見出し画像

「月の夜」の解説のような

見事な満月を部屋の窓から見上げて、
こんなにきれいなまんまるのお月さまは、
もしかしたらいろんな人の頭に描かれてきた
おもいおもいの満月を書き足していった姿のようだな、
と思ったら書きたくなった詩です。

【みごとな みごとな 満月は
 だれの心の描いた満月なの

 きいろをぐるりと塗りひろめ
 青い夜を揺らしていたの

 そっと両手ですくいあげた神様の
 指のすきまから こぼれた光は

 夜の水際にゆらりゆらと
 天の水底を見上げる私ら

 月夜の静寂が打ちよせる
 青い闇は微笑みを染めて】

明るい月が浮かぶと、
夜の深さも目に明るくて、
ながくながく見上げることになります。

まぶしいほどの青い闇の夜の詩でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?