見出し画像

子どもを育てる時の目標は、何ですか?

突然ですが、子育てをするときに、何か目標にしていることってありますか?
目標を立てていますか?

というのもですね、息子が生まれた時「この子を絶対にバイリンガルに育てる!」と心に誓ったのです。

と同時に「優しくてタフで強い子にもなって欲しい」とも思いました。

だから公園で自分のおもちゃを貸さないと
「えー、ちょっと自己中じゃない? 貸してあげたらいいじゃん」
と思ったり、すぐ泣いたりすると
「おいおい、そんなんでこのタフなニューヨークで、ハーレムでどうやって生きていくんだよ」
と思ったものです。

脳筋すぎでしょ、これ😂

さらにに18歳になったら有無を言わさずに家から出て行ってもらう、とも考えていました。
わたし個人は、かなり実家でぬくぬく育ってきたというのに!

そんな感じで2歳の息子を育てていた時に、日本から友達が遊びにやってきました。

彼女に上記のようなことを伝えたら

「ちがうよ、あきっつぁん(彼女はわたしのことを、こう呼びます)」

と言うのでした。

え、何が違うんだろう。

彼女が言うには息子が18歳になったら追い出すのではなくて

「お母さん、僕は行くよ。1人でも大丈夫だよね」

と、自らの意思で家を出ていく。
そのように育てろと。

そして何があっても、すぐ駆けつけられる関係であること。

「それが重要じゃないの?」

と。
それと同時に

「彼が二十歳の時にどんな人になっていて欲しいかって考えるといいんじゃないの?」

とも。

目から鱗でしたね。
そして今までも、何度も思い出した言葉です。

というのも、当時の息子は2歳。
そう、まーさーにイヤイヤ期。

周りの子と比べるとおもちゃのシェアができない(できなくて当たり前よね)
自己主張が激しい(大切なこと!)
トイレトレーニングしてくれない(無理強いはよろしくない)
などなど、なんか手がかかりすぎじゃね、うちの息子。

と思っていた時期だったので、すごく胸に沁みたのでした。

子育てをしていると、どうしても視野って狭くなりがち。
ピンポイントになるじゃないですか。

例えばオムツ外れない。
でも6歳までオムツしている子はいない。
そう言われるし、頭でわかっていても、周りの子供達が脱オムツしているのを見ると焦る。オムツ代もかかるしね!

そんな時

二十歳の時にどんな人になっていて欲しい?

は、ある意味マジックワードだと思うんですよね。

なので、わたしのワークショップやセッションに参加された方には、必ずこの言葉を伝えています。

二十歳なんてすごい先だし、実際息子が産まれた年にiPhoneが出てきた、それからパンデミックが起こった、などと、息子が生まれた当時からは想像がつかない未来がやってきているけれど、それでも人間関係は生きる上での基本であることは変わらないと思っている。

なので子育てに悩んだら

この子にどんな人になっていて欲しいかな

と、自問自答してみてくださいね。

さて、18で出てってね、と言っていた息子がついに! この夏で18歳になります。

大学に関しては一切が関わっていないので(息子に丸投げ中)よくわからないんですが、わかっていることは、ホッケーチームのディレクターからニューヨーク市立大学に行ってホッケー続けて欲しいと言われていること😄

もしもそうなったら、
えっ⁉️  まだまだ息子とニューヨーク生活続くの? 
という感じですかね。

大学の寮にでも入って団体生活体験して欲しいけれど、半端なく高いのでね、今。

ということで、息子が2歳との時に言われたことを胸に秘めながら、反抗期を越えて18歳目前とまで来ましたが、果たして「こうなって欲しい」と思っていた息子になっているのか、いないのか。

その判断は親としては難しいけれど、苦楽を共にしてきたママ友たちの子ども達を見れば、うん、なかなか結構、全うに育っているんじゃないの?

と、自画自賛してもいいんじゃないかな、と思っている、親バカなオカンです。

2006年生まれのアメリカ人とのハーフの男の子のいるシングルマザーです。日々限界突破でNY生活中。息子の反抗期が終わって新しいことを息子と考えています。