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物事を本質的に理解する

知識は、現実的に使える知識でなくては意味がない。
知識とは、自分の頭で考えて、実生活に活用するためにある。
物事には、ポジティブな議論と、ノーマティブな議論がある。
ポジティブな議論とは、
実証的な、という意味である。
正しいか、正しくないか、科学的に判断できる物事は、
ポジティブな議論である。
事実と解釈を分けて考えよう、ということが良く言われますが、
事実の話が、ポジティブな議論である。
ポジティブな話は、
実証的に正しいかどうか、な議論であるため、
どんな方法がもっとも合理的か?を考える。
正解を導くことが可能となる議論である。
ポジティブな話は、
ロジックとデータを利用して結言を導く。

一方、
ノーマティブな議論とは、
規範的な、という意味である。
好みか、好みでないか、個々の価値判断の議論である。
価値判断に正誤はなく、
したいかどうか、重視するかどうかの好みの問題である。
ノーマティブな話は、
イデオロギー、な議論であるため、
自分は何をしたいのか?相手は何をしたいのか?をすり合わせて考える。
価値観をすり合わせて手段を導く議論である。
ノーマティブな話は、
真善美を利用して結言を導く。

世の中には、
イデオロギーとロジックやデータを混同したり、
イデオロギーのみで語ったりする人が多い。
要するには、ポジティブとノーマティブの切り分けができず、
すぐに出口のない言い争いに陥りがちである。
その場合、
自分の価値判断は交えない戦略が適切な姿である。
出口のない言い争いには、
心のなかで、「あなたは、そういう価値判断をするんですね」と思うだけで良い。

ポジティブとノーマティブを切り分けて考えてこそ、
知識は、現実的に使える知識となる。