唯識とは、
ただ心だけがあるとの思考です。
世界には、
ただ心が存在し、
心のほかに自我もモノ（法我）も存在しないと考えます。
この思想が「唯識無境」です。

世界はそれを認識する人の数だけ存在するとの考えを
「人人唯識」と呼びます。
人それぞれで見ている世界はすべて異なります。
よって、
過多な共感を求めることは道理に反する行為です。
人それぞれ、異なる世界観を生きているのだという意識で人との付き合いを楽しみましょう。
すべての存在は、
我々の無意識化にある阿頼耶識が変化したものです。
根本にある無意識の種を形成する心を育みましょう。
この思想が「唯識所変」です。

唯識の思想を深めて、
悟りをひらくには、
念ずることです。
あるひとつの本性を心の中でずっと記憶し続けていく心の働きです。
静かな心、ありのままに見る心、
そのためにエネルギーを内に貯める感覚を養っていきたいと思います。