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#19.「披露宴結びのシーンへ(1)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

今回はいよいよご披露宴の結びへと進んでいきます。


ご新婦からのお手紙のシーン

ほとんどの会場では、照明が落とされ、ご新郎ご新婦にスポットライトが当たり、ご新婦からご両親様に向けて感謝のお手紙を読まれるシーンになります。
フォトグラファーは、この薄暗くなった会場の中、お二人に集中しているゲストの方々の間を目立たないよう細心の注意をはらいながら移動して、撮影場所を変えていきます。
この「お手紙のシーン」の、カメラの露出や色温度については、【スポットライトのお二人】【薄暗い中のゲスト席】【お二人へのスポットライトとは違う照明のご両親】の雰囲気を写すため、基本的にストロボは使用せず、露出と色温度を素早く合わせ、かつ、表情や構図を逃さないよう、周りを良く見ながら撮影していきます。

事前予測!短時間で撮影

「お手紙のシーン」で良く目にするカットは、【ご新郎ご新婦の後ろからのご両親】や、【お手紙に添えた手元アップ】、ご新婦とご両親の《視線の間》に入り撮影する【正面からのご新郎ご新婦】など、良い写真を撮るためには、どうしてもゲストの方の視線が集まる場所から撮影する場面も出てきます。
良い写真を狙うためにもある程度、カメラの設定を事前に予測しておき、短時間で撮影できるようにしましょう。

長い時間は禁物

長い時間をかけて撮影することは、ゲストの方が撮られる写真にフォトグラファーの姿がより多く写ってしまいますし、会場側からも指摘を受ける可能性がでてきてしまいます。
次回、同じ会場で撮影する際に、周りのスタッフに協力を得られないような事にもなりかねないので、十分注意するようにしましょう。


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