3月25日(月)

最近なんか調子悪いな、どうしたんだろうと思っていたのだが、単純にめっちゃ忙しすぎるからだなと今日思った。今日もやばかった。明日もやばい。ていうか今週がやばい。毎週やばい。毎日がやばい。今月は毎日がやばかった。おかしくなって当然だったのだ。

いろいろなことが重なりすぎている。ただでさえ年度末で忙しいのに、その他諸々のアレコレが重なって、見たこともないくらいの大波が毎週のように押し寄せている。というか、もはやおれは陸にすらいないのかもしれない。岸からもう10メートルくらい離れて、水面が肩まで浸かるようなところに立っている。波が来るたびに身体全体が浮き上がって、海底に足を付けているのがやっとというような状態。よくやっているなと思うのだけど、誰からも何も言われない。むしろクラゲに身体中をチクチク刺されたり、ヤドカリの殻を踏ん付けて足を切ったりしながら、耐えに耐えている。まじでめっちゃよくやっているおれ。おれはおれを褒めたい。

それにしても、おれはクラゲに言いたいのだけれど、どうしてそんなに人間のことをチクチク刺したりするのだろうか。おれはべつにクラゲを捕まえて食べようとなんかしていない。大波で溺れてしまわないうちに、できるだけ早く岸に戻りたいと思っているだけだ。クラゲだってきっとこの大波には困っているはずで、この危機を乗り越えるためには人間とクラゲで一緒に協力できることもあるはずなのだ。たとえば、人間の身体の陰に隠れればクラゲは波の影響をそれほど受けなくて済むだろうし、その代わりと言ってはなんだが、海についてはきっとクラゲのほうが事情をよく知っているだろうから、人間である私としても頼りにしたいところもある。協力すればお互いにとっていいことがあるはずなのに、どうしてそうトゲトゲしく当たってくるのか。

攻撃してくる相手に対して反撃しないでいることは難しい。甘んじて受け入れるにしても、イヤだなあという気持ちをどうしても抑えることはできない。いい加減にしろと思う。しかしまあ喧嘩をしたって仕方がない。そもそも陸で暮らしている私が海に入ってきたのが悪いと言えば悪いわけだし、不用意に海に入ってクラゲの居場所を荒らしてしまったのかもしれない。きっとクラゲにはクラゲの事情というものもあるのだろう。

クラゲだって触手に毒を付けたいから付けたわけではなくて、きっとただそういう風に生まれてきちゃっただけなんだろう。ある意味ではクラゲにも罪はない。クラゲの毒が人間にとって害なだけで。