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DDJ-FLX4とRekordboxを導入した

 日記です。タイトル通りです。
 本当はなんかちゃんとしたインプレを書きたいんですけど、最近は記事をしっかり書くといつのまにか土日がなくなっているのでザクザク書きます。


DDJ-FLX4を買った

 えぇ〜〜〜〜つい先日、小職も30歳となりました。おっさんの階段の一段目に足を掛け、風俗にも行かず自分磨きもせず女の子と出逢いもせず見事バキバキ童貞のまま二十代を使い果たすという実績を解除。これで立派な魔法使い(マジシャン)です。
 女性とお付き合いして子供をもうけるには性格と責任感が終わりすぎている自覚があるので、祖国の少子高齢化の一因としてこれからも胸を張って独身を貫きたいと思います。


 「この子の三十路のお祝いに」ということでDJコントローラを新しくしました。
 これは「パソコンにつないでDJをするときにあると便利だね」という機材でして、ターンテーブルとかミキサーをエ〜イッとひとつにしたデバイスです。

 どうも音楽機材というのは販売ターゲットの財布の想定が狂っているらしく、DDJ-FLX4はこの物価高の時代に4万円もするイカれた値付けしてるくせに「エントリークラス」とかのたまっている謎のコントローラです。まあそれを買うおれも狂っているのだと思います。

 たびたび記事も書いてきましたが、いままではNumarkというメーカーのPartyMix2なるコントローラを使っており、これでもある程度満足できるDJ行為はできていたのですが「PADが4枚しかない」「EQがトレブルとバスしかない」といった点にちょこちょこ頭を抱える事態が発生していたので思い切って買い換えました。


なにがすごいのか

 これを一日中触って思ったのはやっぱりあらゆる機能に余裕があるなということですかね。
 レベルメーターがコントローラに付いてるので、ゲインをうまく操縦することができて快適です。目で見て「あ、音量が大きすぎるな」とわかるので音が割れないし歪まない。一曲をただかけるだけなら音量調節は簡単ですけど、DJプレイとして二曲目を混じり合わせながら移行していくときなんかは気をつけないとデカくなるので(そりゃふたつの音源を同時に鳴らして音量が倍になってるわけですからね)、手元のツマミを見ていじりながら音量確認できるのは助かりますね〜。
 あとはツマミがハイ・ミッド・ローで3個あるから調整が細かくできるし、STEM(※)機能を使うときにも「ボーカルだけ強調する」みたいなことがやりやすい。

※STEM……曲をボーカル・ベースなど各パートに分け、それぞれ音量調節をしたりできるシステム。たとえばボーカルだけ切ればカラオケのようになるし、ボーカル以外を切ればアカペラになる。昔は各パートに分けた音源が必要だったが今はAIが音声処理してくれるので要らなくなった


 それに、Pioneer特有ってわけじゃなくてたぶんCDJとかある程度のグレードの機材なら付いてる機能だと思うんだけど、LOOPの入りと終わりを指定できるボタンが付いてるのも良いじゃんね。
 LOOPってたとえば「曲の間奏に入ったぞ!ここで次の曲に切り替え……間奏短っ!!」とか「次の曲の前奏を鳴らしつつフェードインしよう…前奏短っ!!」ってなったときに、その短い部分を繰り返してしばらくもたせることができるんで、頻繁にではないけどすぐ使えるとDJしやすい機能なんですよね。
 パッドでもLOOPは指定できるんだけど、いちいち切り替えて操作するのはワタワタするし慣れてないおれみたいなのは絶対に事故る。最初からLOOP専用のボタンが付いてるのは助かるね。

 あとは細かいところだけどピッチフェーダーにゼロのノッチが切られているのも凄く良くて……。
 DJって「ピッチフェーダー」っていうツマミを上げ下げすることで曲の速さ(BPM,テンポ)を変えて、違和感なく他の曲に切り替えるんです。で、やっぱり曲の速さを変えるわけですから、あとできっちりゼロに戻さないとオーディエンスに若干速さを戻しきれてない曲を聞かせることになるわけですよ。
 おれ、前のコントローラ使ってたときにこれがちゃんと戻せないのが本ッッッ当に気に入らなくて。戻しきれてないBPMはせいぜい0.05くらいで知覚できない程度なんですけど、おれの好きな曲を他人様に聞いていただこうってのに意図していない変速がかかった状態で聞かせるのがマジで気に食わなかったんですよね(これが買い替えの動機のひとつでもある)。ゲイン調整もうまくできてないのにそういうとこ気にするからモテないのでは?

