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古家はなぜ寒い?断熱リフォームで解決する方法と費用を徹底解説

古家がなぜ寒いのか、どうしたら寒さを緩和できるのか、方法とその費用を解説します!


1.今年も冬が来たよ

11月に入り、いよいよ、冬の到来を感じて、身震いしています。
山形県鶴岡市で活動している空き家のお医者さんです。
はい。雪国です。

私はすでにホットカーペットを出しました。
そろそろファンヒーターも出そうかと思っているところです。
灯油の準備もしなければいけませんし、車のタイヤ交換の日程もそろそろ予約しておこうと思っています。
お庭があれば庭木の雪囲い、除雪用品の準備など、雪国に暮らすということは、冬に備えてやることがたくさんあり、大変です💦

それでも、冬の冷気を体中に吸い込んだ時の空気のおいしさや、しんしんとしずかに降り積もる雪景色を見ると、雪国の冬も悪くないと感じることも、稀にですがあります⛄
なんにしろ、雪国に住む以上、この雪と寒さから逃げることはできません。

せめて家の中だけでも、出来る限り快適に過ごす工夫をするしかないです!

なので、今日は断熱についてまとめたいと思います。

2.古家に断熱性能は無い

前置きが長くなりましたが、まずは古家の断熱性能についてまとめます。

最近の古家のリノベーションブームで、物件を探されている方からよく出るのが、「寒さは大丈夫ですか?」というお言葉です。

本当にお答えしにくいのですが、ほとんどの古家は断熱性能はほぼないといえます。
「もちろん寒いです😂」

築年数や、建築業者さんや、工法によって差異はありますが、少なくとも窓を見れば、その建物が断熱に力を入れたかどうかがわかります。

アルミサッシの単板ガラスであれば、ほぼほぼ断熱性能は無いと思った方が良いと思います。
当時でも断熱性能を気にされていた方は2重サッシになっていたりします。
その場合は、一応、断熱材が入っている可能性は高いです。

築20年程度であれば、高断熱住宅ではないとしても、少なからずグラスウールなどの安価な断熱材で断熱されていると思いますが、それも、現在断熱の役割をしっかり果たしているかは、開けてみないと分からないものです。

30年を超えるような古家ですと、まったく断熱材が使われていない場合も少なくありません。
これも、それぞれの個体差がありますので一概には言えませんが、ほとんどの建物がそうだと思っていいと思います。(地域差があります)

では、断熱性能のない古家の断熱効果を高めることが出来るか、その方法とおおよその価格帯を、お話したいと思います。


3.古家はなぜ寒い?


そもそも、古家がなぜ寒いかというと、主に下記4つの箇所から入り込む冷気が原因です。

①窓


特に、窓からの冷気は格別で、実際に窓際に立つだけで冷気を感じられるかと思います。

築20年以上の建物は、自然光を取り込むことが優先されてきた時代の建物なので、窓の数が多く、その大きさは最大限大きく設置されていることが多く、その熱損失は莫大です。
窓は冷気が入りますし、熱も損失してます。

②床下


現在は床下の基礎部分はべた基礎といって、床下全体がコンクリート敷設されており、土地そのものの性質には左右されにくくなっています。
しかし、古家のほとんどは布基礎と言って、土台の部分だけコンクリートで囲っていますが、床下は土のままになっています。
この場合、土地そのものの湿気や冷気が直接室内に上がってくる場合もあるんです。
古家が、2Fよりも1Fのほうが寒いのはこのためで、「底冷え」とも言います。

③外壁


一般的な古家は外壁と壁の間が柱の厚さ分、空洞になっています。
ここに断熱材が入っているかどうかで断熱性能が変わってきます。
築年数が30年を超えるような建物ですと、居室は和室で壁は塗り壁が主流でした。この場合は、ほぼ、断熱材は入っていないと思っていいと思います。
築20年程度の洋風のおうちですと、断熱材が入っている場合が多いです。

④天井


天井は、外壁と同じで、年代によって断熱材の有無が想像できます。
想像だけにとどまらず、これが一番目視しやすいので、購入前の物件や、リフォーム予定のご自宅の屋根裏を一度覗いてみることをお勧めします。
天井に断熱材が入っていれば、おそらく外壁や床にも断熱材は入っていると考えていいと思います。


このように、断熱材が入っているかいないかで断熱性能は雲泥の差が出ますし、築年数によって、断熱性能はある程度予測ができます。
築30年以上の建物であれば、断熱材が入っていない建物が多かったので寒いのは当然なんです。

4.効果的な断熱リフォームとは

古家の断熱性能を上げるリフォームは、求めるレベルによって、方法も価格も変わってきます。
長くなりそうですので、効果的な断熱リフォームは明日のブログでご紹介しますね😍

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5.まとめ

持家をリフォームする場合はさておき、中古住宅を購入してリノベーションをお考えの場合は、物件の購入費用とリノベーションの費用を合わせた資金計画をする必要がありますよね。

不動産の購入費用は、おおよそ築年数で上下します。

断熱性能にこだわりがないのであれば関係ありませんが、断熱性能にこだわりがあるのであれば、リノベーション費用が大幅に変わってきますので注意が必要です。

安くて古い建物を購入して断熱工事をするより、少し高くてもすでに断熱性能がある建物を購入したほうが、安価で済む場合もあるんです。

間取りや、立地や、もろもろの条件も大事ですが、総費用の観点からも計画をすることが大事です。

今日は木造軸組住宅のみのご説明になりましたが、その他の工法の場合はまた違ってきますので、ご注意ください❣
別の機会にそちらも記事にしたいと思いますので、フォローしてお待ちくださいね(^_-)-☆

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