おまえはいますぐコインを手に取りSteamオータムセールでサヴァイブしろ
よくきたな。おれは逆噴射エイク郎だ。おれはこれまでざっくり5年間にわたり、steamのセールが来るたびはてなブログとゆう荒野で粛々と逆噴射構文でしんのゲームをオススメしたり、聖水を投げムチをブンブン振り回したり、地面に落ちたコインとか宝箱を開けサヴァイブしてきた。しかし今年は「うおっ・・・なんかnote記事書きやすいな」と思ったので出張版を書くことにする。
ちなみにいままで書いてきたセール記事も一部置いておく。ここで書いたゲームもすべておもしろいので改めてリコメンドしておこう。
Wolfstride
よれたスーツ、シケたタバコ、巨大ロボット・・・・。Wolfstrideは、すでにストアページだけでその危険な存在感をわからせてくる。
野蛮な格闘競技用の巨大ロボット"カウボーイ"を中心に、どう見ても顔よりでかいサングラスがトレ0ドマークのシェード、老け顔で怒りっぽいメカニックのデューク、度胸があるのかただのあほなのかわからないナイフの負け犬3人がおとこくさい挽歌を弾き語る。
ゲームをはじめると、なにやらシェードの意味深な語りが始まる。そしてカウボーイがゆっくりと全貌をあらわにし・・・・余裕しゃくしゃくのナイフが登場すると、不安げなデュークをよそに自信を漲らせている。おれはこの時点ですでに鋼鉄のVIBESを感じ取り、気持ちが高まってきた。
そしてギターのストリングスが響き・・・・ドラムが鳴り・・・ギラギラと目を光らせる観客たちが映ったあと、対戦相手があらわれ、乗機のカウボーイが満を持しエントリーしてマジの顔になったナイフがカットイン・・・・・戦うロボットと真の男の表情が100発くらいおれを殴りつけ、心にアツく火を付けた。
正直なところ、アドベンチャーRPGとしてあまり親切なシステムのゲームとは言えない。おなじ町並みを馬車馬のように徒歩で駆け回り、おなじ内容のバイトをぐるぐる繰り返してカネを稼いでパーツを買い、ロボットを改造することに終止する平凡なゲームだ。しかしそれを補ってあまりあるキャラクターの掛け合い、魅力的な人物像がおれをとらえて離さない。
開発者がカウボーイビバップやREDLINEに影響を受けたと語るとおり、主人公たちの背中に横たわるおもたい過去をにおわせながら、語り口はアツく、そして軽快なジョークでプレイヤーを引き込んでくる。そしてそれらを見事に日本語に落とし込んだローカライズもいい仕事だということも見逃せない。
勝って勝って勝ちまくるだけが人生ではない。手札にババしかない、カスみたいな生涯を送り、ふと歩いてきた道を振り返ったときの焦燥・・・・何かを為さなければならないとゆう思いが湧き上がる。こだわりをなくして器用に生きればよいものを、人情を捨てきれずそうできないやつらの魂の叫びが曇り空に響きわたる。作りは粗いが、Wolfstrideはそういったおとこの本質を突くものがたりをプレイヤーに叩きつけてくる。
鉄と鉄、魂と魂、個性と個性がはげしくぶつかり合い3人のボンクラを載せたストーリーは暴れ馬のように飛び跳ねていく。タバコとオイルと汗にまみれたクズ野郎に惹かれたなら、さっさとWolfstrideをカートに入れろ。
Chivalry 2
人間はふたつに大別することができる。シバルリーを遊んだ奴か、遊んでない奴かだ。
シバルリー2を「えっ地味・・・なんかおっさんしかいない」とか敬遠しているやつらにはっきり言っておくが、真のゲームとはシバルリー2のことだけを指す。
シバルリー2にはでかい剣とかポールアームとかが出てきて、おっさんが叫び、勢いがすごく圧倒され、鉄と鉄がぶつかりあってパワが生じて興奮する。これこそが、MEDIEVAL・・・現代人がわすれてしまった戦いの真髄を内包しており、頭をガツンと殴るような力強さがある(じっさいゲーム内でおっさんたちが鈍器で頭をガツンと殴られる)。
全身を鎧でかためた騎士たちが鬨の声をあげながらいっせいに突撃し、相手も構えた盾で剣を受け止めがっぷり四つで組み打ち合う・・・・非常に臨場感があり、肌をひりつかせてくるゲームだと言えよう。
とはいえシバルリー2はさほどむずかしくなく、簡単にそのおもしろさに触れることができるゲームだと申し添えておこう。
ゆくゆくは剣の振り方やキックでの崩しなどについて考える必要があるが、始めてただ遊ぶだけならおまえが持っている任意のてつのぼうをブンブン振るだけでよい。何十年も修行して達人になってから戦場に出る必要はない、真の男であるガッツもそう言っている。
当然ブンブン振っているだけではうまいやつにガードで捌かれすぐに頭をカチ割られてしまうが、そうゆうときは数人で囲んで棒で殴れば手練れ相手でも簡単に勝つことができる。困ったときは数の暴力で袋叩きにすればこの世の問題はたいてい解決するという、人生にも通ずる高度に哲学的なインストラクションでもある。
よって、たとえ初心者でもとりあえず味方と一緒に敵をフクロにし、逆に囲んでボコられそうなら早めに退いておくとゆう2点を守っていれば、ある程度活躍できこのゲームの面白さがわかってくるだろう。
そのように適当に振るだけでもよいが剣戟システム自体も極める余地があり、練習すればするほど強くなるあめ己を磨くのは決してムダではない。
さすがに多勢を相手取るときびしいが、ふたりくらいまでの敵なら腕っぷし次第でひっくり返すことができ、うまいプレイヤーはサシでやりあったり目標を守るときに味方の増援が来るまでなんとかしのぎ切る、といった場面で戦局を左右することができる。
