やっぱり古家が好き

古家も、道具も、人も、洋服や鞄や靴に至るまで、気に入ったものをながーく使いたい派なんです。


1.物を大事にって子供の頃に教わりませんでした?

すごく個人的な感情なのですが、私はモノをとても大事にするタイプです。
30年使っている文房具や、10年以上使っているバッグや洋服もザラにあります。

人によっては、”ケチ”とか、”倹約家”とか言われたりもします。
言われたことはないですが、私のことを”貧乏”だと思っている人もいるかもしれません😅

でも、私はなんと言われてもあまり気にしていません。
気に入っているものを大事に使っているだけです。

壊れたら、基本は、直せないかどうか模索します。
どうしようもない時は買い替えるしかないですが、次に買うものもまた長く使いたいので、本当に気にったものが見つかるまで買わいことも多いです。
なので、ながいこと不便な状態で過ごすこともままあります💦

このあたりの融通の利かなさは、自分でも苦笑いすることもありますが、じゃあ、何でもいいから代わりのものを買おう、とはなりません。

だって、モノを大切にって、子供のころ教わりましたよね?

2.100円ショップの台頭で変わったショッピング感覚

本当に、本当に、個人的に考えていることなので、批判や議論の対象にはしないで欲しいのですが、私は、100円ショップの台頭で日本全体のショッピング感覚が変わってきたと思っています。

文房具や家庭用の日用品、化粧品や電気製品など、あらゆるものが所狭しと店内には並んでいて、かごに一杯買い物をしても1,000円や2,000円ほどでお買い物できます。
購買意欲は確かに満たされますよね。

そして、壊れたり使えなくなっても、すぐにまた買い替える習慣が出来ていると思います。

お洋服も同じように、ユニクロに始まり、プチプラの洋品店がどんどん増えていますよね。

ワンシーズンごとにタンスの中身を全部買い替える人も少なくないと耳にします。

安いからと何着も一度に大人買いをして、袖を通さないままメルカリに出品、とか、一度しか着てないけど来年はもう着ないなんて人も多いですよね。

流行に敏感な人や、様々なファッションを楽しみたい人には、とても良い世の中かもしれませんし、それを否定するつもりは全くありません。

でも、私自身はその真逆の性質を持っていると思っています。

物も、人も、家も、車も、
自分のものは大事に大事に使いたいのです。
むかしのおばあちゃんみたいですね😅

3.家や車もショッピング?

昔に比べて、建売住宅の販売がとても増えています。
建売住宅の専門の住宅会社もあるほどに、需要のある商品です。

  • プチプラ商品を購入し、飽きたら買い替える

  • プチプラ商品を購入し、壊れたら買い替える

これを繰り返していると、家ですら、ショッピング感覚で買うようになるのだと感じます。

昔のように、

  • 一世一代のお買い物だったマイハウス

  • 憧れの注文住宅

  • 代々住み継がれていく質のいい家

は、もはや時代が求めていないのかもしれません。

とても悲しい現実ですが、受け入れています。


4.八百万の神なんてもういない?

昔はなんにでも、古くて大事にされていたものには神が宿るといわれていました。
神道のことはくわしくないですが、この世界観が、わたしは大好きです。

家や、道具を大切に使うことが、神の道に通じると信じられていたということですよね。

もうそんなことを考えている人はいないのかもしれませんが、このスピリットを、私は大事にしていきたいと思っています。

私の仕事は「空き家のお医者さん」と言って、古い中古住宅を活用して、価値を高めてくお仕事です。

古いことは悪ではありません。
古い家だから、使えないということはありません。
古い家だから、必要としている人がいないということもありません。

古いから新しいものを。
古いから取り壊すしかない。

そう考える前に、いま一度、修繕したり、必要としている人に使ってもらうことを考えてみてほしいです。

私は、映画「隣のトトロ」に出てくる、さつきとメイの家が好きです。
掃除していない家にはびこっていた、まっくろくろすけも含めて、好きです。
古い家を掃除して、磨き上げて住んでいた、あの家族が、あの田舎の風景が好きです。

きっと、あの家や、電話を借りに行ったおばあちゃんのうちの家財にも、やおよろずの神が宿っているような気がしてなりません。

あんなふうに、古家を愛して、古道具を愛して、生きたいものだと、私自身は常々考えているのでした。

とはいえ、これは誰かに強要できる生き方ではありませんし、時代の流れに逆行しているのも十分理解しています。

なので、微力ではありますが、私は、私の手の届く範囲で、古家を守っていこうと思っています。

5.まとめ

ヨーロッパでは、古家や古道具は、どんどん価値が上がっていきます。
いわゆる、アンティークです。
日本でもそういった風習ができるといいんですけども。

経済を回すためか、国がマイホームの新築を推奨していた時期もあり、私たちは新築住宅が至高のショッピングだと洗脳されています。

また、性能評価を受けた建材の利用や、短すぎる耐用年数などが定められ、より新しい家、より新しい建材を使うことを余儀なくされています。

本当に新しい家が良いものですか?
本当に古い家はもう使えないんですか?

法隆寺をはじめ、日本には古き良き日本建築がたくさん残っています。
必要なメンテナンスを、必要なタイミングで行うことで、1,600年たっても形を変えずに残っている古い建物はたくさんあるんです。

そんなふうに、古い家を守っていけることを、もっと多くの方が知ってくれると嬉しいし、まずは、日本の政治をどうにかしてほしいと願わずにはいられないです。

今日は本当に、個人的な見解を語ってしまいました。
誰にも読まれないことを祈っています笑

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