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ハヌマン2回目でテルグ版を鑑賞(ネタバレ有)


はじめに

前回はヒンディ版の上映日しか都合が付かなくて、初見はヒンディでしたが、2回目どうにかいきたくて無事テルグ版を鑑賞。
初見だから見落とした訳じゃなくて、多分テルグ版だからだと思うんだけど、冒頭のThanks表記にチル様ことチランジーヴィ氏とラヴィ・テージャ氏のお二人が。
ヒンディ版見た時は知らなかったんだけど、お猿さんの声を吹き替えたのが、スニールさん主役の映画「あなたがいてこそ」で自転車の声ふきかえたラヴィ・テージャさんだとどこかの記事で知った。
ただ、ヒンディ版だとその声も多分違う人だったんだろうな。
さらに初見の時は、あのお猿さんの声、主役の彼の心の声だと勘違いしていたところもあったくらいで、今回のテルグ版だと全然声違うと判った。

そういや2回目鑑賞をきめる前にちらと英語版Wikiを見に行ったら、前回よりも情報量が増えてました。ちゃんと役者さんと役名の項目も出来ていた。

前回、まったくキャラ名覚えられなくて、キャラ名なしの感想しか書けなかったけれど、今回は少し英語字幕もチラ見したんで判りましたよ。

主人公は、ハヌマントゥ。
そのお姉さんがアンジャンマ。
敵役のマイケル、そしてその幼馴染のシリ。
ヒロインはミーナクシ(で合っている?)
杖の老人は映画では全く名前わからなかったけれど、ウィキだと、ランカ王ヴィビーシャナって書いてあって、どうやら叙事詩ラーマーヤナの登場人物。この辺りはもう一回あのアニメ「ラーマーヤナ ラーマ王子」を見て振り返りたいもの。ただ映画の中では彼を名前で呼ぶところほぼ無かった気がするので、この感想では便宜上、主人公を導いたってことで老師ってことにしておきます。

2回目の感想は初見の感想に補足という形で。ネタバレ有り

初見でその老師の役の方、なんか見覚えあるなぁ。格好良いなぁと思っていたんですが、テルグ版でようやく判りました。
RRRのラーマのババイ、ヴェンカテスワルルおじさんを演じたSamuthirakaniさん。(読みはサムドラカニさんでいいのか不安)
そりゃ男前なはずだよ。
ヒンディだと気付けなかったのは、もしかしたら声が吹替だったりしたのかな。
主な感想は初見の方に任せておきますが、2回目見てからの補足をば。
冒頭の子供時代のマイケル。ちょっとまるっとした子役君が演じていて、大人になった時と感じが違うんだけれど、その彼に助けられて友達になるシリは、子役の子も(眼鏡という小道具のせいもあるが)割と大人の役者さんに近い印象の子で、2回目見た時はなんだかにこにこしてしまった。
あとこのシリ、大人になるとやたら何かにつけて「シャザーム」って口癖にしているけれど、おそらく「シャザム!神々の怒り」という邦題で日本でも公開されたアメリカ映画のことなんだろうけれど、残念ながらこちらの映画を知らない。ただ少年がシャザムと叫ぶと変身する(見た目は大人、中身は子供)ヒーローものという程度の知識である。
でもこれをシリが何かにつけて口にするのって、最終的にはマイケルが子供時代に両親を焼き殺した頃から成長していない子供のままであることを、映画自体が揶揄しているのかな、とか思ったり。あとマイケルとシリにとっては、子供の頃から慣れ親しんだヒーローでもあるわけだから、ごく自然に口を突いて出るあたり、シリも子供ままな部分が大きいのだろう。
ただ最終的に「自分はヒーローの味方だ」みたいなことをマイケルに行って、さよならするあたりは、シリの方がちゃんと弁えていたし、成長していた。幼馴染みへの掌返しともとれるけれど、その前の時点で、彼を切り捨てたのはマイケル本人だったわけだし。裏切られたことをくよくよ悩むキャラじゃなくて、ちゃんと最悪の事態を止めようと足掻くところが良かった。

