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発達障害を持つ母との関わりをカウンセリングしてもらって見つけた、自分と家族を守るための生活ルールと心がまえ

母さんは大人の発達障害です。
ADHD・ASD・アスペルガーの気質があり、IQが高いインナーチャイルドの特徴があります。
ここでの障害は、「本人・周囲が生きづらさを感じている状態」の意で使います。

大人の発達障害に関する本や、発達障害と診断された子のケア方法を解説した本は多くあれど、
「発達障害と診断された母がいる家族のケア」についてはまだ情報が少ないのが現状です。

25年生きてきて、母との関わりに悩み、
「私は母を満たすために生きていくしかないのかな」とずっとモヤモヤしていました。

昨日カウンセリングで母との関係・関わり方について方針がはっきりしたので、
自分のためのメモを整理しました。

私と同じように、親が発達障害で親子関係に悩んでいる人の参考になればさいわいです。

【母さんへの対処法】2022/1/28

<基本性質>
・ADHD(優先順位がつけられない、脳の短期記憶中枢(ワーキングメモリー)がちいさいので同時に複数のことを処理できない)
・ASD(衝動的・多動・落ち着けない・興味が移る・好きなことしかできない・得意不得意が極端)
・アスペルガー(こだわりがつよい・こうあるべきと決めたら融通が効かない・本音をそのまま言ってしまう)

IQが高いため、暴力や暴言よりももっと有効な
不機嫌・言論でのコントロール癖がある
・感覚が独特
・失言・暴言がおおい
・人の発言をまに受ける
・思い込んだら一途(不安・怒りが持続しやすい)
・被害者意識を持ちがち



更年期と睡眠薬の影響で
・物忘れがひどい
・自律神経失調症
・肩周りが硬く、卑屈になりやすい身体になっている(肩がまるくなるとネガティブ思考になりやすい)


生まれ持った環境での自己肯定感の低さで
・自分ががまんすればいいんでしょと自己犠牲的
・他人に頼るのが苦手
・自分で自分を満たせない
・家族のなかで娘に親代わりの役割を求める傾向がある(逐一自分の悩みを聞いてもらう、ケアしてもらう、労ってもらう)
・同情を買うために自殺などをほのめかす



<家族ができること>

【基本の心づもり】
・母への期待値を下げる
→片付け、失言、衝動的な怒りなどは脳のクセなので、生きてたら満点くらいに認識する

・母さんがする困ったことは本人がわざとやっているわけではない
→わざとじゃないけど、トラブルを作ってくる、かいものしてしまう、批判してしまう

・自分は正しいと信じて疑わない「女王様」なので考えを無理に変えようとしないこと

・あやまってもらおうと思わない
→ないものを求めるほど虚しいものはない
それよりも、自分の時間と心を浪費しないことに注力する



●片付け→母側に完璧主義な特性があるので、「段階的に片付けよう」と提案する
・どこに何を置くかモノの住所を決める
・いったん片付いたら写真を撮り、こうするといいという見本をつくる
・通帳や印鑑等、何がどこにあるのかパソコンでリスト化する
・そこだけは片付けなくていい母さんのエリアをつくる
・ゴミ捨て日などに声がけ、もしくはカレンダーに記録・リマインドする
・これだけ片付けたらマンツーマンレッスンプレゼントなど、わかりやすいご褒美を準備する

●コミュニケーション→耳からの情報に弱い。目に見えるようにする
・スケジュールなどは紙に書き出す
・ちょっと、などの曖昧な表現じゃなく、17時までになど時間を明記する
・お世辞がいえない、嘘がつけない、思ったまま口にしてしまう→あやまってもらおうとしない、聞き流す
→隣の犬が吠えてるくらいの認識でもいい具合
・母さんじゃなくて暮らしを変える
→睡眠薬を減らすように先生と相談してみる
→肩こりが改善すると自律神経がととのって衝動性が治まる可能性があるので、ジム通いで背中・肩周りをほぐす運動を取り入れて身体をあっためる
→気をつけることは張り紙をする

・「私」を主語にして話す
例:(生活のことに関して注意されると)私はイライラしてしまうし、緊張してストレスを感じる
など率直で具体的な言葉を伝える

・その場からいなくなる・距離を置く
→ちょっと買い物に、仕事など一緒の空間にいない

●依存関係に陥らないために線引きをする
・自分がいかにかわいそうかを訴えたりする癖がある
→5分だけ聞くよ、土曜なら話せるなど、自分主体で関われる時間を設定する

・あなたのために苦労した、犠牲にしたトークは被害者マインドたっぷりで言えば気が済む
→「おかあさん、ありがとう!」「感謝してる」「つらかったよね」などの感謝・共感のフレーズを言ってあとは聞き流す

・なにか夢中になれるものを見つけてもらう

・真に受けない、深読みしない
→「アスペルガータイプは、あまり深い意味なく発言する」という特徴を頭に置いておく
★反応しすぎにきをつけて!!

●家庭の運営について
・無理に母も自分も変えようとしない
・私も実家の片付けを強行しない(死後、存分に処分します)
・まずは自分の心と時間を優先すること
・母を満たすための道具にならないこと

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「わたしと母の関係っておかしい?」と思ったきっかけは自身の出産でした。

母は「子育てでわたしはあなたたちのために散々自分の時間を使ってきた。つぎは母さんの番。」と何度も言うのがクセでした。
こどもは親のケアをする・生きづらさを解決するために存在しているのかと疑いもしなかったのですが、出産後「それはおかしくないか?」と気づいたのです。

こどもは親を選べません。
私は自分の子に対して、なにか見返りがほしいとは思えないのです。
生まれてきて、育ってくれるだけで幸せをくれる存在。

将来は社会に返すものだから、ともにいてくれる期間だけ、家族としての時間を歩ませてほしい。それだけが願いだと切におもいます。

自分を満たすのも、幸福にするのも、自分しかいないのです。
他人やまわりの条件で幸福をきめるのは、わざわざ不幸になりたがる不幸マニアのすることなんだな、と考えるようになりました。

もちろん、ありがたいと思うことも多くあります。
本やアートとの出会いや、旅行、学習機会を与えてくれ、
人間は脳の特徴によって得意・不得意があることを母を通じて知りました。

それでも、何気ないひとことで振り回されたり、
帰宅時間が30分遅れただけで体調不良になり無言の圧力をかける。
遺書などをのこして自殺を仄めかすなど、

こども心に傷は多くつきました。
いまでも実家は心休まる場所ではないのが事実です。
母のつくった厳しいルールを完璧にこなしていかねばならない空間で、
子どもらしく甘えることはできません、

わたしが幸福だったのは、父がいつでもおだやかで全面的に味方で居続けてくれたこと
母も、衝動的に傷付けても、聞く耳は持っていてくれたこと
親を完全に否定せず、脳の構造ゆえの人格だと納得してくれる配偶者の存在に出会えたことです。

人は社会だけじゃなく、生まれ育った環境やされたことに大きく影響を受けます。
わたしも無意識に、不機嫌で人をコントロールするクセが、ニョキッとでてくることがあり恐怖を感じます。「母と同じことをしている!」と。

自分がどう感じたのか主観を大事にしながら、
自分がどんな状態なのか客観視するためにも、今後もカウンセラーさんの手助けを借りながらほどよい関係をつくっていこうとおもっています。

まずは自分らしく生きてていいんだと、自分を承認してあげるところから。
自分がすきな公園に散歩しにいこう。

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