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オプション理論の基礎

オプションとは、ある資産を将来の定められた時点に一定の価格で売買できる権利で、保険のようなもの。
オプションの売り手が受け取るプレミアムの計算方法として、
ノーベル経済学賞を受賞しているブラックショールズのオプション価格式がある。
オプションとは、
将来に不確実性があるとき、約束をして将来を固定する金融資産を売買できる権利。
金融資産以外の実物資産に対するオプションをリアルオプションという。

オプション保有者には、それを行使する権利はあるが、義務はない。
オプションにはコールオプションとプットオプションがある。
コールオプションの買い手は資産を買う権利、売り手は資産を売る義務を負う。
プットオプションの買い手は資産を売る権利、売り手は資産を買う義務を負う。

オプションからの利得は、オプション行使時のオプション対象資産の価格に依って決まる。

オプションのプレミアムを数式化したのが、ブラックショールズのオプション価格式。
1.現在の対象資産価格
2.行使価格
3.満期までの時間
4.金利
5.対象資産の変動率(ボラティリティ)
上記5つの入力があれば、自動でオプション価格を求めることができる。

オプションのプレミアムの算出方法を言葉で表す。
将来オプションが行使される確率を計算し、買い手が儲かる金額をかけて足し合わせたものを、
契約当初に買い手が売り手に支払えば、両者とも損得なしで契約を結べる。
ブラックショールズモデルは偏微分を使用した式。
オプションの価格メカニズムを理解するには、偏微分を使用しない二項過程モデルが分かりやすい。
プットオプション購入代金 + 株価 = コールオプション購入代金 + 行使価格の現在価値