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コラムの裏側 Another Story       その土地がつくるスタジアムの景色

https://the-ans.jp/photo/362427/

​コラムの裏側。今日は日本代表vsアルゼンチン戦からAnother Story.

​この日のナントも暑かった…、初戦のチリ戦で発生した機材トラブルの悪夢が思い出されるような厳しい日差しの中、試合は始まった。その後の試合展開は言わずもがな、日本代表はアルゼンチンに敗れ、W杯での戦いを終えた。

​ナントの思い出、それはコラムでは語れなかったスタジアムの景色。緩やかなスタンド、空からたくさんの光がピッチに降り注ぐスタッド・ド・ラ・ボージョワールは、とても柔らかな印象だった。

​勝った方が決勝トーナメントへ。手に汗握るファンたちの緊張感をほぐすように、地元のブラスバンドチームが歌と踊りでスタジアムを盛り上げた。

​その姿と音色は、まるで甲子園のアルプススタンド。リズムに合わせて心が踊る、カメラを覗きながらテンションがあがった​

試合を盛り上げるブラスバンドチーム

トゥールーズにボルドー、そしてサンテティエンヌやナント、観客の収容人数は30,000~40,000人と大きくはないが、地方のスタジアムには地方の個性があふれている。リヨン以外の8会場を撮影で巡った。

​日本戦で地方を巡る旅は終わりだ。次は決勝トーナメント、パリへと向かいスタッド・フランスでの撮影を残すのみ。長い取材も折り返しを過ぎ、あんなに苦しかった長距離移動も一旦終了。そう思うと、自分の中で一気にW杯の終わりが意識された。

​ともにこのW杯を伝え続けてきた日本の取材班の大半も帰路につく。

​「お前は残るんだろ。最後までがんばれよ」

スポーツ紙のベテランカメラマンSさんに、バシン、バシンと手荒い激励を受けて皆と別れた。一人静かな部屋で荷物をまとめていると、どっと疲れが出た。

​決勝トーナメントの開始まで5日間、ちょっと休もう。忙しないパリへと向かうのではなく、静かな場所へ行くことにした。そのままナントに留まっても良い、トゥールーズに帰るのもあり、どこへ…

​頭に思い浮かんだのは、ボルドーだった。


この2人、日本語ペラペラでした

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