いまや黙っていてもサブスクライブでコンテンツが口に運ばれてくる時代、どこもかしこもすっかり牙を抜かれてまるくなってしまうやつばかりだが・・・・攻城槌を押し、とくに意味もなくウオーーーッ!!とか叫んでなんかメイスを振り回すことで・・・・失われたKNIGHTS HONNERを取り戻すのだ。シバルリー2は気軽にさわり始めることができるわりに自分の戦い方を研究して動きを良くしていく余地もある、懐が深いゲームだと言えるだろう。
Neon White
自分の過去を思い出せなくなった死後の魂である主人公は、天国の居住権と引き換えに爆弾付きのマスクで縛られ悪魔退治を強いられる・・・・。
現在選考中のINDIE Live Expo Awards 2022でも「さわりごこち賞」の候補にノミネートされるなど、非常に爽快な操作感を特徴とするタイムアタックゲームだ。
ステージ内に落ちているカード状の武器を拾って敵をたおしつつ、そのカードを破くことで発生する効果を駆使しゴールを目指すことになる。
たとえばピストルのカードを使うと単発の射撃攻撃を放てるが、これを破いたときの破棄効果で大ジャンプができるため、そのままでは登れない大きな段差などを乗り越えることができる。攻撃に使いつつも「これをどこで破いたら早くゴールできるかな?」とゆうことに意識を傾けさせるデザインとなっているのだ。
ゲーム設計が非常に秀逸で、とくにプレイヤーの意欲を刺激する導線の仕込み方がよい。ふだんあまりタイムアタックとか、パルクールやアスレチックをテーマにしたゲームをやらない人でも楽しめるように丁寧に作りこんである。
とりあえずゴールするだけでもステージに評価がつくが、何回か繰り返してクリアタイムを追い込みそのステージのポイントを稼ぐと「より早くゴールするための理想的なコース」をステージ上で見られるようになる。「アイエエエ・・・・そんなライン取りテストに出ないよぉ」とか言いがちなルート開拓が得意でないプレイヤーでもタイムアタックの面白さを味わえるように配慮が行き届いているのだ。
さらに、ステージ上にはキャラクターに渡すと好感度が上がるアイテムがちょっと変わった位置に置かれており、クリアルートとはまったく違う考え方でカードを工夫して使わないと取れないようになっている。
好感度が上がるとペルソナのCOOP的なキャライベントを見られるようになる。取っても取らなくてもいいコレクト要素に集める動機を持たせているほか、そのステージのあらたな一面を見せるとてもかしこいアイデアであり、おれを唸らせた。
あとちょっと、あとコンマ何秒だけ追い込みたい・・・・と遊んでいるうちに夜が明けていたりするおそろしいゲームだ。セールのときに買っておきたいタイトルのひとつであることは間違いない。
ビビッドナイト
セールになるとちょっとまえのAAA級タイトルがどんどん安く手に入る。そうはいってもなんかでかいゲームばかりだと買っても手をつけられそうにない・・・・ビビッドナイトはそんな積みゲーマーたちがやるべきローグライトだ。
まず、目にシイタケ入れたようなキャラクターがモチョモチョしながら動いているだけでもチョーカワイイ。このゲームは常になんか光っており、眺めてるだけでも癒され、出てくるキャラは男女ともにチマチマしていてあいくるしい。宝石に封じ込められたキラキラのキュートなシュワルツェネッガーとかステイサムたちを集めてモリモリとマッスルパーティ編成し、敵をボコボコにブチのめしてどんどんダンジョンの奥深くをめざすのがこのゲームの目的となる。
ビビッドナイトはとにかく手を付けやすいところが優れている。
おなじキャラの宝石を集めようとか、おなじ色のアイコンで編成しようといった単純な考え方でそれなりのパーティを組み上げられるほか、管理しなければならないリソースやマップも簡略化されている。満腹度はマナというかたちに、ダンジョンも一部屋単位で移動できるようになっていて煩雑さが取り払われているので、忙しくてちょっとしかゲームできない・・・・・なんてときにも気楽に触りはじめることができる。
かといって何も考えないでほっつき歩いているとようしゃなくマナが尽き、ちゃんと鉄壁とか防御号令を付与していないとボスのダニートレホがマチェーテを胸に刺してきて無惨にしぬ。おまえたちはキラキラしてチョーカワイイ見た目に騙されダンジョンをナメるのでたちどころにKILLされてしまうだろう。外見のトラップに注意をはらわねばならない。難易度が上がるにつれて部屋の接続に応じた攻略やシンボル集め、スキルシナジーをきちんと考えた編成を求められるがゆえ、ふーん底の浅いゲームとかやる気ないねなどとほざいたうらなり野郎の顔面をパンチしてくる力強さもビビッドナイトは兼ね備えている。
出てきた装備品や仲間の組み合わせをうまくやりつつリソース管理する、そういったローグライクの骨子はきちんと押さえているのでリプレイ性は高い。
ローグライトを試しにやってみようとか、でかいタイトルの箸休めにやったりできる、コナンに対するサボタイじみた丁度いいサイズ感のゲームだ。
📅意外とセールすぐ終わるので早めにチェックしないやつは腰抜け⌚
このsteam荒野ではセールでかしこく買い物をしたり斧を北方向に投げたりして生きのこる必要がある。ほしいものがあるのにめんどくさがって後回しにし続けた腰抜けは力尽きて骸をさらし、ディンゴに骨をしゃぶられることになるだろう・・・・。
オータムセールは太平洋標準時で29日の10時まで、つまり日本時間で30日の午前3時だ。まだストアをチェックしていないやつは注意しておけ。
いじょうだ。
(逆噴射エイク郎)
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