あと初見では気付けなかった、見合い?を断ったお姉さんを笑うハヌマントゥの科白の後に、おばあちゃん(これは血のつながった祖母ではなく、おそらく近所のおばあちゃん)がハヌマントゥに「彼女が結婚しないのはね……」と説明しかけて、姉が止めるシーン。
それをふまえて、中盤でハヌマントゥが幼馴染に「ミーナクシと結婚したい」と言った時に、たまたま後ろでそれを聞いていたおばあちゃんが、姉が結婚しない理由をばらす。初見ではヒロインの話と絡めての解説だと思ってたけれど、別に英語字幕ちらと見たら、ヒロインが結婚する気ないとかまではおばあちゃんは触れてなかったぽいな。
で、字幕早くて追いきれなかったんだけど、おそらうハヌマントゥがお嫁さんもらって自立するまでは、お姉ちゃんは結婚しないっていうことだったのかな。
(※ここでwikiを確認したら、そのおばあちゃんはハヌマントゥの幼馴染のカシの祖母らしい。確かに冒頭、一緒に居た)
それで、その話を聞いたハヌマントゥが急に働き出したりして、「俺は心配ないから」ってことで、見合い相手の眼鏡の彼を呼び出したんだろうな。
その眼鏡の彼(見合い相手)、そもそも初対面なのか、前からアンジャンマ姐さんのことを好きだったのかは判らないけれど、初登場のところで、アンジャンマの家から親と一緒にでて帰っていくシーン、未練があるぽく振り返っているから、彼はその時点でアンジャンマのことは好きだったわけだし、これは……もしや同じ村内でずっと好きだった彼女とようやく親同伴で会いに来たってやつでは?などと思ったり。
アンジャンマとの結婚が一旦白紙になった?後、多分彼の両親は他の娘さんを進めただろうけれど、それには目もくれず、アンジャンマを思っていていただろうから、ハヌマントゥの呼び出しにもすぐに駆け付けた。
そうであってくれ。日本語字幕でそのあたり確認したいよ。

そして2回目でもお姉さんの結婚式の辺りからはやはり辛かった。初見よりも、先の展開を知っている分、辛かった。
でも旦那さんと並ぶアンジャンマ姉さん綺麗だったし、ハヌマントゥのピンチに、ココナツの枝ごと振り回して悪党どもを叩きのめすところ滅茶苦茶に格好良かった!
そしてそんな強い彼女を、誇らしく見守る旦那。本当、お似合いだよこの夫婦……からの、お姉さん撃たれて死亡はしんどい。初見はハヌマントゥの辛さばかり考えたけれど、この眼鏡の旦那さんも結婚式当日に、嫁を殺されている訳で。一緒に居た時間が短くても、彼の悲しみはどれほどだったか。

ヒロイン、何かというと手当で呼ばれているけれど、彼女自身は医学を学んでいるのかな。その辺りよく判らなかった。ただ初登場シーンで、おそらく普段は村の外にいるのを帰省してきたみたいな感じだから、街まで学びにいっている可能性はある。

初見感想の最後に、ラーマになったの?ってちょっと勘違いで叫びましたが、テルグ版みたら「いやそれはないか」ってなりました(笑)。
エンドロール前の、ラーマ王子とハヌマーンのシルエットは、あれは次作の予告みたいなもので、別にハヌマントゥが石に閉じ込められた血を浴びたからってラーマ王子に変身したわけじゃないだろう。

いやそれにしても、このシリーズ12作つくるって本当ですかね。
なにかと流行りの「なんたらユニバース」って、わりと3作くらいで予定されている事が多い印象なのに、もう既に12作宣言しているって、かなり強気。そしてよほど構想を温めていたんだろうな。

あと後半、ハヌマントゥがビー玉の彼と気付いたヒロインと、彼女を守ろうと戦うハヌマントゥのところ、おばさんたちがマンゴーの漬物を作りながら歌うところの演出が良かった。悪党たちの刃物が切り裂いたマンゴーもあの漬物になったのかな。
マンゴーってどうしても日本だと熟れた黄色をデザートとして食べるしか浮かばないけれど、まだ硬くて青いマンゴーをざく切りして唐辛子とか塩で漬け込むの(※「アチャール」ってこれのことかな)、地元感があって良いな。

勝手な想像

冒頭のチル様へのThanks表記、あの氷にとじこめられていたハヌマーンの「ラーム」といううなり声、自分はてっきりチル様の声を加工して使っているんじゃないかと。そしてハヌマンのCGの目元、どこかチル様の目に似ている気がするんですが、それを示唆するもの何もないので、自分の勝手な思い込みかも。
ただ、ハヌマンのティザー動画を探している時に、下の動画がおすすめで出てきて。てっきりサムネでチル様でているから実写かと思ったら、アニメだた。で、この動画がアップされたのが5か月前で、もしや今回のこのハヌマンの映画公開に合わせて、過去のハヌマンアニメをアップしたんじゃないかと予想しているんですけどね。

このアニメ、テルグ版のハヌマンの吹替がチル様らしくて、それもあって、今回のハヌマンの声と姿のモデル、チル様っぽいかなって。


最後にハヌマンの公式トレーラーを。


そういえばこのポスター?画像、ドラゴンボールの孫悟空がいるんですよね。ヒーローとして呼ばれたのか、猿つながりで呼ばれたのか。