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9月3日の日記

友達と舞台を見に行きました。

Twitter(一生ツイッターって呼び続ける強い意志)で感想を呟いていたのですが、文字数制限にフラストレーションを感じ始めたためブログにしたためようと思います。

観劇したのはこちら↓

「フルーツ★マジック」

魔女見習いの双子、レモンとミカンが力を合わせてふたり立ちする話。

かわいかった!!(小並感)
一人芝居で二役を演じると聞いたときはどういうこっちゃ…と思ってたんですけど、すごかった。レモンちゃんとミカンちゃんがそこにいて、エクレール王国が広がっていました。
「そっくりな双子」ということで、ローブの着方で双子を見分けていたんですが、キャラクターがそのように着ることに対しての違和感が全くありませんでした。

優秀とポンコツ、地の魔法と天の魔法、理論派と感覚派。正反対な相手に対する感情は複雑で。そうそうこんな感じ、と勝手に感情移入していました。

私自身が妹のいる姉なので共感するのは圧倒的にレモンちゃんです。
ぐるぐる考えることが好きでそれしかできないと思ってるけど、そんな自分は好きじゃないし、妹の器用さが羨ましくなったり、ちょっとだけイライラしちゃったり。好き/嫌いとか、一言で片づけられないところもすごくリアルでした。だから共感するのはレモンちゃん、憧れるのはミカンちゃんって言い方をしたんですけど、どちらにも惹かれる部分があってすごく素敵な女の子たちでした。

それでもお互いのご加護を願っていたり、本気で嫌いになっていなかったり、憧れ合っていること、同じ血の流れた双子を感じられてとてもほっこりしました。私は二人のご加護を願っているよ…


「月にはもう誓わない。」

1作目が動ならこちらは静。打って変わって何も起こらない作品。魔法も、冒険も、大恋愛も、何もない。この世界のどこかにいる誰かの、なんてことのない30分をのぞき見した気分。そのわくわくと背徳のどっちもを感じながら見るという不思議な経験ができました。

冒頭の台詞の練習シーン、現状の自分に満足できず暴れてしまうところは、何かしら表現することに触れたことのある人はきっと共感できるでしょう。共感性羞恥を覚えてウワーッ!!ってなりながら(!)、一気に「静」の世界に引き込まれていきました。

過去の恋を忘れるために、書きかけのラブレターの続きを書き始めるも、それを相手に直接伝えるつもりはないと語る男。その行動に何の意味もないけど、そういうことに時間を使う日もありますよね。それこそこのnoteだってそう。ただ私が書きたいから書いてるわけだし。

男は独り言と電話でしか喋らないので、全体的に間が多め。それなのにテンポ感がリアルなおかげで間が全く気になりませんでした。さすがでした。

本当に何も起こらないので、月を見ながら思い人と電話している彼がどのように電話を切るのかも、その後の稽古のことも何も分からない。観客が想像できる間がある作品でした。どうなったんでしょうね。

2作品に共通している「好き」を伝えることって必ずしも+に作用するものではないと思うんですよ。
これが好き、かわいい、と伝えることで相手とのつながりが濃くなることも勿論ありますけど、逆に傷つけてしまったりこちらが傷つくこともあるし。難しいけれど、だからこそ「好き」を纏ってキラキラしている人たちは眩しいし、自分自身の好きを貫く勇気を貰える気がするのです。


実は役者さんと私たちは先生と元生徒という関係でして。
生意気な中坊だった私たちに熱く楽しく演劇を教えてくださった方です。私たちは顧問より年の近い先生のことをいじり倒し、先生はそんな私たちのダル絡みに来客用スリッパを飛ばし(※未遂)、汗を流して舞台を作っていました。その時間は人生の1/7くらいにしかなりませんが、今でも青春の記憶として鮮明に残っています。

ゆかいな同期たちみんなで先生の勇姿を見届けられたこと、終演後に直接感想を伝えられたこと、先生が先生じゃなく、いち役者としてステージに立っている姿を見られたこと、本当にうれしかったです。

物販で買ったミカンちゃん(妹)のブロマイド カワイ~~
ニラ玉とカニクリームコロッケと春巻きとバンバンジーと餃子と酒

夜はゆかいな同期たちとお酒を酌み交わしながら、しょうもないことでケラケラ笑い、電車に揺られて帰りました。

大学生の夏休み、また楽しい思い出ができました。

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