「マント」の解説のような
これは137冊目のノートの表紙の裏側に書いた詩です。
マントというものを知ったのはおそらく幼い頃に見た本の中のドラキュラだったと思いますが、
マントという存在の意義を知ったのはハリーポッターを読んだときでした。
寒さや汚れから主人を守り、
それだけではなく魔法がかった守りで包み込む。
(さすがに透明になれるのは、あの一枚だけなんだと思いますが)
庇護する気持ちの具現化のようなものに、
私の中のマントの印象は変わったのでした。
(ハリーがトイレでやっつけたゴブリンの鼻水をローブで拭ったのに衝撃が、、、ローブとマントはちょっと違うものですが、
役割的にはけっこう近いのかなと思います。)
【ひとりきりで
死んでも
ひとりきりで
いかないで
遠く遠く
私を呼んで
私のマントで包んであげるから
私は夜
私は闇
私は月の裏側を表に湛えているの
ひとりきりで
冷たくはさせないわ】
亡くなった誰かの、
たましいは天高くうつくしくあたたかな場所に至るのだとしたら、
残されたその体が朽ちていく間、
誰が見つけなくともそばにいるものがあったっていい。
そんな気持ちで書いた詩でした。
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