だって片付いていないところがたくさんある。暖かくなって体が動かせるようになってくると、いろいろとやり損ねてきたことが目に付きはじめる。やらないといけないことはいくらでもある。でもそうやって、仕事以外の時間まで義務感で動きたくない。明日の予定もできるだけ今から決めずに、明日の自分に任せたい。

グーグルカレンダーによると、2021年の4月に今の仕事を始めたらしい。ということは、働き始めて丸三年。今春から四年目ということになる。早いなあ。

今月は特別に忙しくて余裕がなかったけど、一昨年も去年もぜんぜん余裕がなかった。去年の今頃は資格試験に受かっていなかったし、自分の部屋すら完成していなかった。工具やら材木やらが投げ出されている横に布団を敷いて寝ていたのだった。そう思うと、何の変化もないようでいて、色々なことがちょっとずつ良くなっているんだよなあ。目の前のことに忙殺されていると気が付けなくなる。視野が狭まって良くない。

去年の今頃はバイパスに乗って新潟市に行くというだけで大冒険だった。いまや新潟市なんて屁でもない。いや正確に言うと、いまだに紫竹山インターくらいから訳がわからなくなってくるけど、まあなんとかなる。

今年の目標は「脱・下越」だなあ。ていうかいまだに高速って乗ったことないから、そこに今年のおれのフロンティアがある気がする。ETCカードの契約とかもした方がいいのかな。そういえば車中泊で遠出するという野望もまだ叶っていない。

他の人からしたら「そんなこともしたことないのかよ」と思われるようなことが私にはたくさんある。仕方がない。他人と違う人生を歩んできたのだから。

自分にとってのフロンティアはどこにあるのか。余裕がないと、精神的に守りに入ってしまって、居心地のいい慣れ親しんだ世界の中だけで生活を完結させようとしてしまう。それはそれで必要なときもあるけれど、前向きな姿勢とは言えない。生き方としてあまり健やかじゃない。

自転車がペダルを漕いでいないと倒れてしまうみたいに、ある程度のスピードで前に向かって進んでいないと心は腐ってきてしまう。

自分というものも、ある意味では乗り物みたいなものかもしれない。私は私という乗り物に乗っている。私自身と、乗り物としての私は、似ているようでいて違う。

乗り物としての私を、これまでに私は何度か乗り換えている。十代の頃に乗っていたものは二十代前半で壊れたし、その後に乗っていたものも、新潟に戻り今の仕事を始めるタイミングで乗り換えることになった。今は三台目くらいだろうか。そうやってこれからも、私は私を何度も乗り換えながら生きていくんだろう。