 DDJ-FLX4だとゼロに戻すとスッと食いつくようになっているので、もう絶対間違いがない。手の感覚でしっかり確かめながらちゃんとオリジナルのスピードで再生できるわけです。素晴らしいですね。おしっこのキレとピッチフェーダーのキレはハッキリしているほど良い

SMART FXもスゲえ

 そしてこのDDJ-FLX4がウリにしている機能、SMART FXもすごいんだよね。SMART FADERもいいんだけどこっちがマジですごい。


 え、何何何……おれ、DJうまくなったんちゃう?これ、いまからクラブ行ってすぐお客さん沸かせられるんちゃう?って勘違いできるハイパーアシスト機能なんですよね。

 曲と曲をつなぎ合わせるとき、BPMを変速させて合わせるのもさることながら、音を刻んだりエコーをかけたりというエフェクトをつけるとすごく盛り上がるんですよ。
 このエフェクト、一個ずつ自分で考えて操作してかけるのが従来のやり方で、「パッド切り替えてエフェクトONにして…」とやってたんですけど、これがもう専用ボタン押してツマミを回すだけ。しかも「このエフェクトとこのエフェクトを同時にかけるとより気持ちいい!」というのをセットにして一緒にかけてくれるんですね。

 極端な話、ビートシンクなりピッチフェーダーなりでとりあえずふたつの曲のBPMを合わせておいて、あとは曲のサビが終わって間奏なりブレイクなりが入ったらSMART FXをチョチョイとひねってかけながら縦フェーダーで切り替えるだけ。
 これだけでプロが自分で判断して選んでかけてるエフェクトが半分楽してかけられるわけですからね。そらすげーわ。
 人に聞かせるミックスの完成度が上がるのもそうなんですけど、なにより自分がやってて楽しいというのはモチベーションが高まりますね。


Rekordboxに乗り換えたら超便利だった

 さて、コントローラもすごいんですけどコイツと一緒にセットで使うPCソフト、Rekordboxもなかなかにすごい。
 Rekordboxは本来サブスクリプションでお金払わないと体験版みたいな機能しか使えないのですが、Pioneer製コントローラをつなげるとタダで多くの機能が使えるようになります。

 曲をかけてプレイする基本の部分はおれが愛用していたVirtual DJというソフトとそう変わらないんですが、レコボは開発が日本国内でされているソフトなのでやっぱり表示がわかりやすいんですよね。翻訳が挟まらないので言っていること書いてあることの意味がちゃんと伝わってくるし、中途半端に英文が残ってるみたいなこともない。
 Seratoも触ったことあるんだけどアレも結局英語だし、TRAKTORも翻訳されてないらしいから設定画面見るの辛いんよね。音楽用語でわからんところがあるときに英語だとさらにハードルが上がるので…。

 あとはスマホアプリとの連携もすごいね!キュー打ちがスマホで寝転がりながらやれる。「曲の始まりで一個打って〜、ブレイクで一個打って〜」をいちいちパソコン起動しなくてもできちゃうので本当に楽。打っといたキューポイントがクラウドでパソコンと同期されるってのは、USBにデータを書き出してたレコボの技術の応用って感じで頭いいな……と感心しました。
 パソコンをつけるときはただ曲をプレイするだけでいいので、時間をとってガッツリミックス作るとかの音いじりをしたいときに仕込みに煩わさせられないのは自分としては革命ですね。

 Virtual DJと比べると映像を管理する機能がちょっと低いんですが(あっちは簡単に映像ウィンドウを出して今プレイしてる曲名やジャケットを見せたりできる)、DDJと抜群に相性がいいし使いやすい。
 えぇ〜?クラブでプレイしない自宅DJなのにレコボ導入でござるかぁ〜?なんて思ってたけど、根っこのところのユーザビリティについていろいろ考えられていて「伊達にシェアNo.1とってねェな…」と思いました。


 そんなわけで新しい機材についてタラタラ書いてたら三千字くらいになってました。課題レポートか?
 環境をガラッと変えるのはかなり抵抗がありましたが、いざ乗り換えるとアプリの存在が本当にすごくていまもゴロゴロしながら曲にホットキューを打ちまくっております。


Q.じゃあ機材も買ったしそろそろミックス作りますよね?

A.それとこれとは別なんで


おしまい。

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