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古家の効果的な断熱リフォームとは

昨日に引き続き、古家の寒さ対策に有効な断熱について、方法と価格についてまとめました。

昨日の記事はコチラ



1.効果的な断熱リフォームとは

古家の断熱性能を上げるリフォームは、求めるレベルによって、方法も価格も変わってきます。
手軽にできて、価格も安価なものからご紹介していきますね。

①窓の断熱


ごく一般的な方法ですが、内窓を設置するのが、一番安価で効果が高いです。

これを設置するだけで、冷暖房のランニングコストも変わりますし、体感はもっと変わります!

価格は窓の大きさや形状によって変わりますが、5万円~20万円といったところでしょうか。
はきだし窓(人が出入りできる窓)の4枚引き違い窓欄間付きとかだと大きいので結構高いです。しかも、窓枠の幅によっては大工工事も必要になる場合もありますのでご注意ください。

余談ですが、カーテンレールが設置できなくなったりする場合もありますので、工事前に業者さんにきちんと現場調査してもらう必要があります。

窓そのものを交換すると、さらに断熱効果は上がりますが、その場合は内窓よりもサッシそのものの価格も高いですし、外壁工事が必要になる場合が多いので、内窓設置よりもかなり高額な工事になります。
詳しくは外壁のほうでご説明しますね。

②床下

床下が土の場合は、特に底冷えがするものです。
床下の土の上に湿気対策をすることも安価でいくらか効果はありますが、床の裏側に断熱施工するのが効果的です。
グラスウール、ウレタンの吹き付け、セルローズファイバーなど、この場合の断熱材はいくつかありますが、価格と性能が変わってきますので十分検討することが必要です。

グラスウールが手っ取り早く工事が可能である程度効果もあり、安価で行えますが、湿気にとても弱い側面があります。
湿気を含んで重くなり、垂れ下がることで、断熱性能は年下がっていくと思ったほうがいいかもしれないですね。
但し、その都度、修繕すればいいのでその手間が惜しくなければ悪くはないと思います。

ウレタンは断熱性能も高く、一般的な方法で一般的な価格ですが、科学製品なので万が一火事が起こった際は有毒ガスが出るので注意が必要です。

セルローズファイバーは断熱性能は高いですが、自然素材ですのである意味安心ですが、その分少し価格帯はあがります。

もうひとつ、ウレタンとセルローズの大きな違いは、吸音性と吸湿性です。
ウレタンは防音性吸音性が全くないので、室内外の音はわりと筒抜けです。(車の音とか)
対して、セルローズは防音性吸音性がとても優れていて、車の音はもちろん、電車の音ですら、気になりません。
特に小さいお子さんのいらっしゃるおうちですと、室内の音や声が漏れないのは安心ですよね。
湿度の面から見ても、ウレタンは全く吸湿しませんので、結露やカビが発生しやすいです。
対して、セルローズは吸湿性が優れていますので、湿度のコントロールも自然と行ってくれますので結露やカビの心配はほとんどありません。

ちなみに、ウレタンはシロアリが好むのも、意外と知られていませんが
事実です!

③外壁

外壁の断熱素材に関しては、床下とほぼ同一です。
違いは、床下の断熱工事は床下に潜って作業するため、断熱工事のみを行うことが出来ますが、外壁はそうはいきません。

外壁の断熱の際は、外か内のどちらかの壁を壊さないと、断熱工事ができないため、かなり大掛かりな工事になってしまうんです。

なので、外壁への断熱は外壁の張替のタイミングか、内部の大掛かりなリフォームの時に一緒に行うことがほとんどです。

この、外壁の張替の際に断熱工事を行う場合は、同時にサッシの交換工事を行うチャンスでもあります。
もちろん費用は上がってしまいますが、どうせならサッシも一緒に断熱工事を行うことで、将来のメンテナンスの軽減と、断熱性能を極力上げることで冷暖房のランニングコストを最大限下げることが出来ますので、一緒に公示されることを、強くお勧めしています。

これを逃すと、窓の交換をするタイミングはほとんど来ません。

④天井

天井の断熱工事は、外気に触れる天井部分のみ1Fも2Fもすべて行う必要があります。
屋根の形状や、1,2Fの間取り次第では施工が難しい場合もありますので、その場合は室内側から工事が必要ですが、ある程度は天井裏に潜って工事をすることが可能です。
これも素材によって価格の差はありますが、さほど高額にならずに工事できますので、ご安心ください。

2.断熱性能を下げるその他の設備


大まかに断熱工事についてご説明しましたが、断熱性能を上げるために必要な工事で、割と忘れられがちな部位がこちらです。

床下収納庫
できれば断熱用の床下点検口にすることがお勧めです。
天井点検口
開け閉めができることがもちろん最優先ですが、こちらもどうやって対応するか、業者に確認が必要です。
郵便ポスト
外壁を貫通させているタイプのポスト口の場合は、断熱用のポストに替えることをお勧めします。
断熱に本気の方は壁掛けにした方がいいですね。
出窓・トップライト
内窓も設置しづらい場合が多いので不要なら無くしたほうがいいです。


3.まとめ

ちょっとくどくど書きすぎてしまいましたが、断熱工事は価格も高価ですし、工事のタイミングも重要なので、業者さん選びに失敗しないようにご注意ください!

今日の記事を書きながら、断熱と遮熱についても書きたいと思いつきました。また機会があるときにまとめますのでお楽しみに!

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