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デフレ経済

デフレとは、
IMFの定義から
少なくとも2年間継続的に物価が下落する状態のことです。
物価とは、
食パンやワイシャツなど、
の商品を複数点の価格を基準年と比較したもの、
マーケット・バスケット(買い物かご)を調査したものです。

デフレのメカニズムを示す理論は、
物価(GDPデフレータ)と実質国内総生産(GDP)の関係です。
基本的に
総供給が増えれば物価が上がり、
総需要か増えれば物価が下がる原理です。
価格は、供給と需要の均衡点が決まります。
この価格を軸に、
更に総需要が減ると実質国内総生産は下がるため、
物価(GDPデフレータ)も下がり、価格も下がる。
更に更に総需要が減ると物価が更に下がる。
このように、総需要が減っていくとデフレになる。
総需要は、
民間消費+民間投資+財政支出+(輸出-輸入)から構成される。
よって、
国の財政支出を出し渋ったり、国が増税すると、総需要は減る方向になる。
国の財政引き締め、増税を継続すると総需要の減少、デフレを招く。
また、民間の輸出量が減少、輸入量が増加しても総需要は減る方向になる。
輸出量減と輸入量増を継続すると総需要の減少、デフレを招く。

デフレは貨幣供給量にも影響を受ける。
例えば、10年前に
1万円で1つのマーケット・バスケット(買い物かご)を購入したが、
今は5千円で1つのマーケット・バスケットを購入できるとする。
明らかなデフレ経済と言える。
このような現象は、
物価が下がり総需要が減るため貨幣の需要も減ることから起きる。
片や、
貨幣の需要が高まると、
マーケット・バスケットの価格も上がり、物価は上昇する。
要するに、貨幣の需要が高まると、
物価は上昇する可能性があり、デフレ脱却ができる可能性がある。
貨幣の需要を高めるにはどうすれば良いか?
貨幣の供給量を増やすことである。
貨幣の供給量を増やすのは誰か?
紙幣は日本銀行、硬貨は政府によって供給される。
貨幣の供給量を増やすと、
市中に出回るお金が増えるため、
銀行の金利は低下して、
民間へ貸し出す貨幣が増加する。
民間は貨幣を実質国内総生産へ投資して、
需要と供給のバランスから価格を高い均衡点で販売する。
結果、物価は上昇し、デフレは脱却される可能性がある。

よって、デフレとは、貨幣的現象から説明できる。