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おかあさんよりママが好き

前回の投稿で、実母が同じ駅に引っ越して来てしまった話を記載した。
面会交流の裁判は継続中で、とにかく安全に会えるように、子供達の安全を守るために、そして、実母と会う事は健全な事でもあるので、時間やお金をかけ、労力を注いで、1番良い方法の条件を擦り合わせている。
にもかかわらず、実母は引っ越して来て、好きな時に好きな時間に小学3年生の娘、れいの周りを徘徊し始めた。
そして、勝手に話しかけている日々。

運動会では、手まで振ってアピール。
会ったことのない担任の先生が、きっとあれが実母…と気がついていた。

れいが会いたいなら、もっと積極的に会える方法を模索してあげたい、協力してあげたい、と思っているが、実父は、2人きりになった時の危険、まだ子供で、正しい事と間違っている事の判断できない、実母の思想や偏った教育を刷り込ませたくたい、という気持ちがある。

(実母が)いたよー、とれいから報告がある時、よく話す事だが、昨夜もまた報告があったので、聞いてみた。
会うとどんな気持ちなのか、もっと近くで会って話したかったのか、一緒に遊びたいか…などなど。

れい:
あー、別になんとも思わない、あー、またいた、くらいだよ、と。
私:
でもお母さんだから、会えてうれしいとか、私に話せない事話したい、とかないの?
れい:
ないよ、おかあさんよりママが好きだから

思わず、涙が。。。
私はボディタッチ苦手で、実子達にもベタベタする方ではなかったけれど、思わず、ぎゅっと抱きしめた。
ありがとうね、と伝えた。
実母は夏に、お試し面会交流で、最後にハグして良い?と聞いたらしいが、れいは嫌だと答えたそうだ。
私は聞かずに思わずハグしてしまった。身体が動いたという感じだった。そして、れいは嫌がってなかった。
一緒に泣いた…。

彼が金沢の出張土産で日本酒を買って来てくれて、昨日はそれを飲んでいたのだが、本当に美味しいお酒になった。

毎日色々あるし、れいにも実は問題山積みだし、例えば、母親がしてきたことの影響で、ふとした時に弟ポニョに対してしてしまう事がある。
でも、少しずつ働きかけて、彼女は少しずつ変わって来た。
学校の作文にも私が登場して、書く絵には姉達が出てきて、夏のキャンプの楽しかったことを描いていた。国語で書いた詩には、みんなで私の父の畑に柿を取りに行った事が書かれていた。
血は繋がってなくてもじいじ、と呼んでくれていた。
れいの中に、しっかり私たちが家族として存在している証だな、と感じている。

ママと呼んでくれた日、の次に、忘れられない、れいとの思い出の日となった。

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