「ひと」の解説のような
ひと、というものを愛することは正しいのか。
そんなことをずっと考えて生きてきた気がします。
まだかすかに陽のあたたかさを思い出せるくらい近く、
私にとって幼い日々はありまして、
その中で考えていたことの大きなひとつがそれでした。
答えはあって、
きっと私の中に確固としてあるものだと思うのだけれど、
それを確かにするためには考え続ける過程が必要であること、
心にいつも置いておく必要があるのだろうことは、
理解していました。
そんなふうに、
ずっとぐるぐると回していたものに浮かんできた泡を詩にしました。
【完璧を理想としながら
不完全を愛おしんでしまう
ひとというものは
なんて幼い
そして可愛いもの
ふらつく足下をおさえつけ
たしかな地面も信じきれない
ひとというものは
明日から差し込むすべてに
手を伸ばしたいもの
希望を口に甘くして
絶望の小石を踏みつけていく】
堅苦しいことは考えず、
ふうん、
と読んでもらえたらいい詩です。
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