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トルコ旅32<美味しいハルヴァに出会いたい>

オリンポスの宿は朝食と夕食は付いているが昼食はついていない。昼食は村にある数少ないレストランのどこかで食べてもいいと思っていたが、宿のレストランで別払いでオーダーすることもできるので宿で食べていた。

これがオリンポス1日目のチキンのケバブ。パンも美味しいしチキンも美味しい。チキンの焼き具合とか味加減がたまらなくよい。ポテトは普通。写真では伝わりにくいが何よりもボリュームがすごい。

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そしてこれが2日目。私は一旦気に入ると飽きるまでひたすら食べるタイプである。この日も前日と同じものをオーダーしたのだが、ケチャップとマヨネーズが何故か2つずつに増えてた。そしてチキンの量も増えていた。一日目の量でもかなりボリュームがあったのだが、2日目は更にボリュームがあった。ちなみに量が多すぎてパンを閉じて食べることができない。チキンを食べてからパンを閉じて食べるようにしている。これで25TL(300円程)。

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この宿の2日目の夕食は1日目の夕食とはあまり変わらなかったが、ミネストローネスープとデザートがあった。昨夜食べた米が意外にも美味しかったから米多めにしてみたが、パンも食べる。炭水化物祭り。

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この日に出てきたデザート。これがなんだか分からなくて、スタッフの女の子に聞いてみた。彼女はトルコ語とカタコトの英語で何と言っているのかが分からなかったが、「Hal・・・」と言うのが聞き取れた。もしや、もしや、これは・・・

「もしかして、ハルヴァ?」と聞いたらそうそう!と言う感じに頷いたので、恐らく「ハルヴァ」だろうと思う。これが本場のハルヴァか!

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ハルヴァとはトルコの伝統的なお菓子の1つである。見た目はチーズのような豆腐のよう感じで小麦粉、砂糖やゴマ、ナッツなどを使い作られているお菓子。中東発祥のお菓子のようだが西はモロッコ、東はバングラデッシュまでという広範囲で食べられているお菓子なんだと。

ハルヴァは日本に住む妹が以前とても食べたがっていて、チェコからトルコ経由で日本に帰国した際に、イスタンブールの空港で土産に買ったことがあった。妹は作家「米原万里」さんの「旅行者の朝食」を読み、そこに登場するハルヴァを食べてみたくて仕方なかったそうだ。そんなわけで私はハルヴァを買って日本に一時帰国した。わくわくしながらその箱を開けた妹。しかし、残念なことに空港で買った土産物のハルヴァは妹の口にも私の口にも合わなかった。「これじゃなかったね・・・」感が強かった。

そんなことが過去にあったので、このハルヴァはリベンジである。しかもトルコ現地で出されるハルヴァである。期待は高まる。一口食べてみる。

甘すぎた。。。今回も沈没。ハルヴァは色々と種類もあり、口に合うものと合わないものもありそうだが、今回も残念ながら甘すぎて私にはダメだった。私は甘いものが苦手というわけではないが、モサモサしている食感と極端な甘さで飲み物を口に入れないと息ができなくなるような勢いであった。その昔、まだ子供だった頃に、茹で卵の黄身の部分がモサモサしていて喉が渇くので好きではなかったのだが、それを思い出した。

ただ、絶対にアタリのおいしいハルヴァは存在するはずだ。米原万里さんが魅了されたおいしいハルヴァ。いつの日か米原万里さんが愛したハルヴァに出会ってみたい。

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今日も宿の猫はかわいい。座っていると隣に来て同じように座ってくる。時には膝の上にやってきて、ちょこんと座り、すやすや眠る。ここまで簡単に心を許してくれるのか。あまりのかわいさに、無理とは分かっているがチェコに連れて帰りたいと感じるほどである。


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