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藤枝市との官民連携で進む空き家対策 ~後編~これまでの取り組みと今後のイベント

こんにちは。空き家買取専科 子育て広報の三輪です。
前回に引き続き、藤枝市と官民連携で進めている空き家対策についてお話をしていきたいと思います。
前半では、藤枝市の空き家問題や藤枝市空き家ゼロにサポーターについてご紹介しました。後編では、これまでの取り組み、藤枝市の空き家に関する補助金や今後のイベントについてお話していこうと思います。


空き家ゼロへの道 実践と課題

藤枝市での空き家対策の成果と課題

私たち「藤枝市空き家ゼロにサポーター」の取り組みは、少しずつではありますが、着実に成果を上げています
例えば、移住体験ツアーやDIYイベントを通じて、藤枝市に訪れる人が増えたり、空き家の可能性を感じて行動に移す方を増やしたりすることにつながっています。
これらの活動は、地域の活性化に貢献し、空き家の有効活用を促進しています。また、民間事業者同士の連携が深まり、新たなコミュニティの形成を促しています。

2021年の様子

一方で、課題も残っています。
空き家の数は依然として多く、所有者が不明であったり、維持管理が困難であったりするケースもあります。また、解体やリノベーションにかかるコストや手続きの複雑さが、活用の障壁となっていることも事実です。
これらの課題に対処するためには、さらなる官民連携の強化が必要です。行政による支援策の拡充、情報提供の充実、手続きの簡素化などが求められています。
また、空き家を店舗への活用や地域の資源として再定義することで、新たな価値を創出し、持続可能な活用へと導くことができそうですね。

藤枝市の補助金について

補助金があることで、行動のための一歩に繋がることもあります。藤枝市では、空き家取得や市内への移住、空き家の改修や解体に対しての補助金を用意しています。
年度が変わりますと、内容が変更される場合があります。詳しくは、藤枝市市役所の各担当課にてご確認ください。

【中古住宅補助】空き家活用・流通促進事業

【空き家解体・除却費用の助成】空き家解体・除却事業

その他補助金事業については

大人気DIYイベントの開催

イベントの成果

藤枝市空き家ゼロにサポーターでは、様々なイベントを開催してきました。中でも毎年秋〜冬に開催しているDIYイベントは毎年募集開始からすぐに定員に達してしまうほど人気のイベントで、今年度で4回目を迎えました。

DIYイベントを開催することにより、以下のような成果が得られている印象です。
●マイナスイメージを持ちやすい空き家が、再利用可能な資源であることを認識する意識啓発
●市民がDIYスキルを身に着けることで、自らの住環境を改善することで家の寿命を延ばすことができる
●実践的体験をしてもらうことで、 空き家のポテンシャルを直接体験してもらい、購入や活用に対する関心につながる
●同じ目的で集まった市民同士のコミュニティの絆ができる
●空き家の再生ができることを体感し、 所有している空き家の価値を再認識してもらい、市場に再び流通させることで地域経済を活性化する。

これまでのDIYイベントの振り返り

■2020年
キャットウォーク・ピザ窯・エアコンカバー

■2021年
漆喰塗り・ドックランづくり

▼イベントの様子を取材していただきました。

■2022年
まるごと一軒漆喰塗り

2023年のDIYイベント

2023年のDIYイベントは、DIYに興味がある市内外の11人が参加し、しっくい塗りと床の張り替えに挑戦しました。
空き家は築50年の軽量鉄骨造2階建て。参加者はサポーター業者の大工職人や塗料メーカーの担当者らの指導を受けながら作業に取り組みました。床の張り替えでは、寸法を測ったパイン材をのこぎりで切り、隙間なくつなぎ合わせました。内壁には、こてを使ってしっくいをきれいに塗り上げました。

参加者の声
市内の自宅で床の張り替えを希望し夫婦で参加した参加者は「家の中で楽しめる空間を作りたいと思っていたから良い機会だった。楽しかったので、実践してみたい」と話してくださいました。

