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いちばん星たちへ

きみの目に映る世界が美しく優しい色でありますように

ただそこに一等星がきらめいてるだけ私はそれを見上げてるだけ

快晴に湿った空気は邪魔だから画面の向こうにいればいいわけ

マスカラを塗るのが上手になったのは拗れた気持ちを隠しきるため

白銀も緑も青もオレンジも手に取ってからきみと気付くの

その声が付けた噛み跡まだ残る痛みは親しい友となって

宜候さだめの風に帆が揺れて消えた星座の舟は漕ぎ出す

おめでとうあなたが選んだ人だからきっと素敵な人なのでしょう?

きみという偶像にただ憧れただけほんとのきみが誰かもわからず

恋じゃないこれは傾倒なんだからアイラブユーの返事はいらない

「おはよう」も「おやすみ」もいらないからさ今日もどこかで笑っていてよ

人生の主人公は君だから私のことは知らずに死んで



企画「#推し短歌」に参加しました。ノリで読んでください。