その他参加者からは、
・細かい方法まで教えてもらえてよかった。
・意外とDIYってできるものだと思った。
・一度やりはじめると熱中するほど楽しかった。
・自分でやると愛着がわいてくるのですごくよい体験だった。
・普段は決して体験できない壁塗りをさせてもらい、大変貴重な体験だった。自らのDIYに活かせそう。
・のこぎりの使い方の基本もわかり、よかった。
・とてもわかりやすく楽しく体験できた。家でリフォームをしようと思う。
・楽しかった。
・知らないことが多くためになった。
・幅広い皆様と声を掛けあいながら楽しかった。
などの感想を寄せてくださいました。

今後のイベントについて

■3月10日 DIY後の内覧会

昨年DIYイベントを開催した築50年の空き家は、プロの大工職人の手によりリノベーションされ、3月10日には、市民の皆様が直接空き家の可能性を感じていただけるよう、DIY内覧会を開催します。
DIYイベント参加者が実際に手を動かし、改修を体験した空き家が新たに生まれ変わった、ビフォー&アフターの変化を体感していただきます。寂しかった空き家が、家庭の温もりを育む場所に生まれ変わることを実感していただけるでしょう。
この内覧会は予約制でどなたでもお越しいただけます
同じような築40年超の家に困っている人が参加することにより、空き家を直したり、売却をするきっかけになったり、そのまま置いておくと朽ちてしまうが、知恵や労力を投入すれば、素敵によみがえり、また使えるようになると体感してもらえたらと考えています。

【イベント概要】
空き家生まれ変わり内覧会 〜みんなでDIYのその後〜
主催:藤枝市空き家ゼロにサポーター
対象者:空き家の活用や売却の検討者、リノベーション物件をお探しの方などどなたでも
日時:2024年3月10日(日)10時〜15時 予約制
会場:DIYイベント会場(藤枝市藤岡)
参加費:無料
募集人数:20組 程度
申込先:藤枝市住まい戦略課 電話:054-631-5750

■3月25日 相続登記直前市民向けセミナー

また、3月25日には、4月からの相続登記義務化を控え、市民の皆様が抱える疑問や不安に対応するセミナーを開催します。法改正のポイントをわかりやすく解説し、それぞれの家族が直面する問題について個別の相談にも応じます。

【イベント概要】
2024年4月 相続登記義務化 あなたの不動産は大丈夫?〜相続と空き家の法改正と最新情報〜
対象者:空き家所有者(及び所有予定の方)相続・終活に関心のある方
日時:2024年3月21日(木)14時〜15時半 その後相談会 16時半まで
会場:藤枝市民会館の会議室1・2・3 
参加費:無料
募集人数:セミナー30人
個別相談:4人〜8人

内容:相続登記の義務化を前に、市民向けに空き家・相続についてのセミナーの開催
●司法書士法人よつば 杉本さん「相続登記義務化・所有者不明土地について」
●静岡県庁すまいづくり課 野口さん「空き家の現状や法改正について 管理不全空き家について」
●空き家買取専科 黒田さん「空き家の売却・活用フローチャート 民間企業の事例紹介」
●藤枝市役所 小林さん「補助金やサポート、藤枝市空き家ゼロにサポーターの取り組みについて」
●個別相談会
司法書士・行政書士・不動産事業者・藤枝市が個別相談をお受けします。

申込先:藤枝市住まい戦略課 (電話 054-631-5750)

最後に

私たちは、空き家問題が単なる「家」の問題にとどまらず、地域全体の課題であり、取り組むことにより、再生につながると確信しています。藤枝市と協力し、空き家を有効利用することで、地域コミュニティの再編成を促進し、新たな価値を創造することが私たちの使命です。今後の活動を通じて、この地域が抱える問題に真摯に取り組み、地域のみならず、他都市にもモデルケースを提供できるよう努めてまいります。

空き家買取専科は、不動産(空き家・土地)の買取専門店です。これまで、300軒以上の空き家を買取り、再生をし、次世代につないできました。
どうにか相続した実家を活用していきたい、売却していきたいなど、ご相談があれば、まずは空き家買取専科や藤枝市空き家ゼロにサポーターにお問い合